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昼時を襲った/(C)AP
御嶽山噴火パニック 登山者の生死を分けた“境界線”とは?
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/153711
2014年9月29日 日刊ゲンダイ
週末に起きた御嶽山の噴火。ちょうど昼食時だったこともあり、山頂にいた多くの登山者が犠牲になった。これまで4人の死亡が確認され、27人が心肺停止状態となっている。下山できた人も「一歩間違えば死んでいた」と口々に語った。“生死”を分けた境界線は何だったのか――。
「空から無数の噴石が落ちてきた」
「粉塵で真っ暗になり、息もできなくなった」
「目の前で人が火山灰で埋まった」
これらは助かった人たちの声だ。麓の長野県立木曽病院で手当てを受けた十数人は、気道熱傷や打撲を負っていた。火山灰を吸い込み、喉をやけどしたり、呼吸困難に陥ったり、噴石が体に当たって負傷したとみられる。「火山灰」「噴石」「火山ガス」が主なダメージの原因のようだ。
九死に一生を得た人たちは、どんな行動をとったのか。
噴火口は、頂上の剣ケ峰付近とみられ、近くに2つの山小屋があった。そこに逃げ込めた人は生き延びた。まず、生死を分けたのは、屋内に素早く逃げ込めたかどうかだった。
■風上に逃げ、一刻も早く下山
山小屋までたどり着けなかった人はどうしたか。頂上にあった神社の軒下に数十人が身を寄せ、生きながらえた。社務所の窓を割って中に避難した人もいた。
社務所に逃げ込むことができた松戸市の女性(69)は「噴石が次々と襲いかかり、とっさに頭の上にのせたリュックに大きな石が当たった。中の魔法瓶がぺしゃんこにつぶれた」と話した。魔法瓶が命を救ったのだという。
逃げ込める建物が近くになかった人は、どうやって生き延びたのか。
地元のアマチュアカメラマンの男性(63)は、近くにあったハイマツの枝の下に逃げ、その後、持っていたタオルで口の周りを覆って下山したという。山岳ガイドの女性(43)は、近くの岩陰に身を隠したという。とっさの判断で、手をお椀のようにして地面に体を伏せ、呼吸できる空間を作って生き延びたという男性もいた。この3人は、いずれも山に慣れていた。
災害危機管理アドバイザーの和田隆昌氏はこう話す。
「少しでも助かるには、まず噴煙がどっちに向かっているかを見て風上に逃げること。噴石でケガをするので、ザックで頭部を守ったり、帽子やタオルを頭に巻く。御嶽山のような3000メートル級の登山では本来はヘルメットを持参すべきです。山小屋に避難するのはひとつの判断ですが、噴石で天井が抜けたりするので、一時的に小屋に逃げても、早めに下山した方がいい。もっとも、今回のような想定外の急な噴火では、かなりの部分で運が左右することは否めません」
十分な知識と瞬時の判断が大事なようだ。
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