http://www.asyura2.com/14/iryo4/msg/262.html
Tweet |
http://blogs.yahoo.co.jp/taked4700/11889445.html
デング熱感染はでっち上げのはずだが、これが悪しき前例になる可能性と怪我の功名
どうもデング熱に関する一連の動きが不自然だ。そもそも、デング熱感染をもたらした最初の患者はどこにいるのだろうか。最初の例が報道されたのが8月27日で、「埼玉県に住む10代の女性です。今月20日、発熱や関節の痛みなどの症状を訴え入院しましたが、現在、症状は落ち着いているということです。」( http://web.archive.org/web/20140827030721/http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140827/k10014118801000.html )だった。この患者がどう言った経緯でテング熱と確認されたかが
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10906000-Kenkoukyoku-Kekkakukansenshouka/0000055599.pdf
に載っている。
(*以下引用)
8 月 20 日、突然の高熱により、さいたま市内の医療機関を受診。同日入院。
8 月 25 日、デング熱の国内感染疑い事例について医療機関から情報提供を受けたさいたま市から、厚生労働省に一報あり。
8 月 26 日、患者の血液検体を国立感染症研究所に搬入し、デング熱について検査を実施したところ、同日、デング熱陽性の結果が得られた。
(*以上引用終わり)
その後、28日に東京都と埼玉県から海外渡航歴のない都内在住の男性と埼玉県在住の女性がデング熱にかかったとそれぞれ発表がされた。既に感染が確認された埼玉の10代女性と同じ学校の生徒。いずれも東京・代々木公園で蚊に刺されたとみられる。3人はほかの生徒と一緒に8月初旬から週に3回ほど、学園祭に向けて代々木公園でダンスの練習をしていた。
不思議なことに、このダンス練習のことについて全く情報が出てきていない様子だ。何人ぐらいが参加していたのかとか、どこの学校の生徒だったのかという普通だったらすぐに出てくる情報が出てきていない様子。
そして、この経緯自体が多少不自然だと思う。最初の患者は何も代々木公園にいるときにだけ蚊に刺されたわけではなく、当然、それ以外にも蚊に刺される機会は数多くあったわけで、代々木公園でのダンス練習に蚊に刺されたことが原因だと限定されるはずがない。それなのに、27日の報道の翌日に同様にダンス練習をしていたとされる他の二人がデング熱と確認されている。テング熱は普通の風邪と間違われることも多くある様子で、名前の発表がない単に「埼玉県に住む10代の女性」と言うだけで自分も同じ感染症にかかったかもしれないと考えるだろうか。「発熱や関節の痛みなどの症状」は一般的なもので、医師自体が見逃すことも多い様子だ。いったい誰がいつの時点でデング熱かも知れないと気が付き、いつの時点で確定したのだろうか。この点についての情報公開はあってしかるべきだと思う。そうしないと、同じようにダンス練習していた人が蚊に刺され、また他の方へ感染が続いてしまう可能性だってある。
と思って、厚労省のサイトを見ていたら、2例目・3例目の方たちについての情報公開が次のようにされていた。
「平成26年8月28日、新宿区内の医療機関から海外渡航歴がないデング熱患者の届出が新宿区保健所に提出されました。」
「8月24日発熱、頭痛などの症状があり、8月25日医療機関受診。8月27日38度の発熱があり、新宿区内の医療機関を受診。同日入院。同日患者の血液検体を国立感染症研究所に搬入し、デング熱について検査を実施したところ、デング熱の患者であることが本日確認されました。」( http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10906000-Kenkoukyoku-Kekkakukansenshouka/0000055599_1.pdf )
「(3)発症・受診 8 月 18 日発病、8 月 21 日医療機関受診、8 月 25 日県内の医療機関に入院
(4)症 状 発熱、倦怠感 現在快方に向かっている。
(5)検査・診断 8 月 28 日に国立感染症研究所で確認検査を行ったところ、デング熱陽性の結果が得られた。
(6)蚊の刺咬歴 8 月上旬〜中旬、都立代々木公園」( http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10906000-Kenkoukyoku-Kekkakukansenshouka/0000055600_1.pdf )
ふむ、確かに、それぞれ、個別にデング熱と診断されたということだ。それなら、1例目との関連性があはっきりしないまま診断がされたという不自然さがないことになる。しかし、そうだろうか。そもそも、症状とテング熱という診断は簡単には結び付かないはずなのだ。そのことは次のように鑑別が必要とされていることからも分かる。
「鑑別が必要な疾病はありますか?
発疹を有するウイルス性疾患(麻しん、風しん、チクングニア、エンテロウイルス感染症)、チフス、マラリア、猩紅熱、A型肝炎、レプトスピラ症などとの鑑別が必要です。デング熱でも時に呼吸器症状が見られることがあり、呼吸器感染症との鑑別も必要になることがあります。」
( http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/dl/20140827-06.pdf )
上の確定診断の経緯にはこの鑑別がされたことが書かれていない。その意味で不自然だと思う。更に、テング熱と確定診断する前にはスクリーニングがあるのだ。「海外のデング熱流行地域から帰国後、あるいは海外渡航歴がなくても夏季に国内在住者が下記の診断基準(表3)に該当する場合は、デング熱を疑うべきである。該当する患者は感染症科のある病院に紹介し、デング熱のスクリーニング検査(NS1 抗原検査)を実施する。」( http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/dl/20140827-03.pdf )このスクリーニング検査で該当するとなった場合に確定診断をするための遺伝子検査などがされる。今回、70名あまりの感染者が既に確認されているが、このスクリーニングがやられたという記載はないようだ。
2例目・3例目の感染確認の経緯にはもう一つおかしなことがある。それは2例目・3例目になった人たちの確定診断がされたのが8月28日なのに、代々木公園で東京都が蚊の採取をやったのが次に引用する記事にあるように「26〜27日」とされているからだ。入院した時点でデング熱を疑ったとしても25日と27日だ。なぜ、東京都は1例目の人だけが確定した段階で代々木公園での感染を疑ることが出来たのか。
「都は26〜27日に公園内でデング熱を媒介する蚊の一種で日本に広く生息するヒトスジシマカなど35匹の蚊を採集したが、ウイルスを保有する個体は確認されなかった。蚊の寿命は30日程度、行動範囲は半径50メートル程度とされ、都は28日、3人がダンスをしていたとされる渋谷門付近の広場を中心に半径75メートルの範囲で、生け垣や樹木などに約800リットルの殺虫剤を散布。周囲に金網のフェンスを設置して29日朝まで立ち入り禁止にした。」( http://news.ameba.jp/20140831-172/ )
1例目の方が蚊に刺される機会が代々木公園だけであったということのはずだが、そんなことがあり得るだろうか。そもそも、全く気が付かないうちに蚊に刺されていることだってかなりあるはずだ。
9月5日の深夜の段階で70人の感染が確認されているようだ。「デング熱国内感染患者 現時点での疫学情報のまとめ」( http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/dl/20140904-02.pdf )には55名分の情報がまとめられているが、この中で代々木公園に行った時期は最も早い時期で8月4日となっている。9月3日に捕獲した蚊からもウィルスが検出とされたとされているが、このことの意味することはなんだろうか。
「デングウイルスは、雌蚊の吸血によって蚊の体内に取り込まれ、7日目には唾液腺に移動し、次の吸 血以降ヒトを感染させることが可能になる。」( http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10906000-Kenkoukyoku-Kekkakukansenshouka/0000055601.pdf ) ということなので、8月4日に代々木公園にいた蚊は遅くとも7月29日には誰かデング熱を発症している方から吸血していたことになる。
蚊の生態について、「タップリ吸血するとそれを消化吸収して卵巣を発達させ、4〜5日後に300粒あまりの卵を産み落と」し、「成虫になるとおよそ一ヶ月間生きますので、平均して4〜5回血を吸って卵を産みます。」( http://www.first-tech.co.jp/gaichu.html )という。
ある一匹の蚊が、一回の産卵のために複数の人を刺すことがなく、かつ同じ人間から重ねて吸血をしないと仮定すると、一匹の蚊がデングウィルスを感染させることが出来る人数は最大5人となる。既に70人が感染しているということは「ヒトがデングウイルスに感染してもデング熱を発症する頻度は 10〜50%」( http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10906000-Kenkoukyoku-Kekkakukansenshouka/0000055600.pdf )ということを考慮すると最低でも140人は感染した人たちがいたということになる。140人を5で割ると28となり、最低限28匹はデングウィルス保有の蚊が居たことになる。このことは、少なくとも海外からデング熱ウィルスを代々木公園へ持ち込んだ人物が一人ではなくて複数居た、または繰り返し数日間に渡って代々木公園で蚊に刺されたということを意味していると思う。なぜなら、一人の方が28回も一日で蚊に刺されることは普通ないし、デング熱の症状が発症している状態で28回も蚊に刺され続けることも不自然だからだ。
しかし、同時に、デング熱の症状を発症している方が複数代々木公園に7月末から8月にかけて居たとか、同一人物が何度も代々木公園に出向いたというのも不自然ではないだろうか。病気の状態で出歩くことが不自然であるのはもちろんだが、デング熱を蚊に感染させることが出来る期間も長くはないからだ。デング熱は普通1週間程度で快癒してしまい、その後はウィルス保有が消えてしまうとされている。「デング熱のヒト患者のウイルス血症の期間が発症日の前日から発症 5日後までの6 日間」( http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10906000-Kenkoukyoku-Kekkakukansenshouka/0000055601.pdf )にだけ、患者はウィルスを蚊に伝染させることが可能であるとされているからだ。
蚊が成虫になって吸血を始めてから30日間活動すると仮定すると、7月29日以前に吸血していた蚊は9月には既にいなくなっているはずだから、9月になってから公園内の4か所で確認された蚊は8月になってからデング熱発症者から吸血していたことになる。このことも、今回の事件が不自然なものだと考えざる得ない理由だ。7月末とは別に8月になってからデング熱のウィルス血症になっている感染者が代々木公園に出没したことになるからだ。
ウィルス性の伝染病は一般的にウィルスが体内である程度増殖しないと他者への感染源にはなれない。そして、普通、その期間は潜伏期と同じだ。デング熱の場合の潜伏期間は「2〜15 日(多くは3〜7日)」( http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10906000-Kenkoukyoku-Kekkakukansenshouka/0000055603.pdf )とされる。このことも、一定以上の流行になるには、それなりのもともとの感染者が必要だということを示唆しているはずだ。
今回の流行で最もおかしいと感じたのは蚊の移動だけが話題になり、人の移動のことがほとんど話題になっていないことだ。普通、デング熱に感染して「発熱や関節の痛みなどの症状」が出てきてもすぐには医者にかかることはなく、まずは何とか普通の生活をそのまま送ろうとするだろう。だから、その間に蚊に刺されてしまい、新たなウィルス感染蚊が発生してしまうことがある。実際、2例目・3例目とされる人たちも、発症が8月21日で入院が25日とか、24日発症で27日入院となっている。発症から入院の間、ずっと出歩くことがなかったのかどうか疑問に思う。
このことについては、「デング熱国内感染事例発生時の対応・対策の手引き」( http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/dl/20140827-04.pdf )で
「推定感染期間における屋外活動のリストアップ:初発例(図 5: 症例 A)の行動の中で、推定感染地(感染蚊に刺咬された場所)の可能性がある場所をリストアップする。デング熱の通常の潜伏期(3〜7 日)を考慮し、発症日の前 3 日から 7 日までの期間(以下、推定感染期間と呼ぶ)における屋外での活動の詳細を、添付 1 を用いて聞き取る。デング熱を媒介する蚊は、早朝・日中の活動性が高いため、特に、早朝・日中の屋外での活動については漏らさず聞き取るようにする。これらの屋外での活動において、蚊に刺された記憶があるかどうかも、聞き取っておく。」と述べられていることからも分かることであり、なぜ代々木公園とか新宿中央公園だけが問題になるのか疑問だ。
(なお、この手引きには「事例の発生について情報提供を行う際、また、媒介蚊対策を実施する際は、デング熱への疾患の理解を助ける情報提供を合わせて行うことが重要であり、またデング熱症例の個人が特定されないように、また、地域に対する風評被害の発生を最小限にするように注意することが重要である。また、国と地方自治体において十分な調整を行うことも必要である。」とも書かれている。このことは一見もっともだが、ある意味情報隠しに使うこともできる。この手引きは台湾のものを参考にしたとされているが、台湾の手引きにも同じことが書かれているのだろうか。)
だから、今回、単に代々木公園だけとか、または新宿中央公園だけで蚊の駆除をやるという対策はおかしなものなのだ。感染経路を考えるなら、発症前の患者の推定こそが重要なはずであり、発症する前に感染可能性のある人たちを推定し、彼らが発症後蚊に刺されないようにすることこそが感染拡大を防ぐ道のはずだからだ。発症した人たちがどこで蚊に刺されたのかを特定したら、その場所に居て、同時に蚊に刺されたであろう人たちへ発症の可能性を説明し、そういった症状が出たらすぐに医療機関へ行くことを呼びかける必要があったが、そういった呼びかけがされたようには思えない。なお、発症していない人の場合は蚊に刺されてもその蚊がウィルスを持つことはない。この期間について、厚労省の文書では「デング熱のヒト患者のウイルス血症の期間が発症日の前日から発症 5日後までの6 日間」( http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10906000-Kenkoukyoku-Kekkakukansenshouka/0000055601.pdf )と説明している。
実を言うと、もっとおかしなことがある。それは9月4日に東京都から発表された事例だ。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/dl/20140904-05.pdf
患者について
届出受理日 年代性別 発症日 推定感染日
1 9/3 20代女性 8/14 8/9
2 9/3 10代女性 8/28 8/22
3 9/3 20代女性 8/12 8/4
4 9/3 30代男性 9/2 8/27
5 9/3 70代女性 8/29 不明
6 9/3 60代男性 8/26 不明
問題は、発症日と届出受理日の関係だ。発症日が8月12日とか14日であるのに、届出受理日が9月3日になっている。9月3日になっている意味は9月2日か3日にデング熱と確定したという意味のはずだ。しかし、もしそうなら、20日以上デング熱の症状を発症していたことになる。普通1週間もあれば快癒するとされているのにだ。快癒してしまえば、わざわざテング熱の抗体が体に残っているかを調べることをするとは思えない。発症日が8月12日であれば20日には快癒しているはずであり、その後2週間近くも経過してから再度検査しようと思うだろうか。仮に重症化してデング出血熱であったとしよう。「通常の患者は発病後 2〜7 日で解熱し、そのまま治癒する。重症型デングはデング熱患者が解熱する時期に突然発症する。患者は不安・興奮状態となり、発汗や四肢の冷感がみられる。さらに病状が進むと、重度の出血傾向(鼻出血、消化管出血など)やショック症状がみられる。なお、重症型デングをおこした患者は重篤期が 24〜48 時間つづき、この時期を乗り切ると 2〜4 日の回復期を経て治癒する)。」( http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/dl/20140827-03.pdf )これらの症状はかなり出血熱として典型的なもののはずで、重症型デングとしてすぐに診断が付けられなければいかないし、また重症型が出現したと公表するべきだろう。しかし、診断も遅くなってしまっているし、公表もされていない。
以上述べたように、今回のデング熱感染には疑問を感じざるを得ない。もちろん、これは僕の勘違いであり、実際に自然的に感染が起こったという可能性を否定をしようとは思わない。ただ、311の原発事故後、非常に様々な形ででっち上げ事件が起こっていることは明らかだ。そして、今回のような伝染病に関することまで一部の人間の不当な利害のためにでっち上げがされてしまうと、今後、これが前例とされて、本格的な伝染病の流行が、「これはお芝居だから、本気にしないでね」と関係者に説明されながら実行に移される可能性だってあると思う。実のところ、311後の事件でっち上げのラッシュとも感じられる状況は、そういったことをこそ狙っているように思えてしまうのだ。
今回の事件は、同時に、日本社会が本当は感染症にかなり強いということも明らかにしていると思う。なぜなら、約70年も国内感染者は出てきていないからだ。次の北海道発表の資料にあるように、毎年100例から200例、海外からの帰国後デング熱を発症しても、その患者から他の人への感染例はない。それだけ、ヒトスジシマカによる感染力はネッタイシマカに比べて弱いのだろうし、一般市民の免疫力も強いということのはずだ。こういった面を大事にしていきたい。
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10906000-Kenkoukyoku-Kekkakukansenshouka/0000056404.pdf
デング熱の発生状況について(海外で感染し、帰国後発症したと考えられる症例)
年 全国 北海道 札幌市
平成 21 年 92 0 0
平成 22 年 243 1 0
平成 23 年 104 10 7
平成 24 年 220 5 2
平成 25 年 249 4 3
平成 26 年※ 103 2 2
2014年09月06日06時50分 武田信弘 ジオログ(http://geocities.yahoo.co.jp/gl/taked4700)はヤフーブログ(http://blogs.yahoo.co.jp/taked4700)へ移行しました。CN:2465 SN:3347
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。