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周囲は「口出ししない」が鉄則(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ
不妊治療は“時間とお金”の上限決めて「価値観」スリ合わせる
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/161893
2015年7月28日 日刊ゲンダイ
「子づくり医療」の現実は過酷だ。不妊治療問題に詳しい、生殖心理カウンセラーの平山史朗氏(東京HARTクリニック)は、「不妊をきっかけに“夫婦の価値観の違い”が明るみになる」と言う。
「子供が欲しいのは共通でも、不妊治療を続けているうちに、“何があっても欲しい妻”と“これ以上頑張らなくてもいい夫”など、根本的な考え方の違いがクリアになります。不妊治療は『妊娠を保証しない治療』であって、可能性は必ずしも高いとは言えない。そういったリスクを事前に医師から説明されることなく治療をされると、期待値だけが高まってしまう。
また、精液検査で問題ないからといって不妊原因が女性にあるとは限らず、本当の不妊の原因は解明できないことも多いのです。そうした基礎的な知識を共有したうえで、おたがいに子供を望んでいることを確認し、そのために必要な治療にどのくらい時間やお金などのエネルギーを費やすのか、2人でよく話し合うことが大切です」
では、周囲はどうサポートすべきなのか。
「親の立場であれば、子づくりは自分たちとは別の問題であり、子供たちが決める問題と意識しましょう。理解を示し、口出しはしない。それが鉄則です。あれこれ詮索せずに、『何かあったら手を貸すよ』という意思だけを伝え、見守ってあげてください。子供が欲しい人に対しては応援しつつ、子供がいないことも選択できる環境づくりが必要です」
2012年の統計から類推すると、今年は23、24人に1人が高度な不妊治療で生まれている可能性が高い。自然妊娠は年々減っている。それなのに治療費は高額のままで、公的補助は縮小の一途。少子化対策と矛盾極まりない状態だ。
2520億円という莫大な予算を投じ国立競技場を建設したところで、将来施設を活用する子供がいなければ意味がない。たった2週間のバカ騒ぎのために巨額の税金を使うぐらいなら、不妊治療にもっと目を向けるべきだろう。
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