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http://diamond.jp/articles/-/6151
増村修二さん(仮名・32歳)は現在恋愛中だ。相手の女性は6歳年下で、おまけに信じられないほど可愛い。
このところ毎日のように彼女にメールを送っている増村さん。返事はあったりなかったり。きっと仕事が忙しいのだろう、と増村さんは思う。かまわない、彼女がOKしてくれれば次の土曜はきっと会えるはずだから――そう、実を言うと、彼はまだリアルの彼女に会ったことがないのだ。
実物とかけはなれた写真に恋をする男性も…
2人はネット婚活サイトで知り合った。だから、彼女について知っているのは、パソコンモニターに浮かび上がる顔写真とプロフィールだけだ。
しかし、増村さんは知らなかった。彼女がおおぜいの男性からメールを受け取っており、いちいち全部読んではいないことを。そして、写真はばっちり修正されたもので、実物とはかけ離れた仕上がりになっていることを……。
「バーチャル恋愛」にはまる男たち
少人数の合コンでは出会いが広がらない。さりとて、結婚仲介所は敷居が高い。
そんな悩める婚活男女に、最近人気なのがネット婚活サイトだ。異性のプロフィールや写真を見て、好きな相手にメールを送ることができる。代表的なサイトとしては、「ヤフー!縁結び」や「エキサイト恋愛結婚」「マッチドットコム」などがある。
魅力はその手軽さ。パソコンひとつで数多くの異性に出会えるうえ、料金も割安だ。ちなみに「ヤフー!縁結び」は「31日プラン」を利用した場合、通常料金で男性が月4800円、女性が3500円。「エキサイト恋愛結婚」は男性が月額1890円、女性は無料。「マッチドットコム」の有料サービスは、「お得できっと見つかるプラン」の180日コースで1万4800円である。あまり費用や時間をかけず、気軽に婚活にトライしてみたい人にはうってつけといえるだろう。
ただし、利用に当たってはいくつか気をつけたいことがある。
「ネットやメールの中だけで熱愛モードに入ってしまう男性が多いんです」
こう話すのは、ヤフー会員サービス事業部企画部パートナー縁結び企画 田康太さん。女性の写真やプロフィールを一目見て恋に落ち、熱烈なアプローチを繰り返す男性が少なくないという。
なにしろ、最近の写真の技術はそうとうなもの。ライティング効果ひとつで、見栄えはぐっと上がる。とくにこのところのブームで、「婚活写真」に賭ける女性の意気込みはますます高まっている。
それだけに、実際に会ってみると現実とのギャップが大きいことも。一気に熱が冷め、婚活そのものをやめてしまう人も多い。その反対に、同じことを何度も繰り返す人もいる。いずれのパターンも成婚には至りにくい。
面と向かえば難しい愛情表現も、メールでは簡単にできる。ついつい気持がエスカレートし、一方的なメッセージを送ってしまう人もいるだろう。その結果、相手に嫌がられ、トラブルが起きたりする。
バーチャル恋愛は相手の表情が読めないだけに、いったんはまるとのめりこみやすい。純情な人ほど痛手を負うことが多いので注意しよう。
「愛の大安売り」は女性を自信過剰にする?
落とし穴はほかにもある。
清水奈保さん(仮名・37歳)は、黒目がちの大きな目が可愛らしい女性。2年ほど前、2ヵ月間だけネット婚活サイトに登録していたという。
「入会した途端、ものすごい数の交際申し込みメールが送られてきたんです。1週間で100通くらいだったでしょうか」
一瞬、『私、すごくモテてる?!』と舞い上がってしまったそうだ。
「ところが、よく読んでみるとその多くは定型文をそのままコピペしたような内容。おそらく、新規入会の女性全員に一斉配信しているんだと思います」
ネット婚活サイトでは、男性が複数の女性に気軽にアプローチできる。したがって、女性はほうぼうからアタックされ、一見モテモテ状態に。
そんなこんなで、「自分はすごくイケているんだ」と勘違いしやすい。だからついつい高望みしてしまい、めったな男性には振り向かなくなる、と清水さん。
しかし、男性からすると、せっかくメールを送っても高飛車に扱われたりして、非効率なことこのうえない。
実際、筆者は「100人にメールを送ったのに、誰とも交際できなかった」という男性を取材したことがある。結局彼はすっかり自信喪失した揚句、婚活そのものをやめてしまった。
メールだからこそできる「愛の大安売り」。だが、実はそうしたマス狙いのマーケティングが男女の自信格差を広げ、ミスマッチの元凶になるのだ。婚活の成果を上げたければ、ワン・トゥー・ワンか、せいぜいワン・トゥー・スリー・マーケティングにとどめたいものだ。
出会い系サイトに注意!
もうひとつ、気をつけたいのはサイト選びである。
「婚活」を謳っているサイトは、実質上の出会い系サイトも皆無ではないからだ。
とくに、登録の際の敷居が低いサイトには注意が必要である。身分証明書の提示を求める仕組みになっていても、コピーや画像の送付のみでは、必ずしもそれが本人のものかどうかはわからない。サクラや、自らを独身と偽る既婚者が紛れ込んでいる可能性もあるだろう。本人確認できる身分証明書のほか、住民票、勤務先の証明書、自治体で発行する独身証明書などもあわせて提示するサイトのほうが、より安心といえる。
また、定額制でないものは、メールのやりとりが頻繁になったりして、思わぬ高額料金を請求されることもある。
ちなみに国民生活センターによると、出会い系サイトの利用などに関する相談は、2007年度は前年比125%の3万件。急激に増加している。
成功するメール恋愛テクニック
ところで、ネット婚活サイトの上手な利用テクニックとはどんなものなのだろうか。前出のヤフー田さんと同・パーソナルサービス本部 佐藤純子さんに聞いた。
文章量や文体は…
適度な文章量を心がける。また、最初からなれなれしい言葉遣いをしないよう注意。回数を重ね、信頼関係ができてきたら徐々に言葉遣いを崩していこう。顔文字などは、できれば避けたほうが無難。
内要は…
自己紹介や自分のアピールポイントだけでなく、質問や相手の印象などをバランスよく織り交ぜよう。また、相手が興味を持てる内容、会話のきっかけになる内容も盛り込むと、返信につながりやすい。締めくくりは相手の体調などを気遣う文で。
返信が来たら…
まずは「ありがとう」の気持ちを綴る。相手から振られた話題には必ず乗ろう。それについて調べたことを書いたりして、興味を持っていることをアピール。ただし、知ったかぶりは禁物だ。
返信のタイミングは…
相手からメールが来るまでは返信しないのが基本ルール。自分から一方的に何度も送らない。逆に、こちらが忙しくてなかなかメールできないときは、状況を説明する一言メールを送る。相手を不安にさせない。
相手が引かないようにするには…
書いたメールはすぐに送らず、時間を空けて読み直してみる癖を。夜、お酒を飲んだりした時などは、気持ちが入りすぎてしまうことがある。また、すぐに会いたがるのはタブー。相手を警戒させてしまうからだ。
興味を持ってもらうには…
趣味や交友関係の話、最近読んだ本の話などを盛り込み、充実したプライベートライフをイメージさせる。「一緒にいたらきっと楽しい」と思えるような内容を。ただし、自分の話に終始するのはNG。
ちなみに、プロフィールなどに載せる写真は笑顔のものを選ぶとよい。バックは壁でなく自然の緑などがおすすめ。容貌に自信がない、という人は全身写真で。服装のセンス、さわやかさなどをアピールしよう。
多忙な独身ビジネスマンにとって、ネット婚活サイトは心強い味方。上手に利用して、成果に結び付けたい。
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