http://www.asyura2.com/14/iryo4/msg/542.html
Tweet |
「目」「肩」「腰」「ひざ」「頭痛」の名医100人徹底調査! 長年の悩みを解消してくれるのは、この医者だ 完全保存版
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/43331
2015年05月19日(火) 週刊現代 :現代ビジネス
不調を感じていても「命にかかわるものではないから」と放っておく。医者にかかっても、原因がわからず病院を渡り歩く。じつは「名医」を探すのが難しい身近な病気。この医者にかかれば安心です。
■ウソのように痛みが消えた
都内に住む元会社員の男性(62歳)は、50歳のときに視野に異変を感じて、白土城照医師(四谷しらと眼科)のもとを訪れた。
「ものが少し見えづらいと病院に来られましたが、視神経に異常が出始めている緑内障の中期でした。放置すると、70歳くらいで失明する可能性もありました」(白土医師)
だが、白土医師の正確な診断がこの患者を救った。薬を処方して経過観察したのちに手術を行った結果、12年経つ現在も進行は抑えられている。
緑内障や白内障、網膜剥離など目の手術には、緻密さが必要とされ、医者の腕が重視される。だが、それだけでは名医とは言えない。早期に正確な診断ができること、そして治療のタイミングを間違わないことも重要だ。
「手術は必ずリスクを伴いますし、手術によって見えなくなる方も中にはいる。ですから、患者さんの進行状況や余命を見極めて、いま手術をすることが本当に正しいのかをジャッジしなければいけません」(白土医師)
緑内障を得意とする眼科の名医、東中野とみどころ眼科院長の富所敦男医師も、眼科診療の難しさをこう語る。
「診断技術が進歩したことで早期に発見できるようになりましたが、緑内障の場合は、早期に治療を開始すればよいというものでもありません。神経が薄くなった状態でも、治療をせずにいて、視野に異常が出ずに人生をまっとうされる方も数多くいる。患者さんの進行状況に応じて適切な治療をすべきです」
正確な診療と患者への丁寧な説明が評判をよび、富所医師のクリニックには、週に350人もの患者が訪れているという。
目の病気をはじめ、肩、腰、ひざの痛みや頭痛といった症状を抱える日本人は非常に多い。すぐに命にかかわる症状ではないために、「医者にかかるまでもないか」と、放っておいている人が大半だろう。だが、痛みを我慢し続けても、症状は悪化する一方だ。
じつは、こうした身近な体の不調ほど「名医」を探すのは難しい。さまざまな要因が絡み合って症状が出ていることも多く、原因を見極める診断力が必要となるからだ。的外れな治療を受けると、治らないばかりか、逆に悪化してしまうことだってある。
そこで今回、本誌では目、肩、腰、ひざ、頭痛の名医を徹底調査した。診断力だけでなく、患者に合った治療を施す腕も一流。医者からの評価も高い専門医たちを、次ページからの一覧表と共に紹介しよう。
厚労省の調査によると、体の不調でもっとも多いのは肩こりと腰痛。ひざを含む手足の関節の痛みも上位に挙がる。だが、いざ症状が進行して病院へ行くと、不適切な治療を勧められてしまうことがある。
順天堂東京江東高齢者医療センター・整形外科特任教授の黒澤尚医師は、「肩」「腰」「ひざ」の痛みで病院にかかるときの注意点を解説する。
「60歳を過ぎると、首の骨が徐々に老化し脊髄を圧迫してきます。そのため、肩こりや腰痛、ひざ痛が出てくる。この場合、重症でない人は、まず経過観察をし、運動や薬物療法などをするのが基本です。
『手術をしないと動けなくなる』と医者が脅して手術に誘導することもできてしまいますが、まず、手術なしで症状を取ることはできないのかを考えるべきです」
腰痛に悩む患者は、全国で3000万人もいると言われる。きちんと診断のできる名医にかかれば、手術を必要とせずに痛みを解消できる場合が多い。20年近く、ひどい腰痛に悩まされてきた60代の男性も、「名医」の恩恵を受けた。
「以前、椎間板ヘルニアと診断されたのですが、手術には抵抗があって放置していました。次第に悪化し、常に腰全体に重苦しい痛みを抱えるようになっていたんです」
そんな中、「腰痛の名医」との評判を聞いて訪れた、かただ整形外科。院長の片田重彦医師による治療は、驚くようなものだった。指先で腰をやさしく撫でる程度で痛みはない。右、左、と体の向きを変えながら、10分足らずで治療は終了した。
「たったそれだけの時間なのに、腰の痛みと痺れがウソのように消えました。まるで神の手のようだった」(男性患者)
この片田医師が行ったのは「AKA(関節運動学的アプローチ)博田法」という治療法。指先の感覚で患部の状態を触知し、軽く押して関節のつなぎ目のズレを矯正していく。いち早くこの手法を取り入れ、数多くの腰痛患者を治療してきた名医だ。
「腰痛の原因となる関節のズレを修復する方法です。数々のクリニックで治療を受けても症状が改善しなかった重症慢性腰痛でも、この方法で痛みを和らげることができています」(片田医師)
主に変形性ひざ関節症などを原因とするひざ痛の患者数は2000万人、予備軍も併せると3000万人の患者がいると推計されている。治療には、ヒアルロン酸の注射や痛み止め薬を処方されたり、手術を勧められることが多いが、これも注意したほうがいい。前出の黒澤医師が言う。
「変形性ひざ関節症を原因からすっかり治す方法は今のところなく、薬物療法はその場しのぎにすぎません。ですが、適切な治療を行えば痛みが取れ、進行させずに日常生活を送ることは可能です」
その適切な治療法とは、黒澤医師が独自に開発した運動療法。仰向けに寝て足を10cmほど上げてゆっくり下ろす、など、ごく簡単な運動ばかりだ。さまざまな病院にかかって治らなかったひざ痛の患者でも、「初期の段階だと91%、中期だと73%が、運動療法だけで改善した」(黒澤医師)という。
■体操だけで治す
肩、腰、ひざの痛みでも、もちろん重症であれば手術が必要なこともある。その場合は、表に記したような手術の腕がある医師たちにかかることをお勧めする。手術が巧く、実績も豊富な医者については、解説欄に記載した。
日本頭痛学会によると、慢性頭痛を抱える人口は約4000万人と推定されている。じつは、頭痛は「21世紀の国民病」とも言えるほど、多くの日本人を悩ませているのだ。
にわファミリークリニック院長の丹羽潔医師は、患者に対して親身になって診察し、適切な診断・治療を行う頭痛の名医の一人。
「頭痛には、片頭痛や緊張型頭痛、群発頭痛など、多様な種類があり、その原因もさまざまです。きちんとカウンセリングをしてその原因を探らないと、痛み止めを飲みすぎて起こる薬物乱用頭痛に陥って、逆に悪化してしまうこともあるんです」
頭痛治療の第一人者で、これまで1万人以上の患者を診察してきた埼玉精神神経センターの坂井文彦医師は、日本の頭痛治療の現状をこう語る。
「日本では頭痛治療が非常に遅れていて、専門医もまだ少ない。頭痛の治し方を知る医者は多くないのが現状です」
坂井医師は、11項目にわたる問診票と、いつどの程度の痛みが起きたかを記録する「頭痛ダイアリー」などを患者に記入してもらい、それをもとに問診して頭痛の原因を探っていく。
「片頭痛の場合は、発作の起こり方を知り、早めに治療薬を飲むことで症状をかなり抑えることができます。それだけでなく、慢性的な頭痛には、『頭痛体操』を行うことで、脳の痛みを調整する回路に刺激を与え、予防することができるのです」(坂井医師)
軽く両脚を開いて立ち、ひじを軽く曲げ、両肩を内側・外側にぐるぐる回すなど、2分程度でできる体操ばかり。これを毎日続けることで、片頭痛の痛みが3分の1程度にまで軽減し、「魔法のようだ」と喜ぶ患者も多い。丹羽医師、坂井医師は、日本初とも言える頭痛専門クリニックを都内にオープンする予定だという。
今回取材した各ジャンルの医師たちに「名医の条件」を訊くと、共通する三つの項目が出てきた。
一つ目は、患者の話をじっくり聞いてくれること。二つ目は、むやみに手術を勧めないこと。そして三つ目は、病状や治療法を納得できるまでわかりやすく説明してくれること。
この条件を備えて、腕もある医師が、今回紹介した名医たちである。彼らなら、あなたが長年抱えている悩みをきっと解消してくれるはずだ。
〈取材/医療ジャーナリスト・吉原清児〉
「週刊現代」2015年5月23日号より
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。