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健康診断の「基準値」は厳しい? 緩い? 現役の医師に聞いた!
健康診断の基準値は厳しすぎる!? 医療現場の診断基準とのズレも
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150309-01062929-trendy-hlth&p=1
日経トレンディネット 3月9日(月)12時43分配信
この記事は「日経トレンディ」2015年2月号(2015年1月5日発売)から転載したものです。内容は基本的に発売日時点のものとなります。
健康診断の「基準値」は厳しすぎるのではないか――。昨年春、日本人間ドック学会と健康保険組合連合会が「新しい基準範囲」を発表。現在の基準値を大幅に緩和するような内容にも見えたため、物議を醸した。
そこで現場の医師たちは、現在の基準値をどのように見ているのか。日経BP社が運営する医療情報サイト「日経メディカル Online」に登録している医師約1000人にアンケート調査を行った。
結果は、基準値が「適正」と答えた医師はわずか26%にとどまる。「わからない」とした医師が実に43%を占め、その他は「厳しすぎる」「緩すぎる」「性別・年齢で分ける必要がある」と意見が分かれた。
基準値が「適正」と考える医師は僅か26%だった。「あくまでも基準値なので、年齢や性別などで調整すべき」(外科・50歳男性)という意見も見られた。
●「厳しすぎる」という意見が多かったのは血圧
なかでも、血圧の値が厳しすぎるという意見が多出。高血圧は、放っておけば動脈硬化が進行し、脳梗塞や脳出血、心筋梗塞などを引き起こす可能性がある。とはいえ、高血圧の基準は2000年までは上(収縮期)は160以上、下(拡張期)は95以上だった。これを、日本高血圧学会がガイドラインを改定して上140以上、下90以上に引き下げ、さらに正常血圧を上130未満、下85未満に引き下げた経緯がある。15年前なら正常だった人が、基準値の変更により、今では高血圧と診断されていることになる。「厳しい降圧は危険性もある」(内科・51歳男性)との声もあった。
血圧に次いで厳しいとされたのが、総コレステロールとLDLコレステロール。これらの値が高いと、やはり動脈硬化、心筋梗塞のリスクが高まる。しかし、総コレステロール199以下、LDL 119以下といった基準値について、47歳の男性老年科医は「コレステロールの下げすぎを勧めているような印象を受ける」と言う。このように、各疾患の診断基準とズレがあるため、健康診断の後で「無駄に2次検診をすることになる」(内科、消化器内科・51歳男性)と危惧される。注)検査項目についてまとめた3つの横棒グラフは、自由記入欄に書かれた内容を編集部で分類し、集計した。少数の内容は割愛した
●「性別や年齢で分かれていない」という問題点も
基準値が性別や年齢で分かれていない点について問題視する声もある。「10代と80代が同じ値なのはおかしい」(循環器科・59歳男性)、「男女では、明らかに数値は異なると思う」(精神科・38歳女性)などだ。
冒頭で紹介した日本人間ドック学会の「新しい基準範囲」では、こういった点も考慮して、性別・年齢別で基準範囲を細かく設定している。この基準範囲について「年齢で基準値を分けるのは、医療費削減の点からも重要」(内科・27歳女性)と評価する医師もいた。
なお今回の調査では、現在の基準値で「緩すぎると思う検査項目」についても聞いた。結果は血圧がトップだったが、なかには、人間ドック学会の「新しい基準範囲」に対してコメントしているケースもあった。
(文/日経トレンディ編集部)
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