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胆管がん「化学療法があまり効果的ではないがんのひとつ」(週刊女性PRIME)
http://www.asyura2.com/14/iryo4/msg/654.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 9 月 29 日 16:24:46: igsppGRN/E9PQ
 

胆管がん「化学療法があまり効果的ではないがんのひとつ」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150929-00018884-jprime-life
週刊女性PRIME 9月29日(火)16時0分配信


 9月24日、川島なお美さんが胆管がんで亡くなった。また23日には北斗晶が、自身のブログで乳がんにより右乳房の全摘出手術を受けることを告白して話題になった。がんになった場合、どんな治療法が有効なのだろうか。

 東海大学医学部非常勤講師の北條元治先生に聞いてみた。

「がん治療の3本柱というのは、手術、放射線療法、抗がん剤を用いる化学療法となっています。ただ最初にがんが見つかった場合、医師がまず考えるのは、このがんが手術をできるか、できないかです。つまり、がんの治療は手術が基本なんです。手術ができてもがんを完全に切除できなかった場合や、そもそも転移性の高いがんの場合は放射線療法や化学療法を行うこともあります」

 手術が不可能な場合は最初から放射線療法や化学療法を行ったり、初期のステージなら第1選択で放射線療法もありえるという。

「抗がん剤の副作用である脱毛や吐き気のため女優という仕事ができなくなると考えた川島なお美さんが、自由意思で抗がん剤治療をしなかったという報道がありますが、実は川島さんの胆管がんは化学療法があまり効果的ではないがんのひとつなんです。そのために、医師としても積極的に化学療法をすすめなかったのではないだろうかと思われます」

 例えば、乳がんの型によっては非常に化学療法やホルモン療法、放射線療法が効くといわれている。また、ある種の肺がんには効果的な『イレッサ』という薬がよく効くことがわかっている。

「私の知人で乳がんになっても、乳房は女性の命だからと切除手術をせずに放射線治療だけをしていた女性がいましたが、結局亡くなってしまいました。手術すればいいのにと思いましたが、それは個人の価値観かもしれません」

 今はがんになっても自分の意思で積極的な治療をしないで、いわゆる緩和療法だけという人が増えている気がすると語る。

「芸能人は仕事の性質上、一般人と同じ治療法を選択できない場合もあるでしょう。また、放射線治療や抗がん剤は苦しいという、ネガティブなイメージがあるため避けたいという人もいるでしょう。しかし、ある種の喉頭がんには放射線治療がよく効きますので、つんく♂さんは、たしかに声は命と同じくらい大切なものでしょうが、非常に治癒率の高い治療法を選択しました。それは一般人と同じ選択だったと思います」

 

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コメント
 
1. 2015年9月30日 12:49:32 : jXbiWWJBCA
がん治療に革命 患者の長期生存率を向上

米ブリストル・マイヤーズ スクイブCEOに聞く

2015年9月30日(水)相馬 隆宏

 「手術」「放射線治療」「化学療法(抗がん剤)」とは異なる全く新しい治療法とされる「がん免疫療法」が脚光を浴びている。がん免疫療法とは、人間が本来持っている免疫細胞を活性化させることでがん細胞と闘う治療法。抗がん剤が効かない場合やがん細胞を切除することができない場合でも効果を発揮し、患者が長期間にわたって生存できる可能性が高まるという。
 がん免疫療法による治療薬を業界に先駆けて発売したのが、米ブリストル・マイヤーズ スクイブだ。2011年3月に、米国で免疫チェックポイント阻害薬「ヤーボイ」が製造販売承認を受けたのを皮切りに、現在、欧州やオーストラリア、カナダなど世界50カ国以上でヤーボイを販売している。今年8月31日には、日本でも発売した。
 がん免疫療法の可能性やがん治療の将来について、同社のジョバンニ・カフォリオCEO(最高経営責任者)に聞いた。
(聞き手は相馬 隆宏)

ジョバンニ・カフォリオ [Giovanni Caforio]
米ブリストル・マイヤーズ スクイブCEO(最高経営責任者)
2000年、ワールドワイド・メディシンズ・グループのバイス・プレジデント兼イタリア法人ジェネラル・マネジャーとして、ブリストル・マイヤーズ スクイブに入社。グローバル・コマーシャライゼーション(オンコロジー、免疫領域担当)シニア・バイスプレジデント、最高コマーシャル責任者(CCO)などを経て、2015年5月から現職。
全く新しい「がん免疫療法」によって、がん治療はどう変わりますか。

ジョバンニ:がん免疫療法は、がん治療における革命的な治療法です。なぜなら、この治療法のアプローチは、今までの伝統的な治療法と全く異なっているからです。

 がん免疫療法は、患者さん自身の免疫機能を活性化することでがんと闘うというもの。患者さんの身体の中でいったん活性化した免疫機能が、がんと闘う力を長期間にわたって維持してくれます。つまり、生存期間を延長できるのです。

今年8月31日には日本でがん免疫療法であるがん免疫チェックポイント阻害薬「ヤーボイ」を発売しました。抗がん剤が効かない場合や手術ができない場合にも効果があるそうですね。生存期間はどの程度延ばせるのでしょうか。

ジョバンニ:ヤーボイは、切除することができない悪性黒色腫(メラノーマ)に対して使われています。メラノーマは皮膚がんの一種です。臨床試験の結果、ヤーボイを服用してから10年以上生きながらえる患者さんが出てきています。

 日本においても、メラノーマの患者さんのみなさんに希望をもたらすのではないかと期待しています。

 従来の治療法の多くは、がんの進行を遅らせるというものでしたが、長期的に見て患者さんの生存率を改善しているかというと必ずしもそうではありませんでした。私たちはこのパラダイムを変えていこうとしています。より長期にわたって生存できる患者さんを増やしていきたい。

がん免疫療法薬が登場する以前は生存期間はどれぐらいだったのでしょう。

ジョバンニ:メラノーマに関して言うと、ヤーボイが発売された2011年時点では、1年以上の生存期間が期待できる患者さんの割合は5〜10%でした。

 がん細胞を切除できないメラノーマの患者さんの約25%に、ヤーボイが効くということが分かっています。

 当社は、ヤーボイのほかに、「オプジーボ」というがん免疫チェックポイント阻害薬を持っています。これは、メラノーマと肺扁平上皮がんへの適応で承認を受けていて、昨年、日本と米国で発売し、今年から欧州でも販売を開始しました。ヤーボイとオプジーボを併用することによって、さらに多くの患者さんの治療に役立てられるよう努力していく考えです。

ヤーボイは2011年に発売し、現在、50カ国以上で提供しています。これまでの販売実績は。

ジョバンニ:2014年は世界で13億ドル(約1500億円)を売り上げました。これは当社の全売上高の約8%に相当します。オプジーボはまだ発売されたばかりですが、今後、ヤーボイと組み合わせた包括的な臨床試験を実施することによって、より多くの種類のがんに適応できるように開発を進めていきます。今年前半にオプジーボが米国で肺がんの患者さんに対して使用することが承認されました。その後、欧州でもメラノーマと肺がんへの適応で承認を得ています。

 これは始まりにすぎません。今後はこうした製品が、より多くの患者さん、より多くの種類のがんに対して使えるようになっていくでしょう。

80%超が1年以上生存

ヤーボイとオプジーボはそれぞれどう売っていくのですか。

ジョバンニ:ヤーボイはメラノーマの患者さんにのみ使用することが認められている薬です。オプジーボは、より多くの種類のがんに対して効果を発揮する可能性があります。

 メラノーマ、肺がん、腎がんなどのがんに対する臨床試験で非常に興味深い結果が出ています。ヤーボイとオプジーボと併用した場合の試験も実施しており、その効果はこれまでにないものになるでしょう。この2つの薬をメラノーマの患者に使った試験では、服用してから1年以上生きていられる確率が80%を超えました。

 ほかにもがん免疫療法を利用した治療薬をいくつか開発しています。小野薬品工業との戦略的提携においては、ヤーボイとオプジーボ以外に3つの製品を開発中です。

世界のがん治療薬市場をどう見ていますか。

ジョバンニ:がん治療薬の市場は、医薬品業界で一番大きい。

 がん治療の市場はここ数年間で毎年2桁の成長を遂げていて、今後も急速に伸びていくとみられています。市場を牽引する要素は2つある。1つは、人口の高齢化。もう1つは、がん発生率の上昇です。特に肺がんの発生率が上がっていて、欧州では女性の死亡率で乳がんを上回り1位になりました。

 さらに、アジアの多くの国では、胃がんや肝がんが死亡率の上位に挙がっています。

日本の死因の1位ががんです。なかでも肺がんの死亡率が高い。日本市場に対する見通しは。

ジョバンニ:日本は肺がんや肝臓がん、胃がんといった患者さんが多いようですが、世界の市場と大きな動きは一緒だと考えている。小野薬品工業とのパートナーシップを通して日本市場に力を入れていきます。

 日本と台湾、韓国では、当社と小野薬品工業が共同で開発・販売し、それ以外の国では当社が単独で開発・販売します。

 小野薬品工業は、もともと米国のメダレックスと提携関係にあり、2009年にそのメダレックスを当社が買収した。オプジーボの開発につながった研究の多くは、京都大学で始まり、小野薬品工業は最初からその研究に関わっていたのです。

買収も視野に入れて先行者利益を維持

がん免疫療法の領域は将来が有望であるがゆえに、競合他社の参入も多い。米メルクや英アストラゼネカ、スイスのロシュ、米ファイザーといったメーカーとどう差別化していくのですか。

ジョバンニ:たしかに競争が非常に激しい市場になるでしょう。当社は既にヤーボイとオプジーボという2つの製品を発売しており、まずは最初に参入したフロントランナーとしての優位性を維持していきたい。

 このほか、当社は非常に多くの研究開発プログラムを実行している。50以上の異なる臨床試験を20種類のがんに対して実施しているのです。

 さらに、新しい有望な製品があればその企業を買収することも考えている。そうすることによって、この分野で常にイノベーターであり続けたいと思っています。

御社は事業の選択と集中を進めていて、最近では糖尿病の事業を売却した。そうした中でがん治療薬はどのような位置付けにありますか。

ジョバンニ:疾病分野で特に有効な治療法が確立されていないアンメット・メディカル・ニーズが高い分野に特化していくのが当社の戦略です。これまでの治療法を覆すような革新的な治療法を提供できるところに特化していきます。

 そういう意味でがん治療はとても重要な分野のひとつです。ただ、それだけではありません。例えば、ウイルス疾病分野においても当社は高いプレゼンスを築いている。HIVの分野でも卓越した製品を患者さんに提供しました。B型肝炎やC型肝炎、心血管疾病分野でも強く、さらに線維症と呼ばれる新しい分野にも注力しています。

それぞれの分野の売上構成比率は。

ジョバンニ:今後の売上構成比率について具体的な数字を申し上げることはできないのですが、2014年はヤーボイと心血管疾患治療薬「エリキュース」の合計で20億ドルの売り上げを記録しました。今後はさらに売り上げの増加は加速していくでしょう。

 当社は、今から2020年までの5年間と、2020年以降の5年間の2段階に分けて将来あるべき会社の姿を考えています。今から2020年まではがん免疫療法薬とエリキュースの2つが成長の原動力として最も重要なものになります。2020年以降は、当社の主力製品のポートフォリオはもっと多様性のあるものに変化していくはずです。

このコラムについて
キーパーソンに聞く

日経ビジネスのデスクが、話題の人、旬の人にインタビューします。このコラムを開けば毎日1人、新しいキーパーソンに出会えます。
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/interview/15/238739/092800059


2. 2015年10月12日 11:23:14 : nJF6kGWndY

早く診断して手術したからといって助かったとは限らないな

https://www.facebook.com/nmonl
川島なお美と北斗晶、こんなに違った医師の説明
2015/10/5 内山 郁子=日経メディカル

 1年ほど前から、「闘病ブログ」というジャンルのブログを読み始めた。大半が、治らない病を抱えた患者本人によるもので、かかっている病の多くは癌だ。その闘病ブログにここ数日、必ずと言っていいほど登場する2人がいた。女優の川島なお美さんと、元女子プロレスラーの北斗晶さんだ。川島さんは癌のため亡くなり、北斗さんは癌の手術を受けた。

 2015年9月24日に54歳の若さで亡くなった川島さんは、ご本人のブログ「『なおはん』のほっこり日和」によると、2013年8月に受けた人間ドックで肝内胆管に腫瘍が発見された。何軒もの病院を巡り、5カ月後の2014年1月、腹腔鏡下手術で肝内胆管癌を切除。その後もテレビや舞台への出演を、死の8日前まで続けた。

 48歳の北斗さんが罹患した癌は乳癌。2015年9月23日、ご本人のブログ「そこのけそこのけ鬼嫁が通る」で、2015年7月7日に乳癌と診断されたことと、9月24日に右乳房の全摘手術を受けることを告白した。

 川島さんと北斗さんはどちらも、自身のブログに、医師から癌を告げられた時の状況をつづっている。もちろん、患者視点からの記述であり、実際に医師が告げた言葉とは違うかもしれない。かかった癌の「猶予のなさ」も違う。言葉を受け取る側である、2人の性格的な違いもあるだろう。

 だが──。もし私なら、北斗さんの主治医のような医師から告知を受けたい、と思えてならないのだ。

「今は5年先、10年先、生きることを」
 毎年秋に、マンモグラフィーによる乳癌検診を受けていた北斗さん。右胸に痛みや外観上の変化を感じたため、秋まで待たずに検査を受けたところ、癌を告知された。セカンドオピニオンのため訪れた病院でも、乳癌との診断。主治医から、癌のステージなど詳細な説明とともに右乳房全摘出が必要だと告げられても、すぐには受け入れられなかった。すると、主治医はこう言ったという。以下、北斗さんの2015年9月23日付のブログより引用する。

「胸の事よりも今は5年先、10年先、生きることを考えましょう。」

生きること。

こう言われた時に初めて、今の自分は命さえも危険な状態なんだと分かりました。
そういう病気なんだと。

それが癌なんだと…
 生きること、という言葉で、病気の重大性、治療の必要性が、見事に伝わったのだ。

 一方の川島さんの場合、毎年受けていた人間ドックで偶然、腫瘍の存在が分かったものの、血液検査(恐らく、腫瘍マーカーの検査値)には全く異常がなく、良性か悪性かは分からない状態だった。最終的には「覚悟を決めてお任せできるドクター」に出会え、腹腔鏡手術を受けたのだが、そこに至るまでの間に出会った医師との間にはこんなやり取りがあったという。以下、川島さんの2014年3月27日付のブログより引用する。

「とりあえず
切りましょう」

私「いいえ
良性かもしれないのに
外科手術はイヤです」

「ならば
抗がん剤で
小さくしましょう」

私「悪性と決まってないのに?
仕事が年末まであるので
それもできません」

「ならば
仕事休みやすいように
悪性の診断書を
書いてあげましょう」

は〜〜???
(病理検査もしてないのに!)

もう
ここには
任せられない!!
 繰り返しになるが、ブログに書かれた医師の言葉は、川島さんが受け取った言葉であり、実際に発せられた言葉やそこに込められたニュアンスはこの通りではなかったかもしれない。だが、なんとも歯がゆい、この「すれ違い」ぶりはどうだろう。

 もし悪性だったら、手術以外に確実な治療手段のない、時間的な猶予のない、肝内胆管癌。体の深い所にあるので、病理検査はおなかを切らないと行えない。「半年、1年、生きることを考えましょう」と、事の重大さを伝えることはできなかったのか──。

 私が読んでいる、普通の患者がつづった闘病ブログにも、実に様々な医師が登場する。北斗さんの主治医のような医師もいれば、川島さんが出会ったような医師もいる。悩みながら最善と思われる治療を提案する医師もいれば、「この治療をしないならこの病院では診られない」と突き放す医師、情報と資料を渡し「次までにどの治療にするか考えてきて」と告げる医師もいる。叱る医師、迎合する医師、寄り添う医師、希望の芽を摘む医師。医療者といえども、ピンピンころりと逝かない限り、人はいつか患者になる。そのとき、皆様はどんな医師に出会いたいだろうか。
 http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/mem/pub/eye/201510/544061.html


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