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「「禁忌薬」約40%の病院が使用:鎮静薬プロポフォール:危険性を理解した上で使って死亡事故などを引き起こせば犯罪 」
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麻酔、16児に危険量 成人基準2倍超も 東京女子医大
2014年7月9日05時00分
東京女子医大病院で小児患者63人が麻酔薬プロポフォールを不正に投与された問題で、命にかかわる重大な副作用を起こす危険性のある量を注入された小児が16人いたことが、朝日新聞の入手した資料でわかった。このうち10人は投与が1週間以上に及び、6人は成人の基準量の2倍を超えていた。
この16人の中に、投与後に死亡した12人が含まれるかは不明。今のところ、病院は手術後の感染症や病気の進行で亡くなった例が多いとみて、投与の影響に否定的だ。だが、日本小児麻酔学会理事長の竹内護・自治医大教授は「この薬剤は細菌が繁殖しやすく、感染症を起こす恐れがある。心疾患の患者が死に至れば、投与の影響が隠れて見えにくい可能性もある。ただちに影響を否定できない投与実態だ」と指摘する。
この薬剤は、集中治療室で人工呼吸中の小児への使用が禁じられている。しかし、東京女子医大病院は昨年末までの5年間で63人に投与していた。
その後の今年2月、2歳男児が成人基準の2・7倍の量を注入されて死亡。筋肉の細胞が血中に溶け出すなどの症状が現れる「プロポフォール注入症候群」を発症したとみられる。その発症リスクは、体重1キロにつきプロポフォールを1時間に4ミリグラム超のペースで48時間以上投与すれば生じるとされる。
朝日新聞は病院の関係資料を専門医に示して分析。この発症リスクの基準を超える投与を63人中16人で確認した。年齢別では0歳9人、1歳2人、2、5、7、11、13歳が各1人。投与量は成人基準の2倍以上が3人、3倍以上が3人。心疾患の小児が多かった。
プロポフォールは成人に使う場合も「通常7日を超えて投与しないこと」と薬剤の添付文書に明記されている。日本麻酔科学会の指針も、小児への長期大量投与は「禁忌」としている。
しかし、今回の16人に投与された期間をみると、亡くなった2歳男児の70時間(3日)を上回る小児が13人にのぼった。さらに4人は7日を超え、6人は1カ月以上に及んでいた。
東京女子医大の永井厚志病院長は8日、12人の死亡と投与の因果関係について改めて否定的な見解を示す一方、「外部による検証を近く始める」と回答した。
■「お医者さんが治してくれるよ」言い聞かせたのに 死亡2歳男児の両親
「なぜ異常な投与が見過ごされたのか」。亡くなった2歳男児の両親が朝日新聞の取材に応じ、涙ながらに無念の思いを語った。
埼玉県に住む40代の父と30代の母。男児は一人息子だった。2年前、のどに膨らみが見つかる。地元の病院で良性のリンパ管腫と診断された。今年春に幼稚園へ入る前に治そうと、ネットで見て「ここなら安心」と東京女子医大病院へ。母は「お医者さんが治してくれるよ」と言い聞かせた。
2月18日。手術は7分で終わり、人工呼吸の管を通したまま集中治療室へ。体が動いて管が抜けないようにと、麻酔科医がプロポフォールの点滴注入を始めた。耳鼻咽喉(いんこう)科の主治医は「安全な薬なので心配しないでください」。翌日、母が体のむくみに気づく。主治医は薬剤の知識に乏しく無責任な説明をしていた。
3日目、心電図の異常が続き、尿も褐色になる。プロポフォール注入症候群の兆候だった。だが、麻酔科医は使用禁止と知りながら4日目も投与を続け、男児は血液の流れが悪くなる急性循環不全で亡くなった。
病院は5月末、医師の連携不足を認める報告書を両親や厚生労働省に提出した。だが、男児以前の63人への不正投与には触れず、6月の朝日新聞報道まで公表しなかった。今月1日、両親は新たな報告書を受け取ったが、父は「全く説明不足」。わが子ばかりか、12人もの子どもが投与後に亡くなったのはなぜなのか。「多くの死は防げたのではないか。真相を明らかにしてほしい」と願う。
(伊藤和也)
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11231512.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_DA3S11231512
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