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2021年2月20日 14時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/87171
漫画家の内田かずひろさん(56)が、東京都新宿区でデビュー30周年を記念した個展を開いている。内田さんは昨年末、住んでいたアパートから退去を迫られ、野宿も経験。生活保護も、行政が窓口で申請を抑制する「水際作戦」によって受けられなかった。ホームレス状態の内田さんは個展を足がかりに再起を図るが、生活困窮者支援について「個々人の生き方に合う支援をしてほしい」と、自身の経験を踏まえて語る。(小松田健一)
◆仕事減にコロナ禍で追い打ち、アパート取り壊し…
内田さんは1990年にデビュー。親しみやすい画風で、代表作に犬の「ロダン」の視点で何げない日常を描いた「ロダンのココロ」がある。アニメ「学校のコワイうわさ 花子さんがきた!!」のキャラクターデザインを担当した。
ここ数年は仕事が減り、コロナ禍が経済的に追い打ちをかけた。住んでいた都内のアパートは取り壊しのため昨年末で退去を求められ、年明け後は知人を頼って寝泊まり。アパートを新たに借りる資金がなく、生活保護を受けようと地元の福祉事務所に相談した。
しかし応対した職員は、定住先のない内田さんが生活保護を受けても、アパートでなく福祉施設の無料・低額宿泊所に入るしかないと説明したという。さらに当面は漫画を描かず日雇い労働で生活基盤を整え、準備を進めている30周年記念の個展もやめるよう言われ、申請を断念した。
知人宅にもいられなくなった内田さんは、寝袋を使って凍いてつく公園で眠れぬ夜を過ごしたことも。現在は友人宅に住まわせてもらっているが、不安定な状態は続く。
◆ネットで公表のホームレス体験に大きな反響
そんな中、1月に内田さんと共著で児童書「みんなふつうで、みんなへん。」を出版した歌人・作家の枡野浩一さん(52)が「あなたを助けたい。ホームレスになったことを公表したらどうか」と助言。今月11日、インターネットの作品投稿サイト「note(ノート)」に「とうとうホームレスになってしまった」と題して一連の経緯を発表したところ大きな反響があった。
生活保護法は、無料・低額宿泊所などへの入所を強制できないと規定。定住先がなくとも、生活保護を受けてアパートに入居することも可能だ。
一般社団法人つくろい東京ファンド代表理事の稲葉剛さんは「住まいのない人が生活保護を申請した際、無料・低額宿泊所への入所が前提のように説明する自治体は少なくないが、施設入所の強制は法律違反。内田さんのように漫画家として実績のある人に転職を促すのも、あってはならない対応だ」と批判する。
◆「個々の生き方に合う支援を」
内田さんは「役所の人は親身になってくれたが、創作が認知されていないのだと感じた。私にとって創作は呼吸と一緒で、一つの型にはめてほしくない」と話す。当面は生活保護は申請せず、noteへ作品を発表するなど漫画家として再起を図りたいという。
個展は25日まで新宿区荒木町の「コーヒー&ギャラリー ゑいじう」で開き、原画など約30点を展示・販売する。開館時間は各日午前11時〜午後7時。問い合わせは=電03(3356)0098=へ。
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