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冬になった。
真冬ではまだない。
近くのバス道りのプラタナスの葉は落ちたが、1月2月の真冬ではまだない。
以上は、季節のご挨拶。
私小説というものがある。
必ずしも、「私」から始まる小説ではない。
のだが、極私小説、と言えるようなジャンルもあるのではないか。
最初から最後まで、「私」なのだ。
「タペストリーホワイト」などは、その典型だ。
「私」で始まり、「私」で終わるが、自伝ではなく、作者とこの小説の「私」は別人である。
子供の頃、<偉い人>の伝記を映画化したものをテレビで見ていて、その番組が終わったあと、ふと自分に立ち戻り、自分の人生が映画の一部なのではないかと錯覚し、どぎまぎしてしまった事がある。
「
これは、映画という、おかしな設定を、自分にあてはめるから、起きてしまう錯覚である。
映画のカメラマンや監督は映画上の人物ではなく、黒子である。
虚空の視点から主人公を追うのだ。
その主人公の側面に常に張り付いて、実在しない視点から観察するのだ。
このような視点は、世の中に存在しない。
いわば、亡霊の視点である。
死んだ人の視点である。
極私小説とは、最初から最後まで、「私」を貫きとおす小説である。
映画についても、「私」を貫きとおす映画が、ひょっとしたらあるのかな。
冬支度と。
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