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安倍首相も体験/(C)日刊ゲンダイ
43万台もあるのに利用率4% 「AED」はどう使えばいい?
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/153973
2014年10月10日 日刊ゲンダイ
駅や学校などでよく見かけるAED(自動体外式除細動器)。心停止状態の心臓に電気ショックを与え、正常なリズムに戻す機器だ。全国に約43万台も設置されているが、心停止が目撃された人のうち、実際に使われたケースは4%もない。数の割に普及しているとは言えないのが実情だ。
とある休日のフットサル場。チームメートが突然“ウッ”と胸を押さえて倒れ込んだ。慌ててかけ寄ってみると、すでに息をしていない――。
「誰か、早く救急車!」
だが、119番通報してから救急隊員が到着するまでの平均時間は、8.3分(全国平均=12年)。それからAEDを使っても9分ほどが経過しており、救命の可能性は10%ほど。もし施設に備え付けられているAEDを仲間が使って蘇生措置を行っていれば、助かる可能性は高まる。1分以内に使用すれば90%、同2分で80%……と、救命率は1分ごとに10%ずつ下がっていく。
総務省消防庁によると、12年に心停止が目撃された人(全国で2万3797人)のうち、居合わせた人にAEDを使ってもらったケースはわずか3.7%(881人)。AED使用で1カ月後生存率は41.4%だが、未使用の場合は10.3%だった。もし全員が使っていたら、単純計算で8780人の命が助かっていた。
AEDの効果は歴然だが、いざ自分が使うとなると躊躇してしまう。使い方を知らないのもその理由のひとつだ。AEDは誰でも扱えるのか?日本心臓財団の担当者にAEDの素朴な疑問をぶつけてみた。
■AEDを初めて使う人は?
「多くの機種ではフタを開けると、自動的に電源が入り、その後の使い方はすべて音声ガイドで教えてくれます。初めての人でも、冷静であれば間違うことはありません」
■どんな時に使うのか?
「心室細動と心室頻拍という不整脈の時に使います。完全に心臓が止まっている人に使おうとしても、機械は作動しません」
■一般の人には心室細動を見分けるのは難しい?
「AEDには診断機能が付いていますから、機械が自動で心室細動を判断してくれます。心室細動以外の不整脈だったり、正常な心臓の人に電気ショックを与えてしまうこともありませんのでご安心ください」
■小さな子供に使っていいのか?
「2010対応機器の新たな機種に関しては、1歳未満の乳児に対しても使用できるようになりました。使用の際は、電圧の低い小児モードで行います」
ペースメーカーの人や妊婦にも使っていい。雷に打たれたり、おぼれてしまった人にも有効だ。AEDの価格は1台30万〜50万円ほどだ。
▽使用手順
まず、意識があるか確認。意識がある人には使えない。次に胸骨圧迫や人工呼吸。それでも心音が聞こえなかったらAEDの出番だ。AEDを販売するフクダ電子の広報担当者に聞いた。
(1)フタを開け、電源スイッチを入れる。
(2)音声ガイドに従って電極パッドを貼る。その際、必ず皮膚に貼る。女性はブラジャーも外す。
(3)成人、小児モードをスイッチで選択し、ショックボタンを押す。
電気ショック時は患者から離れること。うっかり接していたら、自分が感電してしまうので注意だ。
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