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動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中の予防にも…ED薬の副効用
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/lifex/150717/1
2014年6月5日 日刊ゲンダイ
ED治療薬には思わぬ副効用があることが最近注目を集めている。どういったことが期待できるのか? 日本大学医学部付属板橋病院泌尿器科・高橋悟部長に聞いた。
前立腺肥大症に伴う排尿障害の治療薬として、タダラフィルの製造販売が承認された。商品名は「ザルティア」だ。
タダラフィルはシアリスという商品名で、ED治療薬としても販売されている。シアリスは20ミリグラム、ザルティアは5ミリグラムという差こそあれ、ED治療薬が前立腺肥大治療にも使われるとあって、今注目を集めている。
タダラフィルはPDE5阻害薬のひとつで、局所の平滑筋を緩めて血流や酸素供給量を増やし、EDを改善する。同じ作用で、前立腺肥大による排尿障害も改善する。
そのため今回、承認に至ったわけだが、まだ承認されていないものの、バイアグラ、レビトラを含むED治療薬(PDE5阻害薬)には、ED治療以外の効能もある。
「中高年にとって一番メリットが大きいのは、動脈硬化の予防です。ED治療薬には血管の拡張機能を向上させたり、血管の修復細胞を増やす作用があります。それは、ペニスの血管に限らず、体中の血管に影響を及ぼします」
シアリスを使った研究では、1回20ミリグラム、週3回服用したED患者は、3カ月後、血流依存性血管拡張反応(FMD)がアップした。偽薬を使用した健常人(ED患者でない人)はほとんど変化が見られなかった。
また、血中血管内皮前駆細胞(EPC)への影響も調べたが、シアリスを服用したED患者はFMDと同様にEPCがアップし、偽薬の健常人はやはりほとんど変化なしだった。
■突然死を防ぐ
海外では、「糖尿病+ED+自覚していない心血管系疾患がある」という人が、血管疾患の治療にED治療薬を併用した結果、突然死など心臓疾患の発生率が下がった、という報告もあるくらいだ。
「定期的にED治療薬を服用すれば、血管が若返る効果を期待できるでしょう。すでに、肺動脈が細くなって心不全に至る肺動脈性肺高血圧症という難病には、改善薬としてシアリスが承認されています(商品名はアドシルカ)」
1998年の調査では、ED患者は1130万人。30〜70代男性の4人に1人が該当する。ところが、治療を受けている人はわずか5%だ。
「病院に行くのが恥ずかしい」「セックスレスなので必要なし」と思っている人が多いのだろうが、心筋梗塞や脳卒中を防ぎ、突然死を回避する意味でも、ED治療に臨むべきだ。陰茎の動脈は、心臓の冠状動脈に比べて非常に細い。
だから、動脈硬化の進行のサインは、EDから始まることが珍しくない。EDを放っておいたら、ある日、心筋梗塞を起こした──ということだって、十分に考えられる。
■女性にも効果?
動脈硬化予防に加えて、ED治療薬に期待できる効果はまだある。性器が大きくなる。冷え性の改善に役立つ。女性には処方が認められていないものの、ED治療薬を女性が服用すると、男性と同じく血液循環が良くなり、女性器の感度が増す──。いずれも“可能性がある”ということだが、知っておいて損はない。
バイアグラの成分シルデナフィルのED治療に対する特許が切れ、5月19日に1発目のバイアグラのジェネリックが発売された。「EDでもないのにED治療薬を服用」というのはNGだが、もしムスコの元気がイマイチなら……。
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