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デング熱は既に日本国内に定着しているか?!
http://www.asyura2.com/14/iryo4/msg/270.html
投稿者 taked4700 日時 2014 年 9 月 08 日 12:33:31: 9XFNe/BiX575U
 

http://blogs.yahoo.co.jp/taked4700/11898876.html
デング熱は既に日本国内に定着しているか?!

 テング熱が国内に既に定着していて、単に診断がされてきていなかったのではないかという話しがある様子です。しかし、その可能性はあまりないと思います。以下、その理由です。

 厚生省の資料「デング熱診療マニュアル(案) 」( http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/dl/20140827-03.pdf ) より部分引用:

デング熱を発症すると通常は 1 週間前後の経過で回復するが、一部の患者は経過中に、出血傾向やショック症状を呈する重症型デングになる。この病像は従来、デング出血熱やデングショック症候群と呼ばれていたもので、血小板減少や血管透過性亢進による循環血液量の低下などが原因である。デング熱患者のうち重症型デングをおこす割合は1〜5%とされているが、日本国内で 2006 年〜2010 年にデング熱と診断された患者 581名については、デング出血熱と診断された患者が 24 名(4.1%)だった。重症型デングを放置すれば致死率は 10〜20%に達するが、適切な治療を行うことで致死率は 1%未満に減少することができる1)。なお、2006 年〜2010 年に日本国内で診断された患者で死亡者はいなかった。デング熱患者が重症化するトリガーについては、血清型の異なるウイルスの再感染に起因するという説が有力である。重症型デングの 90%以上が二次感染時におきていることも、この説を支持している。しかし、三次、四次感染ではむしろ防御的に働くことが多い。一方、ウイルス自体の病原性の強さによるとの説も存在する。
(*以上引用終わり)

 上に書かれていることは、海外からの帰国者、または来訪者が潜伏期間中に日本へ来て、発症し、その内の4.1%である24名がデング出血熱になったということです。このことは、純粋に国内で感染した患者はデング熱にしてもデング出血熱にしても、昨年までは出てきていないということです。

 デング出血熱は、一度デング熱に感染した方が、それとは別のウィルス型のデング熱に感染すると発症する場合が多いということで、もし日本にデング熱が定着していたら、デング出血熱が国内感染という形で出てきていないといけません。

 デング出血熱はかなり症状がひどいので医療機関にかかるでしょうし、それなりの特異症状があるので、診断がされるはずです。よって、デング熱が国内定着しているということは可能性としてあまりないと思います。

 反面、毎年200名程度のデング熱患者が帰国者から出ているのだから、国内でそういった患者の方が蚊に刺されて、その蚊から別の方が感染するはずだという可能性も確かにあります。しかし、一匹の蚊が人から吸血をする機会はせいぜい40日間の一生の間に4回から5回です。多分、自然界では、それだけの期間生き延びることさえなかなか難しいでしょう。一度産卵をしたらそれで体力を使い切り死んでいくことも多いはずです。成虫の蚊の天敵はトンボやクモ、ゴキブリなどだということで、こういった天敵によって捕食されてしまう確率もかなりあります。そして、何より、日本では体調が悪くなったら蚊に刺され続けるような環境ではなく、それなりに静かで安全な環境で療養することが普通です。デング熱を発症した段階でほとんど蚊に刺される可能性が無くなることが多いので、日本においては国内感染の例がなかったということのはずです。

 デング熱ウィルスを持った蚊が産卵して、その卵からまたウィルスを持った蚊が発生するのではという話しもありました。自分はこのことをテレビニュースで多分専門家とされる人が話しているのを聞いたのですが、後ほどそのニュースをネット上で探しても見つかりませんでした。公的には卵を通しての垂直感染はないとされているようです。考えてみると、卵子の成熟過程で血液がその卵子と親の間で共有されることはないので、卵にウィルスが感染することは普通ないのでしょう。このことは、血液型を考えても分かり、親と違った血液型の子どもが生まれるのは、血液が親とは共有されていないという意味のはずです。

2014年09月08日11時55分 武田信弘 ジオログ(http://geocities.yahoo.co.jp/gl/taked4700)はヤフーブログ(http://blogs.yahoo.co.jp/taked4700)へ移行しました。CN:2790 SN:3348  

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コメント
 
01. 2014年9月08日 23:22:05 : XGdAhW0KcA
デング熱で死亡する場合もあるので要注意!
http://marugametorao.wordpress.com/2014/09/08/%e3%83%87%e3%83%b3%e3%82%b0%e7%86%b1%e3%81%a7%e6%ad%bb%e4%ba%a1%e3%81%99%e3%82%8b%e5%a0%b4%e5%90%88%e3%82%82%e3%81%82%e3%82%8b%e3%81%ae%e3%81%a7%e8%a6%81%e6%b3%a8%e6%84%8f%ef%bc%81/

投稿日: 2014年9月8日 投稿者: marugametorao
蚊媒介性ウイルス感染症の現状と対策―デング熱について
第19回日本神経感染症学会特別講演:国立感染症研究所副所長 倉根一郎

今回の日本でのアウトブレイク前から講演内容が決定していて、タイムリーであった。
デング熱の専門家であるが、国の当初の対応が不十分であったことを質問しようと思ったが、質問を控えた。

抄録から引用:「蚊媒介ウイルスには、日本脳炎ウイルス等脳炎を典型的症状とするもの、デングウイルス等出血傾向を典型的症状とするもの、また、チクングニアウイルス等関節炎を典型的症状とするものが存在する。脳炎を主症状とするウイルスはヒトのおける血中ウイルス価が低く、ヒトは感染源とならない。一方、デングウイルス、チクングニアウイルス等は血中ウイルス価が高く、ヒトが感染源となり、ヒトと蚊の間で感染環が維持される。
これらのウイルスのうち、わが国で国内感染があるウイルスは日本脳炎ウイルスのみであり、他のウイルスは輸入感染症としての対策が重要であると理解されてきた。特に、デング熱とチクングニア熱は、アジア地域で広く流行し、輸入患者の報告数も増加していること、いずれも日本に常在しているヒトスジシマカを媒介蚊とすることから、輸入患者がヒトスジシマカに吸血された場合には、この患者が感染源となり、国内感染が起こる可能性も考えられていた。実際、平成25年8月下旬に日本に旅行しドイツに帰国した後、デング熱を発症した例がドイツの研究所より報告されており、認識されない形でデングウイルスの国内感染が起こっていた可能性も否定できない状況となっている。」

フラビウイルス
デング熱:出血熱を典型症状とする(重篤例)
日本:日本脳炎
北米:ウエストナイル熱・脳炎
世界:黄熱(日本では発症例はなし:野口英世博士の死亡原因)
新たな脅威:チクングニア熱→関節炎(αウイルス)

デング、黄熱、チクングニアの自然宿主はヒト
日本:ヒトスジシマカ

デングウイルス;ヒト体内でよく増える。ウイルス血症となる。血清からウイルス分離は100%。 ウイルス血症では1mlあたり100万~1000万のウイルスが存在する。
血液中のデングウイルス量1×106 ~ 107/ml 1回の吸血量: 0.002ml=2-20X1000

http://www0.nih.go.jp/vir1/NVL/denguelabomanual.pdf

参考文献:
デングウイルス感染症診断マニュアル
死亡する場合もあるので、安易に対応すべきではない。安全、安全というべきではない。
引用:「臨床的特徴は3−10 日間の潜伏期の後に、全身の不快感、倦怠感といった前駆的症状にはじまり、突然の発熱、頭痛、全身の筋肉痛がほぼ同時に出現する。発熱は二峰性であることが多いが、約1週間ほどで解熱する。発疹は発熱の後半期に出現することが多い。デング熱(Dengue Fever[DF])は本来、自然治癒傾向の強い良性疾患であるが、時には血小板減少による出血症状を伴ったデング出血熱(Dengue Hemmorragic Fever[DHF])にまで移行することがある。さらにデングショック症候群(Dengue Schock Syndrome[DSS])まで進行し、適切な治療を施さないとショック死する危険性の高い重篤な病型に至る。流行地は東南アジア、中南米など熱帯地域であり、WHO では年間数百万人の患者発生と数万人単位の死亡があると推計している。近年、再興感染症として世界的に拡がりつつある。わが国では1940 年代の一時期に関西以西でデング熱の流行がみられたとの記録があるが、それ以降、国内感染のない感染症であるが、近年、輸入感染症として持ち込まれる症例が増えつつある。」

https://www.med.or.jp/kansen/guide/dengue.pdf
デング熱:日本医師会:わかりやすい説明、対処法など。読むべし。

http://www.tokyo-eiken.go.jp/assets/issue/journal/2001/pdf/52-5.pdf
田部井由紀子ほか: 東京都におけるデングウイルス検出状況.” 東京都立衛生研究所研究年報 (2001): 22-25.

http://jid.oxfordjournals.org/content/181/1/2.long
Vaughn, David W., et al. Dengue viremia titer, antibody response pattern, and virus serotype correlate with disease severity.” Journal of Infectious Diseases 181: (2000): 2-9.
Viremia titers in serial plasma samples from 168 children with acute dengue virus infection who were enrolled in a prospective study at 2 hospitals in Thailand were examined to determine the role of virus load in the pathogenesis of dengue hemorrhagic fever (DHF). The infecting virus serotype was identified for 165 patients (DEN-1, 46 patients; DEN-2, 47 patients; DEN-3, 47 patients, DEN-4, 25 patients). Patients with DEN-2 infections experienced more severe disease than those infected with other serotypes. Eighty-one percent of patients experienced a secondary dengue virus infection that was associated with more severe disease. Viremia titers were determined for 41 DEN-1 and 46 DEN-2 patients. Higher peak titers were associated with increased disease severity for the 31 patients with a peak titer identified (mean titer of 107.6 for those with dengue fever vs. 108.5 for patients with DHF, P = .01). Increased dengue disease severity correlated with high viremia titer, secondary dengue virus infection, and DEN-2 virus type.

http://www.abc.net.au/news/2014-09-08/japan-tackles-dengue-outbreak/5726778
Japan dengue outbreak traced to Tokyo’s Yoyogi Park, experts warn global warming could increase spread of mosquito-borne virus
(音声でもニュースが聞けます)


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