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賃貸住宅、同じ物件なのに不動産業者間で数十万円の差?損しないための裏テクニック
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150116-00010000-bjournal-bus_all
Business Journal 1月16日(金)6時0分配信
毎年1月〜3月は新入学や入社に伴い、人の移動が徐々に増え、併せて引っ越しシーズンもピークを迎えます。当然ながら賃貸住宅の需要が最も多くなる時期でもあり、一方で入居者の入れ替えに伴う空室もたくさん出てきます。
簡単に言ってしまえば、1月から3月は入居したい人も多く、空き室もたくさん出てくるので、この時期の賃貸住宅は「サッと出て、サッと決まる」という高回転な状態にあるということになります。
特に、単身者向けのワンルームなどの小さなサイズの部屋は、大学の入試結果が出る2月上旬頃から急激に需要が増え、人事異動や新人配属で若い社会人が動く3月末頃までが最盛期になります。また、社会人の移動は3月が最も多くなるため、ファミリー向けの物件はやや遅れて最盛期を迎えます。3月は、一瞬ですが、人気エリアなど地域によっては物件が足りなくなることもあります。
引っ越すことが決まっている場合には、一足早く1月から引っ越しに向けた準備を始めている人もいると思いますが、まず物件を探す際には、手始めにインターネットで物件情報を集めるのが一般的でしょう。その際、まったく同じ物件が別の不動産業者の情報として出ているものを見たことがあると思います。その同じ物件が、礼金や敷金などの条件、時には家賃が異なっていることさえあります。単純に掲載ミスや情報のタイムラグなら納得できますが、実際にA社経由では「礼金は家賃2カ月分」、B社経由では「礼金なし」ということがあります。
なぜこのような違いが生じるのでしょうか? オーナーは、物件情報を複数の不動産会社から出すことが可能となっています。そのため、物件情報を提供する不動産会社の考え方や営業力などによって、同じ物件でも条件が異なるのです。この場合、集客力や営業力が弱い不動産会社ほど条件を緩くする傾向にあります。
しかし、多くの方が「同じ物件でも、取り扱う不動産会社によって条件が異なる」ということを知らずに、不利な条件で契約してしまっています。先の例で、礼金2カ月分の違いは家賃10万円の物件ならば20万円も損することになるのです。そのような不動産業界の情報を知っているのと、知らずに物件探しするのとでは大きな違いとなります。
●物件検索時に必ず確認すべきポイントとは
そこで今回は、条件の良い物件を見つけるために、重要なのに意外と知られていないポイントをお教えいたします。
それは、インターネットなどで同じ物件が出ていたら、次の2つの情報を必ず比較してください。
(1)情報登録日(掲載日)
(2)取引態様
まず、情報登録日が古い場合、閲覧している時点で情報が異なっていたり、すでに別の人と成約していることもあります。掲載日の新しいほうの不動産業者に、掲載情報に変更がないか確認しましょう。
次に、取引態様について説明いたします。これを確認する人はほとんどいないと思いますが、この情報は非常に重要です。「貸主」との記載があれば、掲載している不動産業者が貸主本人で、「代理」とあれば、その不動産業者が貸主の代理として募集していることを意味します。また「専任(媒介)」は、他の業者には依頼せず1社のみで募集する契約を結んでいることを表しています。この3つは貸主と不動産業者の関係が近く、借主にとって悪い条件を出すことはほとんどありません。さらに、条件の交渉をする場合でも迅速な回答が得られます。一方、それ以外の取引態様、例えば「仲介」などと記載されている場合は、貸主と不動産業者の関係が薄く、同じ物件でも上記3態様に比べて悪い方向で情報が異なる場合もあります。
物件の間取りや家賃ばかりに注目しがちですが、今後物件を探す際には取引態様にも意識を向けてみてください。貸主との距離は近いほうが、入居者にとっては都合が良いものです。
秋津智幸/不動産コンサルタント
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