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iPS細胞を使った移植手術が行われた先端医療センター病院の手術室。2台のアームが顕微鏡。患者は黒い寝台に横たわり、医師が青い椅子に座って執刀する=10日午後5時21分、兵庫県中央区の先端医療センター病院、水野義則撮影
iPS細胞使った移植手術実施 理研、世界で初めて
http://www.asahi.com/articles/ASG9C5QJKG9CPLBJ005.html
2014年9月12日17時07分 朝日新聞
理化学研究所などのチームが12日、目の難病患者の皮膚から作製したiPS細胞(人工多能性幹細胞)を網膜の組織に分化させ、患者に移植する手術を実施したと発表した。iPS細胞を使った治療を人で試すのは世界初。手術の安全性を確認するのが目的で、計6人に実施する予定だ。同日夜に記者会見する。
理研発生・再生科学総合研究センター(CDB)の高橋政代プロジェクトリーダーを中心に研究を進め、先端医療振興財団(神戸市)の先端医療センター病院が手術を実施した。
手術を受けたのは、網膜の下の細胞が傷み、視力が落ちたり視界がゆがんだりする難病「加齢黄斑変性」の患者。兵庫県在住の70代の女性という。
チームは、患者の皮膚からiPS細胞を作製し、さらに網膜色素上皮という細胞のシートを10カ月かけて用意。手術には約3時間かかり、網膜の下にある傷んだ細胞と不要な血管を取り除いたうえで、縦3ミリ、横1・3ミリのシートを移植したという。
iPS細胞はそのまま移植するとがん化する可能性があるため、今後は移植したシートに異常がないか見ながら、視力や眼球の状態などを定期的に調べる。視力の改善や病気の進行の抑制など有効性も確認するという。(福島慎吾)
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【iPS細胞をめぐるこれまでの経緯】
2007年11月 京都大の山中伸弥教授が人でiPS細胞の作製に成功
2009年2月 慶応大のチームが人のiPS細胞を使い、脊髄(せきずい)損傷のマウスで治療効果を確認と発表
2012年10月 山中教授がノーベル医学生理学賞を受賞
2013年2月 加齢黄斑変性患者に対するiPS細胞を使った臨床研究の計画について、理研が厚生労働省に申請
7月 厚労省が計画を承認
2014年6月 京都大などが、iPS細胞を使い、神経難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の進行を遅らせることに成功と発表
9月 患者に移植手術を実施
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