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写真はイメージ/(C)日刊ゲンダイ
台風シーズン 専門家に聞いた土砂災害から身を守る“常識”
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/152786
2014年8月23日 日刊ゲンダイ
大惨事となった広島市の土砂災害では、土石流、崖崩れが31カ所で起きていたことが分かっている。ここまでの規模ではないものの、同様の被害は毎年全国で多数起きていて、国交省によると、2013年の土砂災害発生件数は941件、14年は今月7日時点で497件だ。
まもなく台風シーズンが到来する日本列島。最近は台風が大型化する傾向にあるし、全国で100ミリ以上の豪雨は珍しくなくなった。身を守るために知っておきたい“常識”を専門家に聞いた。
■自治体の警報を待つのは危険
広島市が最初に「避難勧告」を出したのは20日午前4時15分。判断のタイミングが遅れたと問題になっているが、勧告まで待つべきなのか。
「自治体の判断は遅れることがあるし、警報などが住民に伝わるまでにも時間がかかるので、土砂災害の『前兆現象』をとらえることが重要です。天気予報で豪雨になると分かれば、雨が強くなっていない早い時点で近所の川の様子を確認するといいでしょう。土石流は川に沿って流れることが多いので、指標になります。いつもと比べ、『水が濁っている』『増水あるいは水位が下がっている』『石が流れている』といった異変があれば、勧告にかかわらず避難の検討が必要でしょう」(東京農工大大学院の石川芳治教授=砂防工学)
土のにおいや大きな音、震動にも注意だ。
■深夜は遠い避難所より、自宅の安全地帯
今回は勧告が深夜だった。深夜にはどう動いたらいいのか。
「市町村から配布されている防災マップを活用し、特に危険区域の住民は避難所までのルートを日頃から家族、地域で話し合ってください。今回のように夜中の突然の雨で避難が困難な場合、斜面の近くに住んでいる人は家の中でより安全な場所、2階や崖と反対側に位置する部屋などを家族で話し合って決めておきましょう」(鹿児島大砂防・水文学研究室の地頭薗隆教授)
屋外へ移動する場合は、橋や崖などを避ける。避難所になる公民館や体育館が遠ければ、近所の鉄筋マンションの2階以上などあらかじめ“緊急避難場所”を決めておくことだ。
■新居選びで確認すべきこと
土砂崩れ、液状化の被害を避けるのに「地名」のチェックは欠かせない。「川」「沼」「緑」「丘」「台」などが入るとリスクが高いといわれるが、そうした分かりやすい地名ばかりとは限らない。今回も「可部東」や「八木」だった。最低限、確認すべき点は?
「まずは地域の防災マップの危険区域を確認しましょう。急勾配の土地、斜面の近くはできれば避けたいですね。河川から離れた方がいいですが、その距離は、少なくても30〜40メートル。これらの条件をクリアするだけでも、リスクを大きく下げられます」(前出の石川芳治教授)
いざという時は自己防衛が不可欠だ。
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