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まるも腎・泌尿器科クリニック院長 丸茂 健氏●医学博士。慶應義塾大学医学部卒業。2005年4月、東京歯科大学市川総合病院教授。2014年4月、まるも腎・泌尿器科クリニック開院。
40代を境に急増! 誰にでもやってくる「うつ」と「ED」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150517-00015167-president-bus_all
プレジデント 5月17日(日)12時15分配信
■私はバイアグラを最初に勧める
年齢を重ねるとともに、中年以降になって多くの臓器の機能で老化現象がみられるようになる。精神・心理、臓器、性機能が変調をきたし、これが限界を超えると病気であり、治療の対象となる。これらの症状は、性ホルモンの分泌が減少する中高年の時期に発症するところから、いわゆる「更年期障害」と呼ばれ、中高年女性特有の障害とされてきた。しかし近年、男性にも女性と同じような「男性更年期障害」があることがわかり、今日では、中高年男性の体の変調は、「加齢による男性ホルモン(テストステロン)の減少」が主因であることが明らかになった。
最近の研究では、高齢男性における男性ホルモンの欠乏は心血管疾患の危険因子となることが明らかになった。そればかりでなく、血液中のテストステロンの減少が高齢男性の脳梗塞と関係することが報告されている。男性ホルモンの減少がなぜ心血管疾患に関連するのか。原因は動脈硬化を促進するということが考えられている。動脈硬化の重要な原因には加齢、高血圧、脂質代謝異常症、糖尿病、喫煙があるが、これに男性ホルモンの減少が加わる。
テストステロン減少によって神経機能にも変化が表れる。高齢者ではうつ病患者や認知症患者が増加する。いらいら感、不眠、うつ症状などの一部は、加齢によるテストステロンの減少で起こる可能性があると考えられているので、心療内科と並行して治療を勧める場合もある。
そして「男性更年期障害」の最も大きな問題が、男性性機能の変化であろう。テストステロンの減少は男性性機能に密接に影響する。年齢を重ねるに従って血中遊離テストステロンが減ってくると、セックスに対する興味や意欲が鈍ってくる。勃起については、動脈硬化によって細い血管が集まっている陰茎海綿体に血液がいきづらくなることで十分な硬さが得られなかったり、維持が困難になることがある。いわゆる勃起障害(ED)だ。その他の自覚症状としては、早朝勃起、いわゆる朝立ちが消失したり、またその回数が減少することにもなる。
例えば動脈硬化のある人が、55歳で勃起不全になったとすると、その人は数年たって心臓にいく血管も狭くなり、狭心症や心筋梗塞で命を落とすリスクがある。というのも心臓の冠状動脈は陰茎の血管よりも若干太いために、勃起障害の症状が出たときに狭心症が出るほどの閉塞は起こらないからだ。高血圧症があって、それから勃起障害になった人は、将来の心筋梗塞を防ぐために循環器系の検査を早めに受けることが健康を保つ秘訣になる。
勃起障害の予防には、生活習慣病にならないように注意すること、健康に気をつけること。アルコールのとりすぎ、たばこも原因になる。ふだんから過食による脂質代謝異常症を防いでいれば、年を取ってからも健康な性生活を送ることができる。
勃起障害になったときにはいろいろな治療方法があるが、泌尿器科の専門医を訪ねると最初に勧められるのがバイアグラやレビトラ、シアリスの勃起障害治療薬だ。この3種類の薬は製薬会社の説明によれば、バイアグラは陰茎の硬さが最も強い、レビトラは内服前に食事をしても効果が影響されにくく、効果が出るまでの時間が短い。シアリスは持続時間が約36時間と長いため、服用後に時間にとらわれずに性交ができるなど、それぞれ特徴がある。
しかし、勃起に対する効果と副作用については3種類の薬とも大差はなく、自分のライフスタイルに合わせて選べばいいだろう。処方は保険適用外となり、1錠あたり1500〜2000円程度だ。
吉田茂人=構成 小倉和徳=撮影
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