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デング熱は既に日本国内に定着しているか?!
テング熱が国内に既に定着していて、単に診断がされてきていなかったのではないかという話しがある様子です。しかし、その可能性はあまりないと思います。以下、その理由です。
厚生省の資料「デング熱診療マニュアル(案) 」( http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/dl/20140827-03.pdf ) より部分引用:
デング熱を発症すると通常は 1 週間前後の経過で回復するが、一部の患者は経過中に、出血傾向やショック症状を呈する重症型デングになる。この病像は従来、デング出血熱やデングショック症候群と呼ばれていたもので、血小板減少や血管透過性亢進による循環血液量の低下などが原因である。デング熱患者のうち重症型デングをおこす割合は1〜5%とされているが、日本国内で 2006 年〜2010 年にデング熱と診断された患者 581名については、デング出血熱と診断された患者が 24 名(4.1%)だった。重症型デングを放置すれば致死率は 10〜20%に達するが、適切な治療を行うことで致死率は 1%未満に減少することができる1)。なお、2006 年〜2010 年に日本国内で診断された患者で死亡者はいなかった。デング熱患者が重症化するトリガーについては、血清型の異なるウイルスの再感染に起因するという説が有力である。重症型デングの 90%以上が二次感染時におきていることも、この説を支持している。しかし、三次、四次感染ではむしろ防御的に働くことが多い。一方、ウイルス自体の病原性の強さによるとの説も存在する。
(*以上引用終わり)
上に書かれていることは、海外からの帰国者、または来訪者が潜伏期間中に日本へ来て、発症し、その内の4.1%である24名がデング出血熱になったということです。このことは、純粋に国内で感染した患者はデング熱にしてもデング出血熱にしても、昨年までは出てきていないということです。
デング出血熱は、一度デング熱に感染した方が、それとは別のウィルス型のデング熱に感染すると発症する場合が多いということで、もし日本にデング熱が定着していたら、デング出血熱が国内感染という形で出てきていないといけません。
デング出血熱はかなり症状がひどいので医療機関にかかるでしょうし、それなりの特異症状があるので、診断がされるはずです。よって、デング熱が国内定着しているということは可能性としてあまりないと思います。
反面、毎年200名程度のデング熱患者が帰国者から出ているのだから、国内でそういった患者の方が蚊に刺されて、その蚊から別の方が感染するはずだという可能性も確かにあります。しかし、一匹の蚊が人から吸血をする機会はせいぜい40日間の一生の間に4回から5回です。多分、自然界では、それだけの期間生き延びることさえなかなか難しいでしょう。一度産卵をしたらそれで体力を使い切り死んでいくことも多いはずです。成虫の蚊の天敵はトンボやクモ、ゴキブリなどだということで、こういった天敵によって捕食されてしまう確率もかなりあります。そして、何より、日本では体調が悪くなったら蚊に刺され続けるような環境ではなく、それなりに静かで安全な環境で療養することが普通です。デング熱を発症した段階でほとんど蚊に刺される可能性が無くなることが多いので、日本においては国内感染の例がなかったということのはずです。
デング熱ウィルスを持った蚊が産卵して、その卵からまたウィルスを持った蚊が発生するのではという話しもありました。自分はこのことをテレビニュースで多分専門家とされる人が話しているのを聞いたのですが、後ほどそのニュースをネット上で探しても見つかりませんでした。公的には卵を通しての垂直感染はないとされているようです。考えてみると、卵子の成熟過程で血液がその卵子と親の間で共有されることはないので、卵にウィルスが感染することは普通ないのでしょう。このことは、血液型を考えても分かり、親と違った血液型の子どもが生まれるのは、血液が親とは共有されていないという意味のはずです。
2014年09月08日11時55分 武田信弘 ジオログ(http://geocities.yahoo.co.jp/gl/taked4700)はヤフーブログ(http://blogs.yahoo.co.jp/taked4700)へ移行しました。CN:2790 SN:3348
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