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どーもの休日♪〜しかしなんだね。ガンだって〜
http://akira1024.exblog.jp/
より
膵臓ガンで亡くなられた方(ペンネーム anms1024 さん)の闘病記です。
普通に読めば涙なくして読めない感動的な記録です。
しかし、抗がん剤に焦点を当てれば、抗がん剤治療の恐ろしさがよくわかります。
以下、要約
1948年生まれ。2012年10月に42年間のサラリーマン生活が終了。
やっと悠々自適と思いきや12月には膵臓がんが判明(64才)。
ステージは4b末期 余命は1年の宣告を受ける。
2012年12月26日
抗がん剤治療が始まった。ジェムザール(ゲムシタビン)は、すい臓がんに使用される。標準的な抗がん剤である。
週1回の点滴注射を3週続けて4週目は休み。
抗がん剤も次々に新製品が登場し副作用も昔ほどではないというが、正常な細胞にもダメージを与える。
いまも猛毒であることに変わりはない。 ★★
すい臓がんに抗がん剤が効きにくい。
当初は効いて腫瘍が小さくなっても、半年くらい経ってがん細胞が抗がん剤に慣れてくればやがて効かなくなる。
2013年4月13日
医師「奏効率で言うとPR(病変の50%以上の縮小が4週間以上持続)
というところですか」
患者「病変は直径4センチ余りでしたが、どの位小さくなりましたか」
医師「画像をみると半分以下ですかね」
患者「これで余命は多少伸びたのでしょうか」
医師「うーん、それはなんとも言えませんね」 ★★
患者「耐性の問題はこれからやはり出てきますか」
医師「必ず効かなくなる時は来るでしょうね」
患者「ジェムザールの耐性は半年くらいですか」
医師「個人差があり何とも言えません」
病変が小さくなったからといって、余命が延びたと言えないのが辛いところである。 ★★
一般論的には抗がん剤が効いて病変がある程度小さくなれば、そうなるまでの期間と病変がもとの大きさに戻るまでの期間だけ寿命が延びることになる。
しかし個人差もあり臨床的には必ずしもそうでないらしい。
2013年8月30日
抗がん剤治療が始まって8か月が経過した。
これまでは味覚障害以外にはあまり副作用が出ていないと喜んでいたが、最近は体のあちこちに赤信号が点滅。
抗がん剤の副作用が一挙に押し寄せてきた。 ★★
そんな感じがしている。
末期患者らしくなってきたということか。
まず発熱。先々週に37−38度台の熱が4日間ほど続いた。
先週は平熱に戻ったが今週に入ってからまた同じような症状。
最初は夏風邪かとも思ったが咳などはない。
これは抗がん剤の副作用かも。 ★★
免疫力が低下し感染症が心配な身である。
今週も引き続き外出を控えている。
食欲不振は深刻なレベルになってきた。
味覚障害は相変わらず。
何を食べても不味い。 ★★★★
それに加えて吐き気もひどくなってきた。
2013年9月7日
担当医の説明は概略次のようなものであった。
「CT検査の画像を見ると、すい臓の病変が十二指腸にかなり浸潤してきている。
また抗がん剤の効果でこれまでは縮小してきた病変も再び大きくなってきた。
これは現在の抗がん剤ジェムザールが耐性で効かなくなったことを示している。
これ以上やっても無駄なのでジェムザールによる抗がん剤治療は終了とする。 ★★
次の抗がん剤のTS1に切り替えるのが一般的だが、抗がん剤が毒物であることを考慮すると現在の健康状態では使用できるかどうか分からない。
厳しいことを言うようだが、そろそろ緩和ケアとかホスピスのことも考えてみてはどうか。 ★★
どこも順番待ちの状態なので探すのなら早いほうが良い」
2013年9月1日〜10月5日 入院
誤えん性肺炎治療
十二指腸狭窄→胃と小腸をつなぐバイパス手術
黄疸→経皮経肝胆管ドナレージ
吐血、下血
→健康状態が悪く手術不可能、輸血で寛解
今回の退院にあたって大学病院側の基本的スタンスは、
▼治療できる・やれることは全てやった。
▼抗がん剤治療も終了したので大学病院としての治療は終了した。今後は地域の病院で緩和ケアを受けるなりホスピスを探してほしい
というものである。
2013年11月2日 ガン宣告の約10カ月後、余命宣告1年に満たず ★★
訃報
父はかねて病気療養中のところ11月2日午前0時32分永眠致しました。
享年65歳でした。ここに生前のご厚誼を深謝し、謹んでご通知申し上げます。
この間、鍼、漢方薬、温熱療法、食事療法、健康食品摂取も実施。
免疫療法も検討したが、抗がん剤治療と両立できないので断念。
(要約以上)
抗がん剤を使わなかったら、どうだったでしょうか?
誰にもわかりませんが、当方は以下のように推測します。
この患者さんが日常生活で最も苦痛だったのが、食事がおいしく食べられない味覚障害でした。
これは抗がん剤を使わなかったら発症しなかった可能性が高くQOLの差は歴然です。
9月の入院でも、十二指腸狭窄・吐血は避けられなかったとしても少なくとも肺炎は避けられた可能性が高いでしょう。
また、経緯から見て、抗がん剤による体力低下が歴然であり、抗がん剤を使わなかったらもっと長生きできた可能性が大です。
医者も抗がん剤により延命できるとは考えていないことがひしひしと伝わってきます。「患者さんがなんとかしろと言うからとりあえず」が本音でしょう。
患者さんも抗がん剤が無力で、副作用もひどいとわかっているのに・・・。世間並みということなんでしょう。「強制力を持つ集団内の共通認識」の恐ろしさ !!
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