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(左)ケント.ブラントリ (右)ナンシー.ライトボル
西アフリカでエボラ.ウイルス病(EVD)に感染した可能性がある二人目の男性は、深刻な容態である。明日アトランタのエモリー大学病院に到着すると予期されている。EVD撲滅の努力に取り組んでいる世界保健機関(WHO)は4日、アフリカの4カ国でEVDに感染したか、その可能性があるか、または疑いがある患者は数日間で160人以上増えたことを報告した。一方、現在EVDの治療薬はないが、米国の薬品会社は治療薬を開発中である。
リベリアでエボラ.ウイルスに感染した米国初の患者として考慮されているケント.ブラントリ氏は、すでに2日にエモリー大学病院に移送され治療を受けている。ブラントリ氏の同僚である宣教師のナンシー.ライトボル氏は容態が深刻であり、数日後に移送される予定である。4日のロイターによると、二人目の男性はアフリカで何らかの援助をして感染した可能性があり、今日ニューヨークの病院で致命的なEVDの症状を試験したという。
この男性は高熱と腹痛があり、試験の結果は明日判明する予定であるという。ニューヨークの病院の医師ジェラミー.ボアーは、この男性は病院到着後、数分以内に厳格な隔離緊急室で診療を受けたと語った。ボアー医師は、表面的な接触で緊急室にいる患者からエボラ菌が拡大するリスクは絶対にないと強調している。
また、感染を避けるため、リベリアから批難した2人の成人および6人の子供達の宣教師グループはノース.キャロライナ州のチャーロットに到着したが、彼らは誰も感染の徴候はなかったと報告されている。EVD患者が増加しているアフリカから、今後何人の米国人が帰国する可能性があるのか不明であるが、ホワイトハウスの報道官ジァシュ.アーネストは、エボラと取り組む国から米国に入国する旅行者の飛行を停止する予定はないと述べている。
米国で主催するアフリカ首脳会議の参加者も含めて、旅行者の症状を監視するスクリーニングは実施されているという。ブラントリ氏とライトボル氏は、いずれも昨年から家族とリベリアに住んでいた。ブラントリ氏の二人の子供も含めて、彼らの家族はEVDの兆候を全く示していないと報告されている。
ブラントリ氏は、2日にエモリー大学病院に移送される前、ライトボル氏と共に猿に試験された実験的な薬品による治療を受けた後、それぞれ異なるレベルで状況が改善したという。現在、エボラ感染の治療方法は開発されていないが、両氏が実験的に受けた薬品はサンディエゴにあるバイオテクノロジーの民間企業が開発したものである。この企業を含めて幾つかの高度技術を備えたバイオ医薬企業は、既に人々に試験可能なEVD治療薬の開発を進めている。米国では過去にEVDの感染者を治療した歴史はないようであるが、過去10年間で、EVDに似た病気の治療を受けた米国の患者は5人 である。
一方、ブラントリ氏らが住んでいたリベリアを含む複数のアフリカ諸国ではEVD感染者が急速に増大しているようである。4日のWHOの報告によると、7月31日と8月1日のわずか2日間で新たにEVDに感染しているか、その可能性があるか、その疑いがある163人が確認された。また、この期間にギニア、リベリア、ナイジェリア、シエラレオネから報告された死亡者は合計61人である。これらの3つのケースはナイジェリアでEVDに感染している可能性がある2人の新たなケースが含まれている。一人は医療従事者であり、もう一人はギニアに旅行した人であり、もう一人は看護婦に感染の疑いがあった。
WHOによると、ギニアでEVDに感染したことが確定した人数は340人であり、死亡者は223人である。リベリアでのEVD感染者の確定数は129人であり、117人が死亡した。シエラレオネでは、540人が確定し、234人が死亡した。これにはEVD感染が疑われている人や可能性がある人数は含まれていない。
従って、現在これらの3カ国で確定的なEVD感染者の合計数は1,009人であり、死亡者は574人である。ナイジェリアではEVDが拡大する危険性はまだかなり低く、確定的なEVD感染者は一人もいないが、その可能性がある人は3人で、一人が死亡し、EVD感染の疑いがもたれている人は1名である。
WHOの事務局長は、エボラ感染の状況を確認し、エボラを根絶するための一般的な戦略を採用するためギニアを訪問し、ギニア、リベリア、シエラレオネの大統領との会議を開催した。これらの国の指導者たちは、付加的な資源を導入することを約束したという。一方、米国のバイオ医薬産業は既に人への試験が可能な薬品を開発している最中である。そのような試薬品で治療を受けたブラントリ氏とライトボル氏は、それぞれ異なるレベルで何らかの改善があったと報告されている為、近い将来EVDを完治する医薬品が利用可能になると思われる。
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