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山頂付近で噴煙を上げる御嶽山=30日午前9時20分、長野・岐阜県境(本社ヘリから)
関東大地震に警戒 噴火前後に多くの発生事例…周辺に13火山集中
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20140930/dms1409301830015-n1.htm
2014.09.30 夕刊フジ
長野、岐阜県にまたがる御嶽山(おんたけさん、3067メートル)が噴火してから4日目を迎えた。山頂からの噴煙は止まず、有毒な火山性ガス、堆積する火山灰、活発化する火山性微動が取り残されている登山者の救助活動を阻み続けている。7年ぶりに不意を打って噴火した日本百名山。この現象に別の意味で危機感を募らせる関係者もいる。過去、噴火の前後に大地震が発生したケースが少なくないからだ。地震学者は「何が起きてもおかしくない」と警戒を呼びかける。
長野県警と消防、陸上自衛隊は30日早朝、心肺停止状態のまま、山に取り残された24人の登山者らの救助・捜索活動を再開した。だが、火山性微動の振れ幅が早朝から大きくなり、「(噴火した)27日夜と同じぐらいになっている」(気象庁の担当者)ため、危険と判断。午前8時前、一時中断した。県警などは二次災害を防ぐため、実施するかどうか慎重に検討している。
現場は硫化水素の濃度が高く、28、29日ともに活動をいったん打ち切った。長野県によると、30日は約850人態勢で臨んだが待機。状況が改善すれば陸自の大型ヘリコプターで、捜索隊を山頂付近まで直接送る予定。
噴火では、これまでに12人の死亡が確認され、心肺停止状態の24人が山に取り残されている。けが人は少なくとも69人に上った。
噴煙はこの日も続き、気象庁は27日からの噴火警戒レベル3(入山規制)を維持し、火口から4キロ範囲での噴石や火砕流の危険性があるとしている。
御嶽山の噴火の兆候は、気象庁が常時観測しながらもつかめなかった。このことから、日本列島に点在する常時観測対象の47ある活火山のどれもが不意を打って同じ状況になる可能性が指摘されている。
中でも関東と静岡には主に13の活火山が集中し、富士山(山梨・静岡)を筆頭に、那須岳(福島・栃木)▽日光白根山(群馬・栃木)▽草津白根山(群馬・長野)▽浅間山(長野・群馬)▽箱根山(静岡・神奈川)▽伊豆東部火山群(静岡)▽伊豆大島(東京)▽新島(同)▽神津島(同)▽三宅島(同)▽八丈島(同)▽青ケ島(同)−と“火薬庫”のような一帯として位置づけられている。
さらに不気味なのは、火山活動と地震の関係だ。その連動メカニズムは解明されていないが、関連があるという指摘は多い。
夕刊フジで「警戒せよ! 生死を分ける地震の基礎知識」を連載する武蔵野学院大学の島村英紀・特任教授は、地震と火山活動の仕組みについて「地震はプレートとプレートの間にひずみがたまり、それが限界に達すると発生する。火山噴火の場合はプレートがこすれ合い、摩擦熱でマグマが生まれる。噴火に結びつくにはさらに複雑な過程をたどり、地下にあるマグマ溜りが次第に上がって何かのきっかけで爆発する」と説明。その上で、「地震も噴火もプレート同士のこすれ合いが原因。何かの関連があっても不思議はない」と解説する。
大地震の前後に、火山活動が発生する事例は少なくない。
有名な例は今から300年以上前の1707年の宝永地震で、49日後に富士山が噴火した。これらは、地震によってマグマ溜りが強い刺激を受けたことが原因とみられる。
一方で、「地震の後に火山が噴火するケースが多いが、逆の場合もある」と島村氏。実際に、北方領土の国後島の爺爺岳(ちゃちゃだけ)が1973年に噴火し、その5年後の78年に、国後島と択捉(えとろふ)島間の海峡、国後水道付近でマグニチュード(M)7・7の地震が発生した。
御嶽山の噴火の後に大地震が発生する可能性については、島村氏は「まったく分からない。御嶽山で、もっと大きな二次噴火が起きるかも未知数だ」としつつも、こう続ける。
「御嶽山に近い焼岳(岐阜・長野)の直下で今年5月に群発地震が起きた。この辺で地震が活発化していることは確かで、油断できない」
日本列島の地質に何らかの異変が起きている。
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