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HIV患者向け治療薬「数十倍値上げ」報道が米国で大論争
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/165371
2015年10月8日 日刊ゲンダイ
アメリカでは、ある感染症の治療薬の大幅な値上げが報道され、大論争になっています。1錠13.50ドル(約1600円)を一気に1錠750ドル(約9万円)へ、約50倍も値上げするというのです。
「ダラプリム」(一般名:ピリメタミン)はトキソプラズマ症やマラリアなど感染症の治療薬で、主に免疫力が低いHIV患者に投薬されています。
1953年からあるこの古い薬の権利を先日買い取ったのが、新興医薬品会社の「チューリン」。買収するや否やこの大幅値上げを発表し、特に継続的な投薬が必要なHIV患者にとって手が届かないものになるのではと懸念されています。
チューリンのCEOは「薬の利用者が少ないので値上げしないとやっていけない。がん治療薬などに比べ安過ぎたし、値上げ分はもっと有効な薬に進化させるための開発費に回すつもり」とコメントしています。
しかし、多くの医療関係者は「高額ながん治療薬と比較するのはおかしい。ダラプリムのような古い薬はジェネリック薬として扱われるべきもので、新薬のように開発費がかかることもあり得ない」と猛反発(その後大幅値上げを撤回=編集部注)。
さらに、同様に大幅に値上げされた薬がほかにもあることがわかってきました。ニッチ・ジェネリックと呼ばれる利用者が少ない薬10種類の値段が、2013年から14年にかけて4〜80倍に値上がりしたという調査結果もあります。アメリカではすでに医療費の高騰が医療保険制度を脅かしており、こうした薬のあり得ない値上げが、今後大きな論争に発展する可能性もあります。
▽シェリーめぐみ ジャーナリスト、テレビ・ラジオディレクター。横浜育ち。早稲田大学政経学部卒業後、1991年からニューヨーク在住。
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