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アンソニー・アタラ教授(米ウェイクフォレスト大学公式HPから)
アメリカで注目 3Dプリンターで「移植用臓器」を作る
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/161974
2015年7月23日 日刊ゲンダイ
3Dプリントされた航空部品などが実用化の段階に入っている今、アメリカで注目されているのが、3Dプリンターで打ち出された「内臓」です。
「3Dバイオプリンティング」と呼ばれる技術で内臓をスキャンし、生きた細胞を使って3次元に出力して作ろうという最先端の再生医療。ウェイクフォレスト大学のアンソニー・アタラ教授は、20年以上にわたって臓器の再生の試みを続けてきた、この分野の第一人者です。
教授は10年前、3Dプリンティングではありませんでしたが、患者の膀胱(ぼうこう)から取った細胞を培養し、生体材料と組み合わせた“手作りの膀胱”を作り出し、実際に患者に移植して成功しています。
しかし、膀胱よりずっと複雑で、“中身”も詰まっている腎臓や肝臓などを構築するためには、もっと進んだ技術が必要。その大きな武器が、3Dプリンターというわけです。
内臓の構造を細かくスキャンしたデータを用い、生きた細胞をインクのように使ってプリントしていくというアイデアで、実際に腎臓を出力するところまできています。
昨年、アタラ博士にインタビューした時は、こんな展望を話してくれました。
「これが成功すれば、一度に多くの臓器をスピーディーに作ることができ、より多くの患者の命が救われる。3Dプリンティングの技術は年々進歩しているから、きっと近い将来、患者に移植できるようになると思う」
一方、移植とは別に、すでに目前まできているのが、3Dプリンティングした細胞組織を使い、新薬の効果をいち早く試すなどの実験利用への実用化です。こうした用途も含め、将来のニーズを見越し事業を立ち上げる会社もいくつか。大手製薬会社の投資を受けるところも出始めています。
▽シェリーめぐみ ジャーナリスト、テレビ・ラジオディレクター。横浜育ち。早稲田大学政経学部卒業後、1991年からニューヨーク在住。
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