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腹腔鏡手術で11人死亡。謝罪する千葉県がんセンターの永田松夫病院長(中央)ら関係者=3月26日、千葉県庁
本当は怖い「腹腔鏡手術」 熟練の技が不可欠 千葉県がんセンターでも11人死亡
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20150401/dms1504011208010-n1.htm
2015.04.01 夕刊フジ
千葉県がんセンター(千葉市)で術後に患者11人が相次いで死亡し、腹腔鏡手術の安全性に注目が集まっている。昨年には群馬大学病院(前橋市)でも同じく術後に患者8人が命を落としていたことが発覚。痛みが少なく傷が目立たないなどとして人気が高まっている最新の医療技術だが、メリットが大きい分、リスクも潜む。専門家は「医師選びを慎重にしないと命にかかわる危険も伴う」と注意を呼びかけている。
腹腔鏡手術後に患者が死亡する例が続発した千葉県がんセンター。
問題を調査する県の第三者委員会によると、2008〜14年に胆管がんなどの手術を受けた50〜80代の男女11人が手術当日から約9カ月後の間に死亡した。調査対象となった11例のうち10例で、手術方法の選択や手術時の対応など、診療上の問題があったという。
腹腔鏡手術をめぐっては、群馬大学病院でも10〜14年にかけ、肝臓の切除手術を受けて術後4カ月未満に8人の患者が死亡する事故があった。
「そもそも、腹腔鏡とはおなかの中をみる内視鏡のこと。ヘソと左右下腹部の3〜4カ所に5ミリ〜1センチ程度の小さな穴を開け、そこから筒状のスコープや器具を入れて治療する」(医療関係者)
早期の社会復帰が可能なのも特徴の1つ。通常の場合、3〜5日程度で退院できるため、開腹手術に耐える体力のない高齢者や、体に傷をつけたくない人たちを中心に人気が高まっている。
医療ジャーナリストの長田昭二氏は「しっかりした技術と経験を持った医師が決められた基準の中で行えば、患者側にメリットの大きい手術だ。ただ、リスクもある」とし、こう続ける。
「開腹手術のように患部を触診できないため、ある程度の経験を積んで感覚をつかんでおかないと誤診や事故を起こしやすい。それに、医師が腹腔鏡という手段にこだわり過ぎると、患者を危険にさらすことになる。状況によって開腹手術に切り替えるなど、適切な方法を見極める判断力が必要になってくる」
千葉県がんセンターのケースでも、医師が腹腔鏡で手術を完遂させることにこだわったことが問題を拡大させる遠因になったとの指摘もある。
手術対象の臓器によっては、腹腔鏡が有効でない場合もあり、「胃や大腸などの腸管の手術には有効だが、肝臓や膵臓(すいぞう)などには高い技術力が必要で、開腹手術での豊富な経験が欠かせない」(先の医療関係者)という。
では、安全に手術を受けるためにはどんな点に注意すればいいのか。
「腹腔鏡を受ける際には、医師選びに慎重になるべきだ。症例数をきちんと見極めて経験豊富な信頼できる医師に任せることが大事。経験と技術が何よりも求められる術式であるため、普段は腹腔鏡をやらない医師に無理にお願いしないほうがいい」(長田氏)
リスクの見極めが肝要だ。
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