http://www.asyura2.com/14/iryo4/msg/276.html
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2014 年は第26週の報告数です。
「デングウイルス感染症情報」より一部抜粋
http://www0.nih.go.jp/vir1/NVL/dengue.htm
「2014年8月26日、戦後初のデング熱患者国内発生が確認されました。
発病日は8月20日、デングウイルス1型感染です。」
「デング熱を疑う患者の診断指標
Aの2つの所見に加えて、Bの2つ以上の所見を認める場合にデング熱を疑う。
A)必須所見
1.突然の発熱(38℃以上) 2.急激な血小板減少(10万/μl以下)
B)随伴所見
1.発疹(発病数日後、解熱傾向とともに出現する場合が多い)
2.悪心・嘔吐、3.骨関節痛・筋肉痛、4.頭痛、5.白血球減少、
6.点状出血(あるいはターニケットテスト陽性)
C)除外指標;CRPが10mg/dl以上の場合は、まず細菌感染その他の検索を優先してください!!」
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「デングウイルス感染症診断マニュアル」より一部抜粋
http://www0.nih.go.jp/vir1/NVL/denguelabomanual.pdf
「デング熱の概説
デングウイルスはフラビウイルス科に属する1本鎖RNAの球形ウイルスであり、交叉反応を示すが交叉防御免疫が成立しない4つの血清型(1〜4型)が存在する。デング(dengue)とは、スペイン語のdenguero(英語のdandy)からきており、その激しい背部痛による姿はしゃれ者(denguero=dandy)があたかも気取って歩くような姿に似ていることから、この呼び名があるとされている(1)。
デングウイルスの主な媒介蚊はネッタイシマカ(Aedes aegypti)で、ヒトー蚊ーヒトのサイクルで伝播する。森林ではサルー蚊ーサルの伝播様式もあると言われる。国内に常在するヒトスジシマカやヤマダシマカなども媒介蚊になりうる(2)。
臨床的特徴は3−10 日間の潜伏期の後に、全身の不快感、倦怠感といった前駆的症状にはじまり、突然の発熱、頭痛、全身の筋肉痛がほぼ同時に出現する。発熱は二峰性であることが多いが、約1週間ほどで解熱する。発疹は発熱の後半期に出現することが多い。デング熱(Dengue Fever[DF])は本来、自然治癒傾向の強い良性疾患であるが、時には血小板減少による出血症状を伴ったデング出血熱(Dengue Hemmorragic Fever[DHF])にまで移行することがある。さらにデングショック症候群(Dengue Schock Syndrome[DSS])まで進行し、適切な治療を施さないとショック死する危険性の高い重篤な病型に至る。流行地は東南アジア、中南米など熱帯地域であり、WHO では年間数百万人の患者発生と数万人単位の死亡があると推計している。近年、再興感染症として世界的に拡がりつつある。
わが国では1940 年代の一時期に関西以西でデング熱の流行がみられたとの記録があるが、それ以降、国内感染のない感染症であるが、近年、輸入感染症として持ち込まれる症例が増えつつある(3)。したがって、流行地域からの不明熱・発疹疾患を呈する入・帰国者については、本症の感染を疑い検査・診断を行う必要がある(4)。」
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