http://www.asyura2.com/14/jisin20/msg/257.html
Tweet |
献花台に花を供える人の姿が絶えなかった=26日午後1時54分、長野県木曽町、杉本康弘撮影
御嶽爆発3回、軽トラほどの噴石 噴火1カ月50人証言
http://www.asahi.com/articles/ASGBV52S1GBVUTIL00L.html
2014年10月26日22時37分 朝日新聞
時折降っていた雨が夕方にやむと、御嶽山が姿を見せ、噴煙が夕焼けに照らされた=26日午後6時3分、長野県木曽町、杉本康弘撮影
長野県木曽町では26日、時折降っていた雨が、夕方にやむと、御嶽山が姿を見せた。九蔵峠近くにある展望ポイントでは、夜空に噴煙をあげる御嶽山のシルエットが見られた=26日午後6時34分、杉本康弘撮影
時折降っていた雨が、夕方にやむと、御嶽山が姿を見せた。九蔵峠近くにある展望ポイントでは、車を止めると、噴煙が夕焼けに照らされた御嶽山に向かって、静かにシャッターを切る人の姿があった=26日午後4時59分、長野県木曽町、杉本康弘撮影
御嶽山を見晴らすことのできる峠道の展望台では花束が供えられていた=26日午後4時3分、長野県木曽町、杉本康弘撮影
御嶽山山頂付近の山小屋の壁には、噴石であいたと思われる大きな穴が数多く見られた=7日、朝日新聞社ヘリから
57人が死亡、6人が行方不明となった御嶽山(おんたけさん、長野・岐阜県境、3067メートル)の噴火で、少なくとも3回の大きな爆発があり、噴石と火山灰、熱風が一斉に山頂付近を襲ったことが生存者の証言で分かった。27日で噴火から1カ月。火山活動は低下傾向だが依然として噴煙が上がり、入山規制が続いている。
ドドーンと低く重たい音に振り返ると、真っ白な入道雲のような煙が山の西側から立ち上っていた。
9月27日午前11時52分。山岳ガイド小川さゆりさん(43)=長野県飯島町=は御嶽山の山頂付近にいた。
とっさに1メートル四方の岩陰に四つんばいになると、白い煙に包まれた。「温泉の湯気に顔を突っ込んだよう」。長袖の右襟で口元を隠したが、きつい硫黄臭でせき込んだ。
噴石は200メートルくらい舞い上がる。ヒューヒューと降り注ぎ、岩に砕けた。
約7分後。冷たい空気がほおをなでた。真っ青な空が見えた。登山道を30メートルぐらい駆け下り、別の岩陰に体を押し込んだ。急に辺りが真っ暗になった。2回目の爆発音が聞こえた。
ザン、ザンと音がし、黒い石粒が混じった灰が降ってきた。しゃがんだ腰の辺りまで埋まった。砂風呂のようにサラサラと生温かかった。
3回目の爆発音は、最もすさまじかった。「洗濯機」や「軽トラック」ほどの巨大な噴石が飛び交い始めた。
じっと動かずに、約50分たった。稲光が3回続き、急に視界が開けた。あたり一面が黒い灰に覆われていた。「ここを離れなくては。一刻も早く」
高橋秀夫さん(68)、典子さん(59)夫妻=神奈川県横須賀市=は午前11時52分、山頂から少し下った御嶽剣ケ峰山荘の近くにいた。記念写真を撮ろうとしたその時だった。
黒い煙がモクモクと近づいてきた。「小屋の中に逃げて」。山荘の従業員の叫び声が響き、中に駆け込んだ。
噴石が屋根に当たりドカン、ドカンと音を立てた。噴煙が小屋に入り込み、真っ暗になった。誘導され、下の階へ移った。窓ガラスが割れ、熱風が入ってきた。
しばらくして明るくなった。小屋の天井には直径20、30センチの穴が開き、床にも大きな穴が開いていた。「小屋の人の指示がなかったら、命がなかったかもしれない」
御嶽山が噴火したあの日、山頂付近で何があったのか。生き延びた登山者ら50人が語った。(清水大輔、三浦亘)
Ontake Eruption 御嶽山 大噴火! original
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。