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染色体はどこから来たの? Y染色体のおはなし
Y染色体のおはなし 2回目は
―Y染色体はどこから来たの?― というお話をします。
Y染色体は常染色体(性染色体以外の染色体)から由来しました。
哺乳類が爬虫類と別れた、1数億数千万年年前のことです。
そのときY染色体はX染色体と対をなし、X染色体と同じくらいの大きさであったと考えられます(下図)。
その後、この二本の染色体間の相同性が減少し、減数細胞分裂のときの組み換えが抑制され、退化と矮小化が進んだと考えられています。
なぜY染色体だけがこのような運命をたどったかはわかりません。
しかし、Sryという雄性の性決定遺伝子を得たので現在まで生き延びることができました。
人類が存続する限りこれからも滅びることはありません。
Y染色体はとても小さく、ヒトの約2万個の遺伝子のうち、最大でも78個しか乗せていません。
Y染色体が小さいながら何とか構造を保っているのは、無意味な配列や機能していないヘテロクロマチンというDNAが増幅しているからだと言われています。
また、上の図で説明したように、X染色体とY染色体は、昔の名残りで、精子形成の際の減数分裂のとき、ごく一部PAR1とPAR2でX染色体と対合し、組み換えが起こります。
Y染色体はひとりぼっちではありません ^―^)人(^―^。
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性別を決める遺伝子が乗っている! Y染色体のおはなし
テーマ 「卵子と精子」
(文責:[研究開発部門] 長谷川 昭子 [理事長] 塩谷 雅英)
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