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豪雨はこりごり/(C)日刊ゲンダイ
台風よりはるかにヤバイ 温帯低気圧が引き起こす爆弾豪雨
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/153622
2014年9月26日 日刊ゲンダイ
「台湾やフィリピンみたいな大水害にならずに済みそうだ」
台風16号が中国大陸付近で東に急カーブ、九州の手前で温帯低気圧に変わった。勢力ダウンにホッとした人もいるかもしれないが、「そんなに甘くはない」と、気象予報士の森田正光氏がこう言う。
「中心付近の最大風速が毎秒17メートル以上が台風で、それを下回るのが低気圧です。台風も低気圧も、南から雨の材料となる湿った空気を引き込む力があります。今回のように台風が温帯低気圧に変わるときは、寒冷前線が影響しています。つまり、北からの寒気と南からの湿った空気がぶつかる恐れがある。先月、土砂災害を招いた広島の集中豪雨のときも、上空で寒気と暖気が衝突を繰り返し、1時間に100ミリ超の雨量を記録したのです。<たかが低気圧>と侮ってはいけません」
■秋は日本列島縦断コース
温帯低気圧が厄介なのは、寒気が入り込みやすいこと。これが台風以上の悪さをしかねない。
「温帯低気圧が通過するエリアは、確実に大雨が降ります。しかも、寒気と暖気がぶつかったところは、大気がより不安定になり、ゲリラ豪雨や竜巻のような突風が重なる恐れがあるのです。オホーツク海からの寒気は日本海に吹き込んでいるため、北陸から北の日本海側が危ない。低気圧そのものの風は弱くても、外部要因で突風が吹くのです」(森田正光氏)
広島や京都などの豪雨に加えて、北関東で相次いだような竜巻が追い打ちをかける。シャレじゃ済まない悲劇だ。
16号は台湾の北で進路を東に変え、偏西風に乗った。秋の台風は、こんなふうに急カーブして日本列島をなめるように進むケースも多いという。
「夏場は本州が太平洋高気圧に覆われており、偏西風は蛇行して高気圧の南に流れます。ところが、秋は太平洋高気圧が弱く、偏西風が本州の近くを吹き抜ける。場合によっては、台風や低気圧が日本列島を縦断するコースになる可能性も十分です。台風は例年、9月下旬に大型が襲来する傾向がある。要注意です」(森田正光氏)
もう水害はこりごりだ。
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