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南海トラフで東京の高層ビルが5メートル揺れる?警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識(ZAKZAK)
http://www.asyura2.com/14/jisin20/msg/270.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 11 月 07 日 12:00:05: igsppGRN/E9PQ
 

東日本大震災の際に、360カ所が損傷した大阪府咲洲庁舎。震源から遠く離れていても高層ビルの「被害」は大きい


南海トラフで東京の高層ビルが5メートル揺れる?
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20141107/dms1411070830006-n1.htm
2014.11.07 警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識 夕刊フジ


 ちょうど10年前の新潟県中越地震=マグニチュード(M)6・8=の被害は地元だけではなかった。

 ほとんどが震度3だった東京でも、思いもかけなかった「被害」が出て青くなった関係者がいた。

 港区にある54階建ての超高層ビルのエレベーターをつっているメーンワイヤが切れてしまったのだ。鋼鉄製のワイヤロープは直径1センチもある。幸い、エレベーターは非常ブレーキで止まって、大事故にはならなくてすんだ。

 Mは7にも満たず、距離は250キロも離れた地震でこの「被害」。

 地震学的にはこの高層ビルを予想外に揺らせたのは「長周期表面波」というゆっくり揺れる地震波だ。ほかの地震波が地球の内部を伝わってくるのと違って、これは地球の表面だけを伝わる。

 普通の地震波は距離が増えると距離の3乗で小さくなっていく。これとちがって「表面波」は距離の2乗でしか小さくならない。つまり遠くに行っても普通の地震波ほどは弱くならないのだ。

 この長周期表面波に注目していた地震学者がいた。岐阜大学のM先生は30年以上も前からこの地震波が超高層ビルに及ぼす影響の観測を企てていた。

 日本で超高層ビルが建てられるようになったのは1964年。建物の高さが31メートルまでという建築規制が撤廃されたのだ。

 東京のあちこちで建てられ始めた超高層ビルの上と下に地震計を置かせてほしいとM先生はあちこち交渉した。だがビルの所有者は地震計を置くのを嫌がり、ようやく新宿の超高層ビルで「ビル名は決して出さない」という約束で置かせてもらった。

 そして84年、長野県西部地震(M6・8)が起きた。最上階では地階の20倍以上も揺れ、しかも揺れが長く続くことが初めてわかった。

 東日本大震災(2011年)のときには大阪府咲洲(さきしま)庁舎(旧WTCビル、55階建)で天井が落ちたり床に亀裂が入り防火戸が破損するなど360カ所もが損傷した。エレベーター4基に5人が5時間近く閉じこめられた。エレベーターを支えるワイヤロープがからまって翌日にも8基が復旧しなかった。震源から800キロも離れたところだ。

 恐れられている南海トラフ地震が起きたときには東京の高層ビルの上部は振幅5メートルもの揺れになると予想している科学者もいる。そんなに揺れたら、ビルそのものは倒壊しなくても中にいる人々はコピー機やロッカーなど重い家具につぶされてしまうだろう。

 超高層ビルに限らない。巨大な石油タンクや、長大な橋、新幹線の土木構造物など、振動の固有周期が長い建造物はどれも強い長周期表面波の洗礼を受けたことがない。

 最近はようやく対策がとられ始めている。しかし対症療法的なものだ。そもそものビルの設計のときにどのくらいの地震波が来るか知らないまま、ゼネコンや工学者たちが設計しているのは、地震学者として、とても心配なことなのである。

 ■島村英紀(しまむら・ひでき) 武蔵野学院大学特任教授。1941年、東京都出身。東大理学部卒、東大大学院修了。北海道大教授、北大地震火山研究観測センター長、国立極地研究所所長などを歴任。最新刊に、本紙連載をまとめた『油断大敵! 生死を分ける地震の基礎知識60』(花伝社)。


 

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コメント
 
01. taked4700 2014年11月07日 15:47:39 : 9XFNe/BiX575U : PQSsqzOTWM
>この長周期表面波に注目していた地震学者がいた。岐阜大学のM先生は30年以上も前からこの地震波が超高層ビルに及ぼす影響の観測を企てていた。
>日本で超高層ビルが建てられるようになったのは1964年。建物の高さが31メートルまでという建築規制が撤廃されたのだ。
>そして84年、長野県西部地震(M6・8)が起きた。最上階では地階の20倍以上も揺れ、しかも揺れが長く続くことが初めてわかった。

一般的には長周期地震が初めて観測されたのはメキシコ地震だと言われています。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%82%B3%E5%9C%B0%E9%9C%87
>メキシコ地震(メキシコじしん)は、1985年9月19日にメキシコで発生した地震である。震源地は、ラサロ・カルデナス付近のバルサス川河口沖の太平洋で震源の深さは27km[2]、モーメントマグニチュード (Mw)8.0[1][3]。メキシコシティでの長周期地震動による被害が注目された地震である。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E5%91%A8%E6%9C%9F%E5%9C%B0%E9%9C%87%E5%8B%95
>1985年のメキシコ地震において、震源から400km離れたメキシコシティでは低層建築物の被害が目立たなかったのに対し高層建築物の倒壊や損壊が相次ぎ、パンケーキクラッシュと呼ばれるような中高層の潰れたような崩壊が見られた。その原因として、かつてのテスココ湖を干拓(埋め立て)した市街地が大半を占めており厚さ数十mの柔らかい堆積層が表層を覆っていたことで長周期の表面波が増幅したことが考えられ[1]、実際に周期2-4秒の地震波が卓越したことが確認された。これが契機となり、長周期地震動が世界の地震学で認知されるようになった。また、日本では1964年の新潟地震においてスロッシングによる石油タンクの火災が発生し当初液状化によるものと考えられていたが、1983年日本海中部地震の際にも新潟東港でタンク貯蔵物の振動が生じ、両者とも長周期地震動が原因と考えられるようになった。

ただ、上のリンク(長周期地震)の引用部分の前には次のように書かれていていました。

>堆積盆地(基盤岩が盆地状に凹んだ地域に厚い堆積層が溜まる地質構造。海に面しているかどうかを基準にした平野・盆地の区分とは異なり、関東平野などもこれに該当する)において周期2-10秒の「稍(やや)長周期地震動」や10秒以上の「長周期地震動」が卓越する現象は、高密度に強震計が設置されるようになった1970年代に世界のいくつかの場所で発見された。大阪平野、京都盆地、十勝平野、ロサンゼルス盆地(英語)などがその例であり、地震学界の一部で認知され始めていた。

つまり、現象が観察されても、その原理を確認するにはかなりの時間がかかるということです。

その意味で、地震衝撃波について、1995年の阪神大震災でその存在を指摘している土木工学専門家の方がいるのですが、その説がなかなか一般化しないのも仕方ないのかもしれません。

しかし、ここで、面白いことがあります。
2011年7月11日発行の週刊エコノミスト臨時増刊号「福島原発事故の記録」の48頁から57頁に「貞観地震・津波の警告を軽視した東電 どう答えたか 議事録に残るやりとり」という記事が載っています。

2009年6月に開かれた経済産業省の審議会で1100年以上も前に起きた貞観地震・津波の再来を指摘していたが東電はそれを軽視したという内容の記事です。実際の議事録も載っているのですが、興味深いことは、2004年にスマトラ島沖地震というM9地震が起こっていて、M9規模の地震は数年から10年程度の間隔を置いて、地球規模で連鎖することが分かっていたのに、そのことがまったく話題に上っていないことです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B6%85%E5%B7%A8%E5%A4%A7%E5%9C%B0%E9%9C%87
に超巨大地震の一覧がありますが、2004年のスマトラ島沖地震の前の例は
カムチャツカ地震 1952年11月5日
アリューシャン地震 1957年3月9日
チリ地震 1960年5月22日
アラスカ地震 1964年3月27日

があり、日本では1944年に昭和東南海地震、1946年に昭和南海地震が起こっていたのです。

2004年のスマトラ島沖地震から7年後の311の地震は2004年のスマトラ島沖地震が起こった時点ですでに予測されていなければいけなかったのです。

以上のことを考えると、少なくとも、日本では地震被害がないという方向で学会や専門家が誘導されていると思えます。

結局、原発事故の防止につながるような地震に関する知見は存在を認めないという圧力がかかっているのです。

そもそも、1964年の新潟地震で地盤の液状化が初めてはっきりと観察されたというのが日本での通説ですが、それ以前にも大きな地震は何回もあり、既に明治期にはコンクリート製の建物もあったわけですから、例えば終戦前後の東南海地震や南海地震では地盤液状化被害は確実に観察されていたのです。


その意味で、上の記事の最後に書かれている

>最近はようやく対策がとられ始めている。しかし対症療法的なものだ。そもそものビルの設計のときにどのくらいの地震波が来るか知らないまま、ゼネコンや工学者たちが設計しているのは、地震学者として、とても心配なことなのである。

ということはとても切実なことだと思います。地震衝撃波被害があり得るのです。特に比較的地盤が固いとされる地域で地震衝撃波被害は発生するので、自分たちは安全だと考えていた人たちが却って被害を被る可能性があります。


02. 2014年11月08日 11:14:01 : QR4ozHs47k
警戒せよとは具体的にどうするのか。

03. 2014年11月09日 16:10:43 : XyFdn7gMzw
>>02

超高層ビルには住まない、働かない、行かない。
どーしてもそれが出来ないって言うんなら、パラシュート背負って住む、働く、行く。で、いつでもぶち破れる窓とかの場所に構えてる。

でも100m以下じゃ開いた時はすでに地面でお陀仏だから、100m以上に住む、働く、行くってのを守らないとダメだよー。80mでパラシュート背負ってたら地面にぶつかって死んだ後、開いたパラシュートふわふわ落ちてきて終わりだよー。


04. 2014年11月10日 23:39:08 : fb90hAoMKM
5メートルの揺れなんかありませんよ。
縦揺れですから揺れずにドカンと沈み込みますから。
ご安心を・・・。1階部分についてはペシャンコになりますです。

05. 2014年11月11日 02:26:13 : XyFdn7gMzw
>>04

ビルの一階がドカンと落ちるんじゃ2階から最上階までに居る人たちは自分の階の天井に頭打って全員死ぬよね。
ビル全員死亡ってことでいいんだよねー?違う?


06. 2014年11月11日 12:48:47 : fb90hAoMKM
↑の方へ
1階部分がドカンと潰れますが瞬間ではありません。
弱い部分から徐々につぶれていきます。
ですから2階以上の人が全員頭を打ち付けて死ぬことはありません。
ご安心を・・・。神戸震災の潰れたマンションを思い出して頂きたい。
南無・・・、南無・・・・。(合掌)

07. 2014年11月11日 17:03:33 : XyFdn7gMzw
>>06

そうなの?よかったー^^
あ、でも玄関無くなるから窓から出入りしなきゃだよね。それも困るよねー^^;;


08. 2014年11月13日 14:30:20 : nJF6kGWndY

>振幅5メートルもの揺れ ビルそのものは倒壊しなくても中にいる人々はコピー機やロッカーなど重い家具につぶされてしまう

よほど古くて対応してない場合だな

まあ、いずれにせよ、南海地震であれば、首都圏では大したことにはならないから

連動や、直下型のケースを想定して備えているなら、別に問題はない


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