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ここ数年豪雨が頻繁/(C)日刊ゲンダイ
東京にも3786カ所ある 全国土砂災害「危険マップ」の衝撃
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/152759
2014年8月22日 日刊ゲンダイ
改めて局地的豪雨の脅威を知らされた。20日未明に広島市内を襲った土砂崩れの死者・不明者は46人。ここまで被害が拡大したのは、2つの「条件」が重なったからだという。「バックビルディング現象」と「まさ土」である。
気象庁によると、「バックビルディング現象」とは、積乱雲が同じ場所に連続して発生し、大量の雨が降り続くことだ。
「太平洋に面した暖かく湿った空気の通り道である九州北部、四国で年に数回起きています。東北や関東では、あまり例は聞きません」(気象庁担当者)
一方、「まさ土」とは、花崗岩の風化によって形成される地質のことだ。岩手大の井良沢道也教授(砂防学)によると、花崗岩は表層崩壊を発生させやすい代表的な地質だという。
「花崗岩地域は降雨が基岩まで浸透しやすい性質で、古くから花崗岩と土砂災害の発生については指摘されています」
「まさ土」は広島など中国地方に見られる特徴的な地形だが、他の地方でも同様の“危ない”地質があるという。
「『まさ土』以外の主な例では、火山があります。もともと形成が若いので脆弱な上、地形の侵食発達があまり進んでいない。昨年10月の伊豆大島の土石流災害のように、簡単に流域界を乗り越えてしまう危険があります」(井良沢教授)
■砂防用ダムや排水整備の見直しが急務
国交省によると、土砂災害危険箇所は全国で52万カ所ある。全国1位は、今回、災害が起きた広島県(3万1987カ所)だ。大都市圏では、東京が3786カ所、大阪も4361カ所ある。
国交省砂防部のHPによると、都内では、港区の赤坂見附駅付近、六本木5丁目、南青山3、4丁目、品川区大井町駅付近などの都心が「急傾斜地崩壊危険箇所」に指定されている。防災に詳しい早大創造理工学部の濱田政則教授はこう言う。
「谷筋の新興住宅地や付近は注意した方がいい。谷は軟らかい地盤が堆積してできているため崩れやすいからです。最近は、全国で100ミリを超える豪雨が頻繁に降っており、安心できません。国や都道府県などの自治体は砂防用ダムや排水状態の整備など見直すべきでしょう」
対策を急ぐべきだ。
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