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性染色体のそもそもの役割って何?〜基礎調査memo2(182656)のつづき
○3億年前には同じものだったX染色体とY染色体
・人はいったいいつからX染色体とY染色体を持つようになったのだろう?
→現在の地球上の哺乳類は全て性染色体を見ると、オスがXYでメスがXXである。どうやら哺乳類が誕生した時点では既にX染色体・Y染色体は存在していたようである。
→更にSRYはカモノハシ等の単孔類を除く全ての哺乳類が共通しており、単孔類の別の精巣決定因子もY染色体上にある。したがって「Y染色体を持てばオスになる」という性決定方式は哺乳類間で変化していない。
→では、他の動物は?:::現生の蛇類や鳥類は哺乳類とは異なる染色体を性染色体として使っている。さらに爬虫類には決まった性染色体を持たない種も多く存在します。例えばワニや亀は性染色体を持たず、卵が孵化する温度によってオスメスが決定されるようだ。
⇒爬虫類と分かれる前の我々の生命祖先は他の染色体を性染色体として使っていたのかor温度などの外圧要因によって性決定していたのかのどちらかであろうと思われる。
・上記より約3億年前に爬虫類から分かれて哺乳類へと進化し、X染色体・Y染色体をもつようになった事は明らかであるが、Y染色体の起源は?という疑問もある。そこにおいては「もともと1対の常染色体がX・Y染色体に分かれて進化した」という大野乾博士の仮説が有力で、現在ゲノム解析の結果から多くの支持を受けている。
・3億年のX・Y染色体それぞれの進化の中でも重要なのが、X染色体に比べてY染色体が著しく小さくなってしまった点である。
※Y染色体上にSRYのような精巣決定遺伝子が出現した事をきっかけに、XとYは少しだけ姿が異なるようになった。その後Y染色体の一部がひっくり返ったりして構造の変化が起き、XYの違いが除々に大きくなっていった。
※染色体の違いが大きくなってくると、互いに遺伝子を交換する為の交差がほとんど起きなくなる。特にメスの卵形成の際に同じ染色体間で交差が起きるX染色体はまだ良いが、全く交差が起きないY染色体はとても孤独な存在になった。=遺伝子の交換が起きないと突然変異が蓄積していく為、染色体はどんどん滅びていくのである。
*既にY染色体の無くなった哺乳類も居て、奄美大島・徳之島のトゲネズミはその事例である。いずれもSRYに変わる新しい性決定遺伝子を生み出しY染色体に変わる別の染色体を使用していると考えられている。
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=182683
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