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噴煙を上げる御嶽山/(C)AP
「火山には登るな」 火山学者がつぶやいた“正論”の真意
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/153865
2014年10月5日 日刊ゲンダイ
火山学者の「正論」が反響を呼んでいる。
鹿児島大の井村隆介准教授が1日付の自身のツイッターに、「御嶽山噴火」の取材に来た記者とのやりとりを掲載した。
<記者「二度と被害を出さないようどうすべきでしょうか?」
私「火山に登らないことですね」
記者「え?」
私「今回のような噴火は防げない。原因は運が悪かったとしか言えないと思う。それを避けるためには、火山には登らないことですね」
記者「……」>
学者らしからぬ率直なコメントが、ネット上で「正論だ」と評判になっているのだ。リツイートはすでに6000を超えている(4日現在)。
■研究にも限界
もちろん、これはやりとりの一部。実際には、噴火の経緯や予知のあり方について、30分ほど取材を受けた。予知の限界について話していたが、最後に上記のような質問が記者から出たという。井村准教授に“真意”を聞いてみた。
「私も火山に登ります。単純に<登るな>と言っているわけではありません。リスクゼロにしたければ、登らない方がいいという意味合いで、そう答えたのです」
「今回の噴火では、傾斜変動が数分前に見られました。これをすぐに登山者に伝えるシステムができたとしても、逃げ切ることは到底できず、身構えることしかできない。シェルターがあっても、自動車のような大きさの噴石は防ぎようがありません。今回の御嶽山のように噴火の時期や時間が悪ければ、悲劇は避けられないと思います。活火山の登山には噴火のリスクがあるということを伝えたかったのです」
「もうひとつには、私たちが火山を理解するのには限界があるのに、世の中の風潮として、お金をかけて性能を上げれば何とかなるという考え方があることに警鐘を鳴らしたかったのです。できないものはできない。それを知ってもらうことも大切だと思っています」
もっともだ。できないものはできない。火山研究にも限界はあるのに、安倍政権は「予知は可能」という前提で、火山が近くにある川内原発を再稼働しようとしている。井村准教授の思いは、政治家には届きそうもない。
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