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(転写開始)
不可解なデング熱の流行
・8月下旬に代々木公園で蚊に刺されたことによるデング熱の発生が発表
・通常感染源を特定するのは非常に困難であるにもかかわらず、発生から数日で代々木公園と決定
・実際の確定診断が困難であることを考えると、何か別の目的も考えられる。あの国立感染症だから・・
デング熱が、代々木公園に住む蚊によって、国内居住者に流行しているとの報道が8月下旬から流れ始めました。
これまでも隠れた感染? デング熱、新たに19人
2014年9月2日 東京新聞 朝刊
厚生労働省は一日、千葉、茨城など六都県で新たに十九人のデング熱感染を確認したと発表した。いずれも最近の海外渡航歴はなく、東京都渋谷区の代々木公園でウイルスを保有した蚊に刺されて感染したとみられる。
デング熱は八月二十七日、国内で感染した患者が約七十年ぶりに見つかって以降、国内感染は計二十二人となった。すべての患者の容体は安定している。
厚労省はほかの地域でも小規模な流行が起きる可能性はあるとみているが、「感染しても重症化することはまれ。代々木公園に限らず、蚊に刺されて三〜七日程度で高熱が出れば、早めに医療機関を受診してほしい」と呼び掛けた。
新たに感染が判明したのは五十代までの男女で、十〜三十代が中心。居住地の内訳は埼玉県一人、千葉県一人、東京都十三人、茨城県一人、神奈川県二人、新潟県一人。八月二十八日までに東京一人、埼玉二人の計三人が確認されていた。国立感染症研究所などは患者の周辺に感染者がいないかどうか調査している。
◆重症化はまれ
なぜ突然、代々木公園で多くの感染者が見つかったのか。国立感染症研究所は一日の記者会見で、最初の感染者三人がたまたま公園の利用者だったと分かり、報道によってほかの利用者らが医療機関に相談したためと説明。これまでも小さな流行は起きていたが、デング熱と診断されなかった可能性があるとみている。
デング熱の主な症状は高熱や頭痛、発疹などで、特有とはいえない。医療機関は通常、海外渡航歴のない患者にはデング熱を疑わず、原因不明のまま治療に当たる。仮にデング熱と診断されても、蚊に刺された場所の特定は難しい。
今回は二つの偶然が重なった。一人目の十代女性を診た医師に、デング熱の患者を診察した経験があり、検査で感染が判明。この女性と同じ学校の生徒二人が感染し、共通の活動場所として代々木公園が浮上した。報道によって、公園に行ったほかの患者らが医療機関に相談し、多くの感染者判明につながった。
厚労省は今回は地域限定の感染で、秋には収束するとみている。媒介するヒトスジシマカの活動範囲は半径約五十メートルと狭く、平均気温が一〇度以下では生きられない。成虫の生息時期はほぼ五〜十月に限られる。ただ、温暖化などで分布域は拡大しており、感染症研究所ウイルス第一部の西條政幸部長は「夏の高熱を診断する時、考えに加えるべき疾患になった」と話す。
デング熱は、アジアやアフリカなどで毎年約一億人の患者が出ているとされる。発症者の1〜5%ほどが重症化するため注意は必要だが、治療で回復する。海外で感染し帰国した人は一九九九年以降、計約千五百人いるが、死亡は一人だった。西條部長は「比較的良性の疾患で、それほど怖がらなくていい」と説明する。 (柏崎智子)
この新聞記事でも書かれているように
「蚊に刺された場所の特定は難しい」
のです。そもそも、医療機関はデング熱の確定診断などできません。保険収載ももちろんありません。どのようにして、確定診断をするのかを調べてみましたところ、熊本県では、
・患者を診察した医師がデング熱を疑って、保健所に連絡
・検体(血液と尿)をもらいに保健所の職員が、医療機関までスタッフを派遣
・保健所の費用で検体を検査して、確定診断
と言うステップになるとのことでした。デング熱は4類感染症に分類されていますので、届け出が必要な疾患ですが、これらの疾患を診断した経験がある医師は、ほとんどいないはずです。(今回の東京新聞記事で、たまたま「デング熱」を診断したことのある医師が診察したと書かれていますので、納得できないこともないですが、放っておけば単なる風邪と診断されるような疾患を、確定診断することができた病院はいったいどこか、大変興味を引かれます)
・たまたま、デング熱を診断したことのある医師
・たまたま、同級生3名が全員デング熱になった(夏休みなので、連絡は取りにくいはずですが)
・たまたま、全員が代々木公園に行っていた
など、ふつうはおこりえない偶然がいくつも重なって、「代々木公園」が感染源だと断定され、池の水を抜いたり、通行止めにしたりと、下手したら「風評被害」ともいえるような対応をとっています。
さらに、厚労省が
「代々木公園に限らず、蚊に刺されて三〜七日程度で高熱が出れば、早めに医療機関を受診してほしい」
と述べておりますが、夏に蚊に刺されない人がいるんでしょうか?これでは風邪を引いた全員に対して、デング熱を疑って医療機関を受診せよといっているようなもので、関東圏の医療機関はパニックになるのでは?
しかも、確定診断をするのは、そう簡単な話ではないのですし。
厚労省のホームページには、デング熱について、下記の記述があります。
(2) 臨床的特徴
2〜15日(多くは3〜7日)の潜伏期の後に突然の高熱で発症する。頭痛、眼窩痛、顔面紅潮、結膜充血を伴う。発熱は2〜7日間持続する(二峰性であることが多い)。初期症状に続いて全身の筋肉痛、骨関節痛、全身倦怠感を呈する。発症後3〜4日後胸部、体幹からはじまる発疹が出現し、四肢、顔面へ広がる。症状は1週間程度で回復する。血液所見では高度の白血球減少、血小板減少がみられる。出血やショック症状を伴う重症型としてデング出血熱(※)があり、全身管理が必要となることもある。ヒトからヒトへの直接感染はないが、熱帯・亜熱帯(特にアジア、オセアニア、中南米)に広く分布する。日本国内での感染はないが、海外で感染した人が国内で発症することがある。
(※)デング出血熱: デング熱とほぼ同様に発症経過するが、解熱の時期に血漿漏出や血小板減少による出血傾向に基づく症状が出現し、死に至ることもある。
(3) 届出基準
ア 患者(確定例)
医師は、(2)の臨床的特徴を有する者を診察した結果、症状や所見からデング熱が疑われ、かつ、エの次に掲げる表の左欄に掲げる検査方法により、デング熱患者と診断した場合には、法第12条第1項の規定による届出を直ちに行わなければならない。
この場合において、検査材料は、同欄に掲げる検査方法の区分ごとに、それぞれ同表の右欄に定めるもののいずれかを用いること。
下記の4つの基準を全て満たした場合にはデング出血熱として届け出ること。
項目 内容
臨床症状 2〜7日持続する発熱(時に二峰性のパターンをとる)
血管透過性の亢進 以下の血漿漏出症状のうち1つ以上
・ ヘマトクリットの上昇(補液なしで同性、同年代の者に比べ20%以上の上昇)
・ ショック症状の存在
・ 血清蛋白の低下あるいは、胸水又は腹水の存在
血小板の減少 100,000/mm3以下
出血傾向 以下の出血傾向のうち1つ以上
・ Tourniquetテスト陽性
・ 点状出血、斑状出血あるいは紫斑
・ 粘膜あるいは消化管出血、あるいは注射部位や他の部位からの出血
・ 血便
どう考えても、なにやら怪しげな感じを受けます。タレントが、デング熱と直ちに診断されていたり・・
「王様のブランチ」リポーター2人発症か 代々木公園で昆虫調査ロケ中に刺される?2014.9.1 14:34 [感染症]
TBSは1日、毎週土曜日に放送している情報番組「王様のブランチ」でリポーターを務めるタレントの青木英李(えり)さん(25)と紗綾(さあや)さん(20)がデング熱に感染した疑いがあると明らかにした。2人は現在、治療を続けているという。
TBSによると、2人は8月21日午後、代々木公園(東京都渋谷区)で行われたロケの際に、蚊に刺されたとみられる。
対症療法しかない疾患で、なぜもこうも簡単に診断できる病院が都内のあちこちにあるのでしょうか。(しかも、これは疑いと書かれていますから、単に高熱が出ているだけでしょう)
フクシマが起きた直後に全国で、赤痢が蔓延しました。
法定伝染病〜細菌性赤痢−青森、宮城、山形、福島、神奈川、福岡で報告
滅多に出ない赤痢菌なのに、あちこちで「ゾンネ菌」なる細菌が「国立感染症」の発表で見つかりました。しかも、全くあやふやな理由で「ガスト」で出されたキムチが原因だと決め打ちされました。食品から赤痢菌に感染するのは非常にまれとされているにも関わらずです。(食中毒として発症することは通常ない)
原爆投下直後には、「赤痢」が流行します。これは、「赤痢菌」によるものではなく、内部被曝により腸管粘膜が壊死することによって、起こる病状だと考えられます(被爆直後の様子を描いたヒロシマ日記にも赤痢の流行が書かれています)事故当初に出てきた赤痢騒ぎで、疑問を抱いて調べましたところ、国立感染症の成り立ちまで行き着きました。
国立予防衛生予防研究所は、原爆の被害調査に専門家組織として米国側からは期待されたわけであるが、ABCC設置と同年の1947年、細菌人体実験を行った旧日本軍731石井部隊への人材供給源であった東京大学伝染病研究時(いまの医科学研究所)から分離し、731に関係した医学者を幹部に作られた(『毎日新聞』1966年5月14日)厚生省管轄の政府機関である。このころ731関係者は、細菌関連研究の研究成果を米国に提供することで戦争責任から免責されるというGHQとの裏取引によって社会活動に進出し始めた。石井部隊関係者によってミドリ十字の前身日本ブラッドバンクが設立され、ここにも731関係者が集まった。予防衛生研究所は、薬害エイズの原因となった非加熱製剤関連では、政府検定機関として、やはり731部隊関係者が設立したミドリ十字の薬剤を認可するという巡り合わせとなったがミドリ十字、厚生省、予研などがエイズ問題で社会的にその責任を問われる中で1995年4月、国立感染症研究所と改称された。
なるほど、こんな機関なら国家のためとなれば、何でもできるでしょう。
今回の発表もあんまり信用しすぎるのは禁物ですぞ。
・単なる被曝症状をデング熱と言い換えた
・オリンピックに備えて、代々木公園に住む浮浪者一掃を狙った
等々、いろいろと妄想してしまいます。
(転写終了)
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