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http://www.bloomberg.co.jp/news/123-ND7J7R6S972T01.html
10月10日（ブルームバーグ）：
大型で非常に強い台風19号は沖縄県の南を北上しており、３連休にかけて日本列島南部に接近・上陸する可能性がある。死者・行方不明者を出した18号に続く台風の襲来になる。
気象庁によると台風19号は午後０時現在、沖縄県の南を時速15キロで北に向かっている。中心気圧は920ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートル。中心から半径190キロは風速25メートルの暴風域になっている。13日には九州の南に到達、14日にかけて関東甲信地方に最も接近すると気象庁は予想している。
大型で強い台風18号は６日朝に浜松市に上陸、東海・関東を横切った。土砂災害や強風での転倒などで５人が死亡。７年ぶりの噴火で死者が55人に達した御嶽山の捜索も５、６日は中止された。現在進んでいる行方不明者８人の捜索も台風19号で雨の予報になれば中断される。
気象庁予報部は「台風第19号は今後も非常に強い勢力で北上し、11日から12日にかけて沖縄地方から奄美地方に接近する見込み」としており、「東京地方や伊豆諸島では13日から雨が降り始め、14日にかけて大雨となる恐れがある」と予想した。
台風の大きさは風速15メートル以上の半径キロで分けられ、500以上−800未満は「大型（大きい）」、800以上は「超大型（非常に大きい）」。強さは最大風速のメートルにより、33以上−44未満は「強い」、44以上−54未満は「非常に強い」、54以上は「猛烈な」になる。
「見たことがない」
台風19号の固有の名前は「Vongfong＝ヴォンフォン」で、すずめ蜂という意味。米航空宇宙局（ＮＡＳＡ）のリード・ワイズマン飛行士は滞在中の国際宇宙ステーション（ＩＳＳ）から台風19号を９日までに撮影、ツイッターに「ここから多くを見てきたが、これほどの台風は見たことがない」と投稿した。
台風19号により全日本空輸では、10日の那覇空港や宮古空港の発着便に影響が出る可能性がある。11、12日についても「宮崎、鹿児島、沖縄那覇、宮古、石垣空港を発着する運航便への影響が懸念される」としている。
日本航空も、12日夕から14日にかけて台風19号が九州・四国・本州へ接近する見込みとして「各地を発着する運航便に影響が発生する可能性がある」としている。
台風18号で国内線は全日空、日本航空、スカイマーク合計で500便以上が欠航、６万5000人以上が影響を受けた。トヨタ自動車は愛知県の全12工場の日中の操業を停止した。
また台風18号では静岡県を中心に避難指示は５万9251人、避難勧告は356万7759人に達した。東京都でも港区の４万5488人、町田市の５万5537人に避難勧告が出された。
記事についての記者への問い合わせ先：東京 上野英治郎 e.ueno@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先：Teo Chian Wei cwteo@bloomberg.net;大久保義人 yokubo1@bloomberg.net淡路毅, 沖本健四郎
更新日時: 2014/10/10 13:39 JST
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