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記者会見の冒頭で謝罪する野島美久病院長(左から2人目)ら=前橋市昭和町3の群馬大医学部付属病院で2015年3月3日、角田直哉撮影
群大腹腔鏡手術:8人死亡「全て過失」 最終報告書
http://mainichi.jp/select/news/20150303k0000e040175000c.html
毎日新聞 2015年03月03日 11時25分(最終更新 03月03日 16時59分)
群馬大医学部付属病院(前橋市)で腹腔(ふくくう)鏡による肝臓手術を受けた患者が過去5年間に計8人死亡した問題で、病院は3日、「全ての事例で過失があった」とする最終報告書を発表した。昨年12月にまとめた中間報告書は、手術前の検査態勢などを巡る事実認定が中心だったが、最終報告書では死亡した8人の診療に対する医学的評価が加えられた。
最終報告書によると、(1)手術前の検査が不十分(2)執刀医が技術的に未熟(3)術後の措置が不十分−−の各要素が絡み合って死亡例が相次いだ。
個々の手術を検証すると、肝臓が手術に耐えられるかの事前の評価が不十分だった死亡例があった。脾臓(ひぞう)摘出と同時に肝切除して死亡に至ったケースは「負担が大きすぎた」と認定。切除した範囲が大きすぎて肝不全をきたして死亡した例もあった。また、臓器の縫い合わせがうまくいかなかったり、手術直後に胆汁が漏れたりするなど「手術の操作に何らかの問題があった可能性」を認め、執刀医に技術的な問題があったと指摘した。
一方、開腹による肝臓手術でも過去5年間で10人が死亡しており、腹腔鏡手術と同じ執刀医だったことから病院は新たに調査委を発足させて検証中という。
遺族側の弁護団は「現在2人の患者について独自に調査している。病院の調査内容や説明は不十分と考えており、近く問題点を指摘したい」としている。
病院は高度医療を提供し、診療報酬の優遇がある特定機能病院の承認を受けている。厚生労働省は現在、社会保障審議会医療分科会を開き、病院の承認を取り消すかどうか審議している。【尾崎修二、角田直哉】
【ことば】群馬大病院の術後死
群馬大医学部付属病院で2010〜14年、第2外科の40代男性医師から腹腔(ふくくう)鏡を使った肝臓切除手術を受けた患者約90人のうち、8人が術後100日以内に死亡した。病院は昨年8月、5人の外部専門家と学内の医師ら7人で調査を開始。昨年12月の中間報告では、肝臓の大きさや状態を把握する手術前の検査が不十分で、第2外科が死亡症例の検討会を開いていなかったことを明らかにした。
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