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「医療事故調査制度」に懸念…(※イメージ)
東京女子医大がまた隠蔽? 新医療事故調査制度も期待薄〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151008-00000002-sasahi-soci
週刊朝日 2015年10月16日号
医療死亡事故の原因調査を医療機関に義務付ける「医療事故調査制度」が、1日に始まった。だが、被害者遺族からは制度を懸念する声が上がっている。
「(院内調査は医療ミスを)子供の責任に押し付けている。私は絶対に許せません」
東京女子医科大学病院(新宿区)で2歳の男児を医療ミスで亡くした父親が9月29日、厚生労働省で会見を開き、院内の事故調査には限界があることを訴えた。亡くなった男児は、昨年2月に同病院で手術を受けた後、麻酔薬「プロポフォール」を成人限界量の3倍近くも投与されていた。遺族は息子の死の真相を知るため、事実関係の調査を繰り返し求めてきた。
遺族は院内調査で事実が歪められたと不信感を抱いている。問題は、昨年6月30日に同病院が公表した院内調査報告書の作成過程だ。遺族の代理人である貞友義典弁護士は言う。
「病院は報告書を完成させる直前に、被疑者となる医師やその刑事弁護人に報告書の案を見せ、文章を修正させた疑いがある。真実を究明する院内調査の結果は、刑事責任を疑われる医師や看護師らの利益にならない。なのに、刑事弁護人に手を入れさせたなら、許し難いことです」
たとえば、当初の報告書案では、手術終了直後にICU(集中治療室)に移動したとき、男児は深い鎮静状態にあったと書かれていた。それを完成直前に削除しようとした形跡がある。深い鎮静では麻酔薬を大量に使う理由がないからだ。
病院内部のこの動きは、「病院関係者から情報提供があって、はじめてわかった」(男児の父親)という。院内では、≪これは証拠偽造、犯人隠避、名誉毀損(きそん)という卑劣な行為≫といった批判が、病院の幹部にメールで送られている。
最終的に報告書には多くの矛盾が残された。
「手術直後の深い鎮静状態の記述は、提出された報告書で復活しましたが、別の箇所では医師の証言として≪かなりの体動がみられた≫とあります。私たちは、手術直後から子供に付き添っていて、まったく動いていないことを知っています。カルテにもそう書かれています。しかし、報告書だけが違うことを書いているのです」(男児の母親)
東京女子医大は本誌の質問に対し、報告書は≪適正に作成されております≫と回答。刑事弁護人が修正を入れたかどうかについては答えなかった。
男児の遺族は、厚労省と東京都に同病院への再調査と院内調査の厳しいルール作りを求めている。
(本誌・鳴澤 大、永野原梨香、牧野めぐみ、西岡千史、林 壮一、松岡かすみ、秦 正理/今西憲之)
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