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http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1805/27/news010.html
2018年05月27日 06時00分 公開 [佐藤由紀子,ITmedia]
米Amazon.comの音声アシスタント「Alexa」がユーザーのプライベートな会話を“勝手に”録音した上に、それを他人に送りつけたというニュースが注目を集めています。シアトルのローカルテレビ局KIRO 7が5月24日(現地時間)に紹介し、世界中で話題になりました。
Alexa対応のスマートスピーカー「Amazon Echo」を自宅の全室に置いてスマートホームを楽しんでいたダニエルさんにある日、夫の部下から電話がありました。ダニエルさん夫妻の自宅での会話を録音したファイルが、この部下のスマートフォンに届いたというのです。会話の内容(フローリングの話)についての説明を聞いて本当だと確信したダニエルさんは、全てのEchoの電源を引っこ抜きました。
そして、Amazonに問い合わせたところ、その出来事を認めたのでした。日本ではまだ使えませんが、Echoには、登録してある連絡先を指定して相手にメッセージを送る機能があります。この機能が誤って働いたようです。
KIRO 7の取材に応じるダニエルさん
Amazonは当初ダニエルさんに原因を説明しませんでしたが、メディアに以下のような声明文を送りました。
Echoは、「Alexa(アレクサ)」のように聞こえる言葉でウェイク(指示待ち状態になる)した後、「メッセージを送信」と聞こえる音を命令と判断し、「誰に?(送りますか)」と声で答えた。そのタイミングで会話中のユーザーの連絡先リストにある名前に聞こえた音を送信先と解釈し、「○○さんですね?」とまた声で確認したところ、会話中に「そうだ」と聞こえた音を合意と解釈した。このようなことが連続して起こるのは非常に珍しい。それでも再発を少なくするための選択肢を検討している。
(割愛)
ところでアグレッシブなAmazonは、ウェイクワードがなくても、ユーザーがAlexaに命令するつもりがなくても、Alexaがキーワード(「買った」とか「気に入った」とか)を聞き取るとその単語を含む会話の部分をサーバに送り、ユーザーの役に立てようとしているそうです(米The New York Timesより)。
それはほんとに、もっと精度を上げてからにしてほしい。そして、実用化するとしたら、もちろんオプトインのオプションじゃないと大変なことになるかもしれません。
ダニエルさんはシアトル在住でしたが、もし同じような事故が5月25日に「EU一般データ保護規則(GDPR)」が施行されたEU地域で起こったら、Amazonにとってかなりマズいことになりそうです。
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