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新潟県中越地方を震源とした地震から予測する川内原発周辺の地震予測
新潟県中越地方を震源とする震度を観測した地震の2004年春以来のデータベースが
http://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/earthquake/list/?e=371
にある。2014年10月29日正午までに905回、震度を観測した地震が起こっている。
これを年度別、マグニチュード別に集計してみた。
--------M1----M2----M3----M4----M5----M6----合計
2004年---0----73---207----59----15------3-----357
2005年---0----20----98-----7-----1------0-----126
2006年---0----23----12-----0-----0------0------35
2007年---0----29----22-----7-----1------0------61
2008年---0----18-----7-----0-----0------0------25
2009年---3----15-----8-----1-----0------0------27
2010年---0-----1-----2-----1-----0------0-------4
2011年--48----96----36----11-----2------1-----194
2012年---7----23-----5-----4-----0------0------39
2013年---1----12----11-----1-----0------0------25
2014年---1-----7-----3-----1-----0------0------12
合計 --62---317---411----92----19------4-----905
まず、2004年10月に起こった新潟県中越地震(M6級)の影響が大きく出ていて、そのため、2004年の地震数が際立って多い。2007年には中越沖地震が起こっているが、こちらは震源域が海域であったため、中越地域とは多少ずれがあり、2007年の地震数はあまり増加していない。2011年は311の大地震の影響であり、その前年の2010年に地震数がたったの4回にまで減少していることが注目に値する。大地震前の地震の静穏化が起こっている。
一般的に2004年の中越地震では震度7を記録したことになっているが、このデータベースでは震度7の表示はされていず、震度6強までしか表示がない。マグニチュードが4台であっても震度が5弱以上になることが何回か起こっている。震源が浅かったり、地震計に近いとこういった現象が起こる。
中越地方は「ユーラシアプレートと北米プレートが衝突する日本海東縁変動帯の陸域の新潟-神戸歪集中帯の中でも強い褶曲を受け複雑な応力場を生じている地域」( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E6%BD%9F%E7%9C%8C%E4%B8%AD%E8%B6%8A%E5%9C%B0%E9%9C%87 )とされているが、川内原発周辺も多分同じような状況にある。つまり、ユーラシアプレートの一部をなすマイクロプレートであるアムールプレートと沖縄プレートの境界域に川内原発配置している。中越地方の沖合には佐渡島があるが、川内原発の沖合には甑島がある。
中越地方は、2011年の発生の311の大地震、つまり、東北地方太平洋沖地震の震源域の周辺域にあたる。一般的に、海溝型の大地震が発生する前に、その海溝型地震の震源域を空白域として、その周辺でM5から7程度の地震が続発する。東北地方太平洋沖地震と同タイプの地震で直近の地震は1933年の昭和三陸地震であり、この約10年後の1944年と46年に昭和東南海地震と昭和南海地震が起こっている。よって、早ければあと10年もしないうちに南海地震が起こる可能性があり、その前に、南海地震の震源域を空白域として、その周辺地域でM4以上の地震がかなり数多く起こることが予測される。
川内原発が立地している地域は地震震源域としては「鹿児島県薩摩地方」にあたるはずで、
http://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/earthquake/list/?e=770
に2004年春以来の震度を記録した地震のデータベースがある。これによると70回震度を記録した地震が起こっている。これを中越地域と同じように集計すると次のようになる。
--------M1----M2----M3----M4----M5----M6----合計
2004年---0-----1-----0-----0-----0------0-------1
2005年---0-----1-----2-----0-----0------0-------3
2006年---0-----6-----4-----0-----0------0------10
2007年---0----13-----5-----0-----0------0------18
2008年---0-----2-----0-----0-----0------0-------2
2009年---0-----8-----1-----1-----0------0------10
2010年---0-----1-----1-----1-----0------0-------3
2011年---0-----4-----2-----1-----0------0-------7
2012年---0-----2-----0-----0-----0------0-------2
2013年---0-----5-----0-----0-----0------0-------5
2014年---2-----5-----0-----2-----0------0-------9
合計 ---2----48----15-----5-----0------0------70
一見して地震活動は低調であり、目立った特徴は観察できない。強いて言えば、M4台の地震が今年2回起こっている点だろう。ただ、311の大地震の前年である2010年には2009年の地震数10回であったのに対して、3回にまで減少していて、中越地域と同じ傾向が出ている。2011年から現在までの約4年間と、2007年から2010年の4年間を比べると、地震数合計は23回と33回であり、現在はまだ地震活動が活発化していない時期のはずだ。今後、年間の地震数が20を超え、その後一桁に戻れば、南海地震が迫っているという意味と解釈していいはず。
ただ、問題は川内原発の方であり、M4程度でも原発直下の浅い震源で起これば、震度が5弱以上になる可能性があり、原発事故に至る可能性はある。2004年から2010年までの7年間にM4以上の地震はたったの2回だが、2011年から現在までの4年弱に既に3回起こっている。
原子炉が一度稼働すると、核分裂生成物が発生し、強い放射能を発するようになる。結果として、乾式キャスクに保管する前にプールで2年程度は水冷する必要があり、現実的に考えて、一度稼働すると燃料棒を原子炉から取り出して原発敷地外へすぐに移動させるということはできなくなる。
中越地方では2004年にM4台が50回以上、M5台が10回以上、M6が一回起こっているが、南海地震が迫ってくれば薩摩地方でも同じように、年間でM4が数十回起こるようになる可能性が強い。中越地方では約10年間でM6台が4回起こっているので、薩摩地方でも同様な状態になる可能性は十分にある。
2014年10月29日00時45分 武田信弘
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