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糖尿病専門医が「糖尿病はカロリー制限では治らない」説に同意
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150417-00000012-pseven-life
週刊ポスト2015年4月24日号
「糖尿病治療にはカロリー制限」という日本の医療の“常識”のおかしさを指摘した「週刊ポスト」前号(4月17日号)のレポートは大きな反響を呼んだ。カロリー制限を推奨する学会側の関係者からも「ポストの記事は正しい」と少なからぬ声が寄せられたが、そうした医師らに実名証言を求めると「それだけは勘弁してほしい……」と及び腰になった。間違いに気付きながら患者不在の医療を進めることほど罪深いことはない。
糖尿病学会に所属する専門医が、匿名を条件に口を開いた。
「週刊ポストの記事はもっともな内容だったと思いますよ。学会ガイドラインでの『カロリー制限推奨』やそれとセットになっている『糖質制限批判』はおかしいという声が内部にも結構あります。ただ、学会の重鎮の先生方を相手に、正面切っておかしいとはいえません」
前号で掲載したレポート〈糖尿病は「カロリー制限」では治らない!〉への感想だ。日本の医学会で食事療法として推奨される「カロリー制限」が世界から見ると時代遅れの手法であることを指摘した記事には、糖尿病と闘う患者のみならず、専門医から多くの賛同の声が寄せられた。
前号の内容を簡単におさらいしておく。日本糖尿病学会は『科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン2013』で食事療法としてカロリー制限を採用。身長や普段の仕事内容に応じて1日の摂取カロリーを定め、そのうち50〜60%を炭水化物(糖質)から摂取することを推奨している。
一方、世界ではカロリーではなく「糖質」の摂取を制限するのが主流となっている。2004年には米国糖尿病学会が「カロリーを含有する炭水化物、たんぱく質、脂肪のうち、炭水化物だけが血糖値を上昇させる」ことを公式見解とし、医療従事者向けのテキストの記述を書き換えた。糖尿患者にとって大敵である血糖値上昇を抑えるには、カロリー制限ではなく糖質制限が必要との考え方である。
にもかかわらず、日本の学会は脂肪の摂取を減らすカロリー制限にこだわり、糖質の割合は多いほうが良いとの見解を維持してきた。
学会だけではない。
2005年に厚労省と農水省が定めた「食事バランスガイド」は健康維持のための食事構成を提示する。まず年齢や普段の仕事内容に応じて1日の総摂取カロリーを定め、その上で主食、副菜、主菜、牛乳・乳製品、果物それぞれの品目数をSV(サービング)という単位で示している。
たとえば18〜69歳の男性で軽い運動を日常的に行なう人であれば、1日の摂取カロリーは2600プラスマイナス200キロカロリーで、主食は1日7〜8SVが推奨される。ご飯(中盛り)なら4、5杯程度だ。
東海大学名誉教授の大櫛陽一・大櫛医学情報研究所所長が指摘する。
「このガイドラインに従えばカロリーの半分以上を炭水化物から摂らなければならないことになる。世界の常識からはかけ離れています。たとえば米科学アカデミーの推奨する1日の炭水化物の摂取量は130グラムです」
炭水化物は1グラムあたり4キロカロリーなので、130グラムなら520キロカロリーとなる。2600キロカロリーが総摂取エネルギーなら、たった20%だ。「カロリーの過半を炭水化物で摂る」という厚労省と農水省のバランスガイドとは大きな差がある。
他にも厚労省の「日本人の食事摂取基準」ではカロリーの50〜65%を炭水化物から摂取することを目標に掲げ、それが生活習慣病予防につながるとしてきた。
「平成24年国民栄養調査によれば日本人は1日260グラムの炭水化物を摂取しています。アメリカの推奨量の倍です」(同前)
そうした啓蒙の下で状況は悪化している。日本人の糖尿病患者数は2012年に約950万人となり、予備群を含めると約2000万人超といわれている。
糖尿病が深刻なのは、高血糖の状態が続くことで様々な合併症が起こるからだ。筋肉の萎縮する神経障害、失明の恐れがある網膜症、週に数回の人工透析が必要になる腎症の3大合併症に加え、脳卒中や心筋梗塞のリスクも高まる。
学会や国のガイドラインという“権威”の指示を鵜呑みにしていては、自らの命を危険に晒すことになりかねない。
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