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御嶽山噴火:蔵王山、秋田駒ケ岳、吾妻山、八甲田山の4火山が活発化 仙台気象台「今後に注意」 /宮城
http://mainichi.jp/area/miyagi/news/m20140930ddlk04040025000c.html
毎日新聞 2014年09月30日 地方版
多くの犠牲者を出した長野・岐阜県境の御嶽山噴火を受け、仙台管区気象台は東北地方の18活火山うち蔵王山、秋田駒ケ岳、吾妻山、八甲田山の4火山の活動が昨年ごろから活発化しているとして、「直ちに噴火する兆候は認められないが、今後の推移に注意が必要」と呼びかけている。【金森崇之】
同気象台によると、東北の活火山のうち、国が24時間の常時監視が必要な対象に選定しているのは10火山。現在はいずれの山も「平常」な状態で、登山や周辺での日常生活に支障はないという。
ただ、宮城・山形両県にまたがる蔵王山は、昨年から地震活動が活発になり、同気象台はカメラの台数を増やすなどして監視体制を強化している。今年8月7日には計44回の火山性地震が発生し、観測史上1日当たりの最多を記録。同月は計106回と1月当たりの最多で、マグマなどの流体の移動が原因とされる火山性微動も3回観測した。今月も28日までに火山性微動が1回、地震が5回発生している。一方で噴気などの表面現象は確認できておらず、噴火警報を発令する状況にはないという。
秋田・岩手県境の秋田駒ケ岳と、福島・山形県境の吾妻山は、火山性地震は少ないものの噴気活動が続いており、注意が必要だとしている。
青森県の八甲田山は、常時監視が必要な火山に選定されていないが、東日本大震災以降に地震が増加。地殻変動も見られたとして同気象台が監視を強化しているが、地震の回数は減ってきており、「現在は落ち着いた状況」だという。
一方、東北の自治体の噴火対策には遅れが目立つ。自治体や気象台、火山専門家らが住民などの避難計画を共同で作成するための「火山防災協議会」を設置しているのは、八甲田山▽岩手山▽秋田駒ケ岳▽秋田焼山のみで、周辺自治体全ての避難計画が完成しているところはない。
常時監視が必要な10火山のうちこの他の7火山では、吾妻山▽安達太良山▽磐梯山▽岩木山▽蔵王山で今年から来年度にかけて協議会を設置する方針だが、栗駒山と鳥海山は設置の時期も決まっていない。
同気象台は「御嶽山のような水蒸気噴火は前兆現象がないことが多い。(東北の火山も)噴火する可能性がないとは言えない。(登山者らは)噴火のリスクがあることは頭の片隅に置いてほしい」とする。
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