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健康長寿で医療費は減る? 予防の効果、実証なく:禁煙プログラムも寿命が延びる分余計に医療費
http://www.asyura2.com/14/iryo4/msg/223.html
投稿者 あっしら 日時 2014 年 8 月 12 日 02:46:35: Mo7ApAlflbQ6s
 


一人ひとりが楽しく生きていくことで健康長寿になる割合は高まるはず。
記事にあるように、「それで医療費や介護費が減らせるとは安易に考えない方がよさそうだ。」

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[けいざい解読]健康長寿で医療費は減る? 予防の効果、実証なく

 このほど、2014年版厚生労働白書が公表された。今年のメーンテーマは「健康長寿社会の実現に向けて」。日本はすでに長寿社会を実現しているが、これからの課題は「いかに健康な期間を長く保つか」だという。予防に気を使い、健康で長寿であれば、医療費や介護費も抑えられるとの考えだが、果たしてうまくいくのだろうか。

 厚労省の7月末の発表によると、13年の日本の平均寿命は男性が80.21歳、女性が86.61歳。女性は世界でも最長寿。この年初めて80歳代に到達した男性も香港やアイスランドなどと共にトップクラスに入る。医療水準の向上などに合わせ寿命はどんどん延びてきた。

 これに対し「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」である健康寿命は同省によると、男性70.42歳、女性73.62歳(共に10年時点)とされる。平均寿命と健康寿命の差は男性で10年、女性で13年ほどあるわけだが、厚生労働白書は「この差を縮めていくことが重要」と指摘した。

 白書は「我が国における健康をめぐる施策の変遷」「健康をめぐる状況と意識」「健康寿命の延伸に向けた最近の取り組み」の3章構成。注目されるのは「最近の取り組み」。国は要介護状態とならないための高齢者に対する予防事業、現役からの健康づくりなどを積極的に進めるという。

 介護予防では、全国の自治体が地域の実情に応じた体操教室など様々な取り組みがしやすい環境を整える。現役向けには、生活習慣病を防ぐための健診や健診結果に基づいた指導を強化し、禁煙対策も推進。これらの施策で25年に向けて5兆円規模の医療・介護費節減を図るとする。

 医療費や介護費は年間で50兆円近くも使われている。5兆円の節減は大きな効果だ。ところが医療制度に詳しい日本福祉大の二木立学長は「根拠がまったく示されていない主観的な目標、願望にすぎない」と指摘する。
 予防や健康増進活動を進めれば、医療費などは減ると思いたいところ。世界各国でも同じことを考えて、様々なモデル事業や実証研究が実施されてきた。しかし、それらの結果を見ると、健康状態の改善効果などは確かめられるものの、「医療費節減効果はほとんど確認されていない」(二木学長)という。

 禁煙プログラムについては例外的に余命延長と短期的な医療費節減の両方の効果が確認されている。ただ、禁煙によって寿命が延びる分で余計に医療費を使う。その生涯医療費を考慮すると、短期的な医療費削減効果は相殺されかねない。それどころか、禁煙プログラムを実施した方が生涯医療費は多くなるとの研究結果もある。

 予防や健康増進の活動は、国民一人ひとりが幸せに生きていくためにも必要。十分に取り組んでもらいたい。しかし、それで医療費や介護費が減らせるとは安易に考えない方がよさそうだ。
 超高齢化が進む中で、医療費や介護費の抑制は大きな課題であることは間違いない。ただその手法については根拠があるもの、実効性があるものを十分な説明と合意のうえで進めるべきだろう。

(編集委員 山口聡)

[日経新聞8月10日朝刊P.3]


 

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コメント
 
01. 2014年8月14日 13:35:02 : 1D2G51gTz2
【衝撃事件の核心】狙われた“西成”“生活保護”の「医療扶助」…患者でっち上げて架空請求、底なし沼の生活保護不正
2014.8.14 07:00
 2人の医師名を使い分けて診療所を運営し、生活保護受給者の患者約220人を次から次へとでっち上げた-。多数の生活保護受給者が暮らす大阪・西成で、受給者を治療したと偽り、診療報酬を不正受給したとして7月、詐欺容疑で医療法人の元理事長(60)が大阪府警に逮捕され、同罪で起訴された。「一度も診療していない患者を診療したなどと偽った」という元理事長は、少なくとも3400万円を手にしていたという。生活保護受給者の医療費はすべて公費で賄われるため、受給者自身も無頓着になりやすいとされる。架空請求に名前を使われていても気付かなかった受給者も多いとみられ、制度と心の“隙”を突いた犯行で、生活保護をめぐる不正受給が「底なし沼」である実態を物語っている。

謎の「小松診療所」

 「通院したことのない医療機関が書かれているんですが…」

 平成23(2011)年11月、70代の生活保護受給者の男性から西成区役所にこんな相談が寄せられた。市から届いた「医療費のお知らせ」の中に、身に覚えのない医療機関での診療履歴があったというのだ。

 大阪市の生活保護受給者が医療扶助を受ける場合、市指定の医療機関を受診する。市は、医療機関に診療報酬を支払い、受給者には半年に1回、行政が負担した医療扶助の明細を送付しているが、明細には、主に次のような項目が書かれている。

 ・医療扶助の金額

 ・診療を受けた月

 ・日数

 ・医療機関名

 男性が受け取った明細は、22年11月〜23年4月の半年間の診療記録が記載されていたが、医療機関名の部分に、受診したことのない「小松診療所」という名前が複数回登場していた。同じ医療法人が運営する別の診療所「クリニックあい」は確かに受診していたのだが。

 不審に思った市は、ほかにも小松診療所で診療を受けた記録のある受給者に聞き取り調査を実施。すると、「診療を受けた覚えがない」という回答が相次いだ。

 市は小松診療所と、同じ運営母体のクリニックあいの2診療所について診療報酬の申請状況を精査し、対象となった患者に問い合わせるなど調査を本格化。19年分までさかのぼった結果、架空請求や水増し請求によって、少なくとも診療報酬計約3400万円を不正受給していた疑いが浮上した。

「クリニックあい」執念の存続

 小松診療所とクリニックあいは、ともに西成区にあった。運営していたのは医療法人「明月会」。市は24年4月から、不正受給疑惑について同法人側への調査を始めたが、翌5月、両診療所がいずれも閉鎖。法人も25年に廃業した。

 「診療所が経営難で、どうしても金が必要だった」

 その後、市の告発を受け、大阪府警は7月9日、診療報酬13万円を不正受給したとする詐欺容疑で、元理事長を逮捕。取り調べに容疑を認め、こう供述したという。

 元理事長は9年に明月会を設立し、自らを管理医師として小松診療所を開設。17年には知人の医師が管理医師となってクリニックあいをオープンさせた。

 しかし、その後、知人医師が体調不良で勤務できなくなる。元理事長は、クリニックあい存続のため、医療法で禁じられている「兼任」を画策。身を引いたはずの知人医師になりすまして、クリニックあいで自らが診療を行うようになった。知人医師には名義借りの謝礼として毎月20万円、昨年4月に知人医師が亡くなるまで計約1300万円を支払った。

 法律を犯し、高額謝礼を渡してまで、クリニックあいを存続したかったのはなぜなのか。

 府警によると、クリニックあいの患者の大半は生活保護受給者だった。その「あい」の患者である受給者を小松診療所でも受診したように名前を使い回すため、不正受給の道具として、どうしてもつぶせなかったとみられる。

不正受給も過去最悪

 またもや食い物にされた生活保護。今回の事件で標的となった医療扶助は、生活保護費の半分を占める規模に膨れあがっており、過剰診療や過剰処方が問題視され、支給の適正化が叫ばれている。

 事件の現場となった大阪市で見ると、26年度の生活保護関連予算2944億3900万円のうち、全体の45%にあたる1319億9500万円が医療扶助の額だ。

 こうしたことから、同市は、診療報酬の不正請求などの疑いのある医療機関に対する調査を強化。21年以降、診療報酬の不正請求などを理由に、生活保護法の指定医療機関としての指定を取り消したり、戒告などの行政処分を行ったりした医療機関は9件にのぼる。

 このうち24年2月には、実際には行っていない訪問診療料などを請求し、約3100万円を不正に受け取ったとして、同市東住吉区の医院の指定を取り消している。

 生活保護行政を担当する厚労省保護課の担当者は「受給者の通院状況を調べるなど、市町村の地道な調査が不正防止には必要だ」と話す。

 しかし、言うほど簡単なものではない。逮捕された元理事長も、架空請求で延べ36人、水増し請求で延べ182人の生活保護受給者の名前を拝借し、計約3400万円を不正受給した疑いが持たれたが、あくまで市が調査できた範囲の数字だ。

 生活保護受給者は24年度、213万5708人(1カ月平均)と過去最多を記録。比例するように不正受給も増加しており、過去最悪の約4万1900件となった。生活保護をめぐる不正は、途方もない数字になりつつある。


02. 2014年8月19日 21:46:55 : YSoc3lCz9A
今年産まれた子どもの予測余命(寿命)であって、今から70,80年後にならないと分からないのでは?
いまのお年寄りは80歳なら、80年前の平均寿命(つまりその頃産まれたひとだから)を見れば、現在になってようやく判明するのでは?
どうも、平均寿命というものの正体がよく解らない。

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