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未だに「白い巨塔」の世界 医局の「三つの病巣」とは〈AERA〉
http://www.asyura2.com/14/iryo4/msg/237.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 8 月 21 日 14:04:05: igsppGRN/E9PQ
 

未だに「白い巨塔」の世界 医局の「三つの病巣」とは〈AERA〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140821-00000006-sasahi-soci
AERA 2014年8月18日号より抜粋


 山崎豊子の描いた『白い巨塔』は、今も古びない。医局の体質が、何も変わっていないからだ。

 東大に限らず、医学部の人気は高い。受験戦争の最難関だ。まさに秀才の集まりだが、受験の“勝者”が良い医者になるかといえば、それは別問題だろう。

 病巣は三つある。第1は、教授を頂点とした上意下達・絶対服従の医局の体質だ。これによって、不正を排除する自己抑制が働かない。第2は、製薬会社と医局の癒着。第3が、医局の暴走をチェックできない東大本部の統治能力の欠如である。

 教授への直言や批判など、自由な議論ができないため、内部告発という組織の“破裂”が起きる。疑心暗鬼が広がり、責任のなすり合いが始まり、泥仕合に発展することもある。

 医学部・病院内にタコツボのように“独立王国”が共存。派閥抗争や人事の不満が絡むことも多く、問題が起きても内部事情がわからない周囲は、傍観を決め込むしかない。

 当事者たちは、公開の場で議論することを嫌う。内部では、人事や処遇による“力”によるねじ伏せも可能だが、公開の場ではそれができないからだ。そのため、医局内で通用するルールと世の中の常識が大きくかけ離れてしまい、世間が納得するような説明責任を果たせない。

 研究者の世界も、グローバルな競争にさらされている。成果を出すには、大がかりな研究を行い、膨大なデータを迅速に集め、望ましい結論を導き出し、論文にすることが肝要だ。しかし、そのためには人もカネも、医局だけでは足りない。おのずと製薬会社から人手と寄付金を得て、研究することになる。成功すれば、製薬会社にとっても利益は大きい。そんなもたれ合いの構造が定着し、利益相反の概念が世間とはずれている。

 研究室には、製薬会社の社員が日参。研修生にまで頭を下げる。教授や講師が製薬会社の講演会で話し、小遣い稼ぎをしている光景は、珍しくない。


 

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コメント
 
01. 2014年8月26日 00:58:46 : LBtbDXFoS6
以前よく見ていた北海道の蠅太郎先生(医師)のマンガによれば、「白い巨塔」で描かれた世界は医療制度改革で良くも悪くも、というか、悪くも崩れ果てたということだったが、朝日の記者の頭にはいまだくっきりと残ってるのだろうか?
まあ、東大辺りだと、医局と製薬会社の関係は今も蜜月なのかもしれないが、それはたとえば、原発村と呼ばれた原子力工学とその関連業界でも同じだろう。だからここで「白い巨塔」を例に持ち出すのは、医療全体への誤解を生む元ではないかという気がする。

現に私がたまに診てもらう大学病院(地方の私大)でも30年前は、確かにちょっと診察してもらっても「白い巨塔」の光景そのものが繰り広げられたものだったが、今行くと、科によっては年老いたおじいちゃん教授と看護師の二人体制で、わびしくも忙しい診察だったりするから、蠅太郎先生の言ってたのは本当だったのだなと納得している。

蠅太郎漫画美術館より 「続々 白い巨塔」(平成19年8月17日 )
http://haetarou.web.fc2.com/ShiroiKyotou/Kyotou1.html
画面をクリックすると次の画面に進みます

「當世醫學生氣質」(平成18年12月6日)
http://haetarou.web.fc2.com/Dream/DREAM.html


02. 2014年8月29日 05:25:33 : hRHDOPUoY2
現職の国立の医学部教授でも、製薬会社に家まで立ててもらい医局員の留学費用、秘書や研究補助員の費用まで製薬会社に負担させていた。その教授は今だに現役だ。そのような教授がいる反面、一切の製薬会社の接待を断り自費で宿をとり電車で学会に出かけられた教授もおられた。このような立派な教授は稀だ。研究には時間とお金が必要だ委任経理だけでは間に合わない。どうしても製薬会社の資金が甘水となる。人でも出してもらえば大助かりだ。しかし、度を超えると海外の学会に行く費用、医局員の費用、宴会の費用、師弟の留学費用、日用のお車代、タクシーチケット、家まで建ててもらうことになる。代わりに製薬会社は、自らの薬を使ってもらったり、新薬の臨床治験をやってもらえばメリットが高い。癒着は利益が共存するゆえに生まれる。実際の経験上、肝臓のオンコロジーの分野ではそれが激しい。

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