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ふじは はれたり にほんばれ
この ことばが ほんとうに すきなんだ
あたらしい せかいが はじまる
じょうもん ぶんめいが よみがえって
いきいきと うごきだす
そんな かんじが しちゃって うれしくなる
ものを かんがえたり ことばに したり
することは にんげんの ほんのう なので
どうしても やめられない
そんな きが するんだ
というよりも
にんげんの だいのうが かってに うごいて
かんがえ ことばにする
という うごきが とまらない とめられない
そんな きがするんだよな
その どうしても とめられない
かんがえ そして ことばにする という
にんげんの うごきを
どうせ うごかさなきゃ ないなら
ふじは はれたり にほんばれ
というような はればれした じゆうじざいな
かんじで やりたいものだ
なんて おもってしまう
じょうもんの ひとたち だって
かんがえ かたる という ほんのうを
もってた はずだよな
その ほんのうを
どんなふうに はたらかせて いたんだろうなあ
やっぱり
ふじは はれたり にほんばれ
みたいな かんじで やってたんじゃ ないかなあ
いままでの ぶんめいは
にんげんの かんがえ かたる ほんのうが
わるい ほうこうに つっぱしっちゃって
ちきゅうに ひどい ひがいを あたえたり
にんげんを ぞんび みたいに しちゃったり
まったく だめ だったんだ
さいしょから これは そのうち ゆきづまる
という ことが よてい されていたんだよな
ぶっきょう だって きりすときょう だって
そんな よげんを してるんだ
どういう わけか にんげんは
そんな ぶんめいに はまりこんじゃった
だけど にほん だけは
おおきな しゅうだん として
そんな ぶんめいに せを むけて きたんだよな
えどじだい までは
あるいは しょうわの はじめ くらい までは
にほんの すばらしい ものが
ちからを うしなう と どうじに
せかいは いよいよ こわれはじめてる わけだ
もんだいは かんがえ かたる という
にんげんの ほんのうの はたらかせかた
なんだよな
よーろっぱから はじまった てつがくは すべて
はさん してる なんて いわれるくらいに
かんがえ かたる という ことが
ゆきづまってる
というより もう だめだろう
だから
ふじは はれたり にほんばれ
という ことばが ものすごい ひんとに
なると おもうんだ
あたらしい ほうこうが みえてくるような
きがするんだ
えどじだいの にほんでは
どんなふうに かんがえ かたる ことを
やってたんだろう
えどじだいの じゅきょう ぶっきょう
そして はいかい などでは どうだったんだろう
ちゅうごくの じゅきょう ぶっきょう そして
ぶんげいと どう ちがって いたんだろう
そんなことが きに なるんだけど
いま おもうのは
にんげんを ほんとうに じゆうに するためには
まずは
かんがえ かたる ほんのうを
わくに はめて かってな うごきを させない
という ことだったんじゃ ないかな
かってな うごきを おさえて おいて
にんげんとして あたりまえの
たんじゅん そぼくな かんかくを
たいせつに する
そんな ことじゃ ないかなあ
ざぜん だって あの すがたを みれば
そして はいかい だって もじの せいげんの
きつさを みれば
なにかを おさえこもうと してる
かんがえ かたる という ほんのうを
こんとろーる しようと してるんだよな
だけど せかいが こわれはじめてる いま
そんな ことじゃ まにあわない
もっと さかのぼって
じょうもんの すがたを おもわなくちゃ
ならない
そんな きが するんだよ
そこで
ふじは はれたり にほんばれ
の いめーじが でてくるんだ
からだも こころも てっていして
じゆうに しちゃう
すべての わくぐみから はなれて
はればれと している
のびのびと おおらかに
げんきに かろやかに
している
にんげん ほんらいの
たんじゅん そぼくな かんかくで
かんがえ かたる という ほんのうを
つつみこむ
そして ふじは はれたり にほんばれ の
すきとおった おおきな ひろがりの なかに
ほんのうを とけこませる
そんな ふうに おもうんだよな
とにかく じゆうに のびのび してたいね
それが あたらしい せかいを つくるんだ
なんて くうそう しながら
―――――
……ひらがな にほんごで ものを かんがえ かくのは おもしろいなあ。ひとあじ ちがった かんがえかたが できそうで やめられないよな……
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