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乳がん再発「骨髄中の物質の働きが関与」
動画⇒http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140706/k10015783111000.html
7月6日 15時04分 NHK
女性のがんで最も多い乳がんは手術後、長い期間を経て再発することがあり、問題となっていますが、骨髄の中にある特定の物質の働きががんの再発に関わっているとする研究結果を国立がん研究センターのグループが発表しました。
グループでは再発を防ぐ新たな治療法の開発に役立てたいとしています。
この研究は国立がん研究センターの分子細胞治療研究分野の小野麻紀子研究員などが行ったもので、アメリカの科学雑誌サイエンスの関連誌に発表されました。
女性のがんで最も多い乳がんは手術後、10年や20年など長い期間を経て再発することがあり、問題となっていますが、骨髄の中に残ったがん細胞が増殖しているのではないかと考えられていました。このため、研究グループでは骨髄の中にある特定の細胞と乳がんの細胞を一緒に培養したところ、特定の細胞が出す物質を乳がんの細胞が取り込み、がん細胞の増殖が止まったということです。
しかし、がん細胞の活動が休止すると抗がん剤は効かなくなるため、骨髄の中に残ったがん細胞が何らかのきっかけで活動を活発化させるとがんの再発につながるということです。
小野研究員は「乳がんは治ったと思っても突然、再発することがある。研究結果を再発を防ぐ治療方法や薬の開発につなげていきたい」と話しています。
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