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写真はイメージ/(C)日刊ゲンダイ
病院の戦力が低下するのは春と秋が多い 健康医療データの読み方
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/155862
2014年12月19日 日刊ゲンダイ
開業医は、言ってみれば自営業ですから、新しいクリニックを何月からスタートするかは本人の自由。しかしここにも、クッキリと季節差が見てとれます。クリニックの新規開業は例年、春(4月)と秋(9・10月)がピークになっているのです。
2010年を例に見てみましょう。この年は、合計で4590件が新規に開業しています。
ここ数年、毎年5000件前後の新規開業がありますが、一方で院長の高齢化などにより、4000件前後が廃業しています。そのためクリニックの純増は、毎年1000件前後で推移しています。
さて、10年ですが、2月の開業が最も少なく、276件にとどまりました。
しかし4月には578件、9月は427件でした。同様に11年には4884件が開業しましたが、4月が553件、9月が607件といった具合です。
これを病院側から見ると、2〜3月と7〜8月に辞める医師が多いことを意味します。クリニックを始める医師の大半は、ほぼ全員が病院の勤務医。勤めながら開業を準備し、オープンが近づいてから辞める人が多いのです。しかもその大半が、40代後半から50代のベテラン勢。つまり毎年2〜3月と7〜8月は、病院の医師の入れ替え時期。
言い換えれば、経験豊富な医師が抜けて、戦力が一時的に低下する季節なのです。
長浜バイオ大学・永田宏教授(医療情報学)
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