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骨粗しょう症の薬は無意味?骨が腐る危険?「寝たきり骨折」はこう防げ!(Business Journal)
http://www.asyura2.com/14/iryo4/msg/622.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 8 月 25 日 00:22:10: igsppGRN/E9PQ
 

骨粗しょう症の薬は無意味?骨が腐る危険?「寝たきり骨折」はこう防げ!
http://biz-journal.jp/2015/08/post_11257.html
2015.08.25 文=宇多川久美子/薬剤師・栄養学博士 Business Journal


 薬剤師の視点から、一番要らない薬をひとつだけ挙げるようにいわれれば、骨粗しょう症の薬と答えます。その理由は2つあります。

 ひとつは、あまり効果がないのに強い副作用があるからです。骨粗しょう症は、いわば骨の成人病で骨密度が低下して骨折が起きやすくなった状態を「病気」と定義づけたものです。

 この病気の第一選択薬になっているのは「ボナロン」「フォサマック」「ベネット」「アクトネル」などのBP製剤(ビスホスホネート/破骨細胞の活動を阻害し、骨の吸収を防ぐ医薬品)と呼ばれる種類の薬です。これらは処方箋でよく出される薬ですが、服用して骨密度が上がったという例をあまり知りません。半年間も服用して検査をした結果、骨密度がほとんど上がっていないことが多いのです。

 しかも、飲み始めると胃の不調に悩まされるケースが多く、それが嫌で途中で飲む間隔を空けてしまったり、飲むのをやめて捨ててしまう方もいらっしゃいます。

 BP製剤は口腔や食道に潰瘍、壊死ができやすいので、朝起きてすぐ200cc以上の水で服用したあと30分間は水以外の飲食禁止、しかもその間ずっと横にならずに身体を起こしていなくてはならないなど、服用する際に注意が必要です。

 それでいて薬が効いていないケースが多いのですから、半年たって効果がなければやめたくなるのも仕方ありません。それでも患者は医師から、「まだ半年ですから効果が出にくいです。長い目で見て続けていきましょう」「飲んでいるから、この程度で済んでいるのです。飲まなかったらもっと骨がスカスカになっていますよ」などといった決まり文句を言われると、すっかり納得してしまうのです。

■骨粗しょう症の薬の長期服用で数千人の顎の骨が腐る?

 BP製剤の副作用で特に怖いのが、顎の骨が腐る副作用(骨顎壊死)です。皮膚などと同様に骨にも新陳代謝があって、骨を作る細胞と骨を壊す細胞があり、新しい骨に生まれ変わるまでにだいたい90〜120日かかります。BP製剤は、この骨を壊す細胞の働きを弱めることで骨密度を上げる仕組みになっています。

 しかし、骨を壊す細胞の働きを弱めると新陳代謝の速度が遅くなり骨が老化します。特に骨の新陳代謝が活発な顎の骨の歯を支える部分(歯槽突起部)は、骨を壊す働きが弱くなると老化が顕著になります。

 そのため抜歯したあと、患部の修復ができず口腔に露出した状態になります。そうなると口の中にいるさまざまな「ばい菌」が、骨を腐らせてしまうのです。

 新陳代謝が悪くなれば、ほかの骨も修復がはかどらなくなりますから、BP製剤の長期服用者は骨折した場合、骨がつきにくくなるというデメリットもあります。

 また、大腿骨転子下骨折も起こしやすくなるのです。米国ではこれが大きな問題になり、BP製剤を長期間使用するメリットとデメリットを比較する大規模な調査がいくつか行われ、メリットに大きな疑問符が付く結果になりました。

 そのため医薬品に対する許認可権を持つ米国食品医薬品局(FDA)は、全米の医療専門職に対して次のように勧告しています。

(1)BP製剤使用中の患者に、大腿骨転子下骨折や大腿骨骨幹部骨折のリスクがあることを知らせる
(2)BP製剤を使用するメリットとリスクについて患者と話し合う
(3)5年以上BP製剤を使用している患者については、必要なのかどうか定期的に再検討する

 またBP製剤のラベルにある警告文にも、大腿骨転子下骨折や大腿骨骨幹部骨折のリスクがあることを知らせる一文が追記されました。

 米国ではBP製剤を長期服用する骨粗しょう症の患者に不整脈が頻発する心房細動が多発することも問題になっていて、1996〜2013年にかけて行われたプラセボ群(偽薬を飲ませたグループ)との比較試験では、BP製剤服用者のほうがプラセボ群より心房細動が起きるリスクが40%も高くなるという結果が出ています。

■「骨密度の減少=寝たきりになる骨折」ではない

 米国の調査では大腿骨転子下骨折、大腿骨骨幹部骨折をはじめとする重大な骨折が、BP製剤の長期服用によって起きるケースは1%未満だそうです。この数字を見ると、多くの人は「デメリットもあるが、やはりメリットのほうがずっと大きい」と考えるかもしれません。

 股関節骨折などで寝たきりになる高齢者の急増は、解決すべき大きな社会的テーマです。その部分については私もまったく同感ですが、BP製剤によって達成できると考えることはできないのではないでしょうか。

 一般的に、「骨密度を上げる薬を飲むこと=寝たきり骨折をなくすこと」と考えている人が多いでしょう。骨が極端にスカスカになった怖い写真を見せられれば、骨密度を上げることが何よりも大事という発想になるのはやむを得ないことかもしれません。

 しかし「寝たきり骨折」が起きる原因は骨密度の低下だけではありません。骨折という結果は、転ぶという原因があって起こるものです。骨密度が高くても、階段に手すりがない家や床に段差がある家、タイルが滑る風呂、といった転びやすい環境にいれば、骨折のリスクは高くなります。
 
■「リスクが50%減る」という話のとらえ方

「BP製剤を服用した患者は、服用しなかった場合よりも股関節骨折のリスクが50%減る」という結果が出た比較試験があったのは事実です。

 骨粗しょう症という病気は、90年代に骨密度計の普及と共にメジャーになった病気です。その当初は「BP製剤を大量に売らんがために、自然現象を病気にでっち上げようとしている」という非難にさらされました。それを封じるため製薬会社は資金を出してBP製剤の効果を測る比較試験を行ったのです。

 その結果、BP製剤を使用しなかった群では股関節骨折の発生が100人に2人だったのに対し、使用した群は100人に1人だったのです。読者の皆さんは、この結果を見て、「どんぐりの背比べ」と思われるのではないでしょうか。

 しかし、統計分析のマジックを使えば「リスクが50%も減少」ということになり、それがメディアを通じて拡散していったのです。こうした子供だましのようなトリックに騙されてはいけません。率よりも“実数”を確認してみるべきです。

■骨折のリスクを減らすためにするべきこと

 骨粗しょう症の患者には、骨密度が低いから骨折のリスクが高まるということばかり頭にあって、軽い運動すらしなくなっている人が多いのも現実です。

 骨密度を上げるには、骨に刺激を与えることが一番です。BP製剤自体も、実は骨に微弱な振動を与えれば与えるほど、吸着が良くなります。歩くことは骨に振動を与えることができます。体にも負担のかからない有酸素運動で、転ばないための筋力をつけることもできます。運動はしたくないという人も多いかと思いますが、歩くことで骨を強くしましょう。
 
 寝たきりの原因になる骨折は、骨密度が低いからなるのではなく筋肉量が低下して転びやすくなるからです。

「歩く=折れる」ではなく、「歩く=折れない」という基本的な考え方に、薬に安易に頼るのではなく筋力を高め、転ばない・骨折しない体づくりをしていきましょう。

(文=宇多川久美子/薬剤師・栄養学博士)

 

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コメント
 
1. 2015年8月26日 07:16:25 : r8oDVarUDM
医者の馬鹿どもは、ステロイドを服用する患者には必ずBP製剤を服用させている。
歯科医師が顎骨壊死を問題にすると、骨折の方が生死に関わると強硬に主張し、歯科医師は黙ってろと押さえつけ蔑んだ。
医者は自分たちが偉いと思っている勘違い人の集まりである。

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