http://www.asyura2.com/14/jisin20/msg/150.html
Tweet |
「警鐘『首都沈没』 東京は世界一危ない都市」2014/09/07(東京新聞)
http://ameblo.jp/heiwabokenosanbutsu/entry-11921408895.html
2014-09-07 17:40:56NEW ! 大友涼介です。
東京を壊滅させるには堤防を一カ所壊すだけで十分。こんな恐ろしい警告を発している人がいる。元東京都職員の土木専門家、土屋信行(64)。「洪水対策は国家の安全保障」と主張する。いったいどういうことなのか。(沢田千秋記者)
◇
土屋氏は一九七五年、都庁に入庁・江戸川区土木部長や本庁の道路建設部街路部長などを務めた。二〇一一年の退職まで、区画整理や道路建設を手掛け、東京の地形的特徴を知り尽くした人物だ。そんな土屋氏が「東京は世界一危ない都市だ」と断言する。
土屋氏は、スイスの保険会社がまとめた「自然災害リスクが高い都市ランキング」を引用。世界六百十六都市のうち、世界一危険な地域は、東京、横浜の首都圏だった。首都圏は、洪水、嵐、高潮、地震、津波で、五千七百万人が影響を受けると想定している。土屋氏は「このままでは、首都は必ず水没する。今は運がいいだけ」と話す。
関東平野は山に囲まれ、北西の山裾から南東方向に緩く傾斜し、東京湾に向かっている。「つまり、洪水が起きたら水が集まる場所に首都東京がある」。最大の危険地域は海抜ゼロメートル地帯。明治以降、工業用水の確保と地下の天然ガス採取のため、大量の地下水が汲み上げられ、猛烈な勢いで地盤が沈下。干潮時のゼロメートル地帯は江戸川区、葛飾区、江東区、墨田区、満潮時は足立、北区、荒川区、台東区にまで及ぶ。
江東区南砂や江戸川区松島の海抜は、干潮時でも川の水面より低い。浸水を防いでいる荒川や隅田川堤防も、一部は厚さが三十センチ程度しかない「かみそり堤防」で、土屋氏は「非常に脆い」と指摘する。東京では昨年、大阪の三倍にあたる百十六回のゲリラ豪雨が発生したといい、「土の堤防は多量の雨を含んだら壊れる。洪水は今、たまたま起きていないだけで、もういつ起こってもおかしくない」という。
加えて、都市ならではの脅威が地下の存在。政府の中央防災会議のシミュレーションによると、北区志茂で荒川の堤防が午前零時に決壊した場合、洪水は十一分後に東京メトロ南北線の赤羽岩淵駅に到達し、地下トンネルを流れ始める。六時間で西日暮里駅、九時間で上野駅、十二時間で東京駅、十五時間で霞が関や六本木駅に達し、最終的に十七路線九一七駅が水没する。電力や通信網が走るトンネルも網の目のように、地価に張り巡らされている。「地下の大動脈の水没は日本経済に多大な損害を与える」
土屋氏は、「日本を攻撃するのに、軍隊も核兵器も必要ない。無人機が一機、大潮の満潮時にゼロメートル地帯の堤防を一カ所破壊すれば、日本は機能を失う」と警告する。
土屋氏の祖父は昭和初期、新潟県で信濃川の治水作業中に倒れ、死の間際「われ郷のために死す」と遺言した。土屋氏自身、五十歳の時に進行性の肝炎を発症。常に死を意識する中、「水害で人命が奪われない都市にしたい」と、首都の水害研究に傾注。著書「首都水没」(文春新書)にまとめた。「脅すようなことを言うのも、耳を傾けてもらうため。水害は地方の災害と思ってる東京の人があまりに多い。危ない場所に住んでいることを自覚して欲しい」
地球温暖化で海面が上昇し、降雨強度も増している。土屋氏は首都圏の住民に呼び掛ける。「防災グッズの中にライフジャケットを一つ入れるだけでいい。なければポットボトルや発泡スチロールでもいい。それが命を繋げる」。
※「自然災害が危険な都市ランキング、東京・横浜が世界1位=調査」(ロイター)http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYEA2R03K20140328
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。