03. 2015年1月10日 16:48:33
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NY外為:ドル下落、賃金の減少で早期利上げ観測が後退 (ブルームバーグ):9日のニューヨーク外国為替市場ではドル が主要通貨の大半に対して下落。米雇用統計で賃金が予想外に減少したため、早期の利上げはないとの見方が強まった。 ドル指数は10年ぶり高水準から低下した。平均時給は前月比で0.2%減と、比較可能な2006年以降で最大の落ち込みとなった。北海ブレント原油がほぼ6年ぶりの安値に沈み、ロシア・ルーブルやノルウェー・クローネ、カナダ・ドルはいずれも下落した。 ゲイン・キャピタル・ホールディングス傘下フォレックス・ドット・コムのアナリスト、マット・ウェラー氏は「雇用は量的には強かったが、質的には問題があった。賃金下落は本当に驚きだ」と発言。欧州と日本のデフレ対策が難航するとの懸念に加え、米国のインフレ率低下で「米金融当局がちゅうちょするのは間違いないだろう」と語った。 ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.6%低下して1141.13。前日はデータが残る2004年以降で最高の1147.54で終えていた。 ユーロは対ドルで0.4%高の1ユーロ=1.1842ドル。週間では1.3%安。円は対ドルで前日比1%上げて1ドル=118円50銭。週間では1.7%上昇した。対ユーロでは前日比0.6%高の1ユーロ=140円32銭。 「ドルの調整局面」 サクソバンクの通貨戦略責任者のジョン・ハーディー氏(コペンハーゲン在勤)は電子メールで、「対ドルでユーロが1.18ドルを大幅に上回って引け、対円でドルが119円を大幅に下回って終えれば、ドルの調整局面はさらに進む可能性がある。決算の内容がかなり悪ければ、米当局の利上げ意欲がなくなるとの見方が強まろう」と指摘した。 ロンドンICEの北海ブレント2月限は一時、1バレル=48.90ドルと、2009年4月28日以来の安値を付け、産油国の通貨を押し下げた。 ルーブルは対ドルで2.1%安の1ドル=61.55ルーブル、クローネは0.4%安の1ドル=7.6541クローネ。 カナダ・ドルも下落。同国の12月の雇用者数は予想外に減少し、2カ月連続のマイナスとなった。カナダ・ドルは0.3%安の1米ドル=1.1867カナダ・ドル。一時は2009年5月以来の安値となる1.1890カナダ・ドルを付けた。 米雇用統計 米雇用統計が労働市場の強弱まちまちの状況を示したため、ドルは下落した。非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比25万2000人増加した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は24万人増。家計調査に基づく失業率は5.6%(前月5.8%)に低下し、08年6月 以来の低水準。 平均時給は前月比で0.2%減の24.57ドル。11月は0.4%増から0.2%増に下方修正された。 BNPパリバの通貨ストラテジスト、バシーリ・セレブリアコフ氏(ニューヨーク在勤)は「雇用統計はこの水準でドルを買い増すのに十分な根拠とは言えない。それは労働市場のスラックは縮小しているが、賃金の伸びは緩やかだということだ。つまり、当局は様子を見ることができ、利上げを急ぐ必要はない」と語った。 原題:Dollar Falls After U.S. Wages Unexpectedly Decline; Loonie Drops(抜粋) 記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Lananh Nguyen lnguyen35@bloomberg.net;ニューヨーク Rachel Evans revans43@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: Dave Liedtka dliedtka@bloomberg.net Kenneth Pringle, Paul Cox 更新日時: 2015/01/10 07:45 JST http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NHXH6L6VDKHV01.html 米国債:上昇、予想外の賃金減少で利上げ先送りの観測 (ブルームバーグ):米国債相場は上昇。12月の米雇用統計で賃金が予想外に減少したことから、金融当局が利上げのペースを遅らせるとの観測が広がった。 2年債利回り は3週ぶり水準に低下。金利先物市場が示す9月までの利上げ確率は50%と、前日の57%から低下。12月の雇用統計によれば、平均時給は前月比0.2%減少した。過去2日間上昇していた原油相場が再び下げ、インフレ見通しが低下する中、米国債は週間ベースで上昇した。 ソシエテ・ジェネラルのトレーダー、ショーン・マーフィー氏(ニューヨーク在勤)は「市場参加者は低利回りがより長期間続くと見て、6月利上げはないと予想するようになった」と指摘。「短期債に買いが入っているようだ」と続けた。 ニューヨーク時間午後5時現在、2年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し0.57%。同年債(表面利率0.625%、2016年12月償還)価格は3/32上げて100 1/8。利回りは週初から10bp低下し、12月17日以来の低水準を付けた。 米国債リターン リスク選好の後退で株式市場ではS&P500種株価指数が0.8%安。ニューヨーク原油先物相場は0.9%安の1バレル=48.36ドルで終了した。 ブルームバーグ米国債指数 によれば米国債のリターンは今月に入り0.9%。14年は年間で6.2%と、11年以降で最大だった。 30年債利回りは7bp低下し2.53%。6日には2.47%と、12年7月に付けた過去最低の2.44%に近づいた。 2年債と30年債の利回り格差は一時2ポイント余りに拡大。終値ベースでは1.97ポイントだった。6日には1.88ポイントと、08年以降で最小となっていた。 ED&Fマン・キャピタル・マーケッツの債券金利責任者、トーマス・ディガロマ氏は「賃金動向は金融当局の動きを抑え続ける」とし、「イールドカーブに再調整の動きが出ている。特に期間が長めの国債を売り、短期債を買う動きが見られる」と述べた。 トレーダーのインフレ期待を示す5年債と同年限のインフレ連動債(TIPS)の利回り格差は1.18ポイント。昨年は2.12ポイントとなる場面があった。 利上げ見通し 7日公表された連邦公開市場委員会(FOMC、12月16−17日開催)の議事録では、当局者らは利上げについて「コアインフレが現在の水準付近で推移している状況で正常化を開始する可能性があると指摘」した。 アトランタ連銀のロックハート総裁は、12月の雇用統計について、利上げの開始時期を早める理由にはならないと指摘した。その上で、利上げ開始は今年半ば以降になるとの認識を示した。 総裁はアトランタから電話でインタビューに応じ、「政策変更が適となり得る時期について私自身の想定を早める理由はまだ見当たらない」と説明。その上で、「今回の雇用統計がこれまでの非常に堅調な経済指標のように進展の積み重ねに名を連ねることは明白だ」と述べた。 原題:Treasuries Rise as Unexpected Wage Drop May Delay Fed Increase(抜粋) 記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Daniel Kruger dkruger1@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: Dave Liedtka dliedtka@bloomberg.net Paul Cox, Greg Storey 更新日時: 2015/01/10 07:39 JST http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NHXFSF6VDKHU01.html 米国株(9日):下落、ECB政策めぐる懸念や米賃金減少で
(ブルームバーグ):米国株式相場は下落。主要株価指数は3日ぶりに下げた。欧州の金融緩和策をめぐる不透明感が強まったほか、企業決算シーズンの始まりを控えて米国の賃金が減少したことも嫌気された。 S&P500種株価指数 は前日比0.8%安の2044.81。週間では0.7%の値下がり。ダウ工業株30種平均はこの日、170.50ドル(1%)下落の17737.37ドル。 BB&Tウェルス・マネジメントで170億ドル(約2兆円)相当の運用を手掛けるウォルター・ヘルウィグ氏は、「投資家が抱える種々の不安が再び頭をもたげつつある。つまり世界的な成長懸念、欧州中央銀行(ECB)の政策対応、ドル高をめぐる不安だ」と指摘。「賃金の伸びは加速すると見込んでいた。予想より弱い数字にがっかりだ」と述べた。 株式相場は寄り付き直後に一時上昇 する場面もあった。昨年12月の米雇用統計によると、雇用者数の伸びは市場予想を上回り、失業率は5.6%に低下した。2014年通年では雇用者数の伸びは1999年以降で最大となった。 ただ12月は平均時給が前月比で0.2%減の24.57ドルと、比較可能な06年以降で最大の落ち込みとなった。 PNCバンクの最高投資責任者(CIO)、ジム・デュニガン氏(フィラデルフィア在勤)は電話取材に対し、「賃金が伸びていれば、労働者の所得増加で一段と需要が喚起され、自律回復が続くとの自信につながる。賃金が伸びなければ、需要が喚起されると確信するのは難しい」と述べた。 ECB ECBのスタッフは、最大5000億ユーロ(約70兆4200億円)相当の投資適格級資産を購入するモデルを政策委員会メンバーに提示した。会合に出席したユーロ圏の中銀当局者が明らかにした。 ECBはユーロ圏のデフレ回避でバランスシート膨張を目指しており、5000億ユーロ相当は拡大目標の半分程度。国債購入は、資産担保証券(ABS)やカバード債の購入を既に開始しているECBが22日の定例政策委員会で検討する追加刺激策の一部となる。 来週はアルコアやJPモルガン・チェース、インテル、シュルンベルジェなどが昨年10−12月(第4四半期)の決算を発表する。 この日はS&P500種の業種別10指数 すべてが下落。金融や一般消費財、資本財株指数の下げがきつかった。 エネルギー株 エネルギー株は0.8%下落し、週間では3週連続の値下がり。原油相場は約5年ぶり安値で終了した。 スターバックスは3.3%安。アルステッド最高執行責任者(COO)が3月1日を最後に休職扱いになると発表した。 メーシーズは2.8%安。店舗閉鎖や再建計画などに関連して第4四半期に最大1億1000万ドルの費用を計上すると明らかにした。 シスコシステムズは1%高と、ダウ平均構成銘柄で値上がり率トップ。 ウィン・リゾーツは1.3%高。モルガン・スタンレーは同社の投資判断を「オーバーウエート」に引き上げた。 原題:U.S. Stocks Fall After Two-Day Rally Amid ECB, Economy Concerns(抜粋) 記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Oliver Renick enick2@bloomberg.net;ニューヨーク Joseph Ciolli jciolli@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: Cecile Vannucci cvannucci1@bloomberg.net; Jeff Sutherland jsutherlan13@bloomberg.net Jeff Sutherland 更新日時: 2015/01/10 07:22 JST http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NHXHNA6VDKHX01.html グロース氏のファンド:先月の流入は約1億7500万ドル
(ブルームバーグ):米ジャナス・キャピタル・グループに移籍したビル・グロース氏が手掛けるファンドへの資金流入は、同氏が運用を担当して3カ月目に当たる昨年12月に鈍化した。 ブルームバーグがまとめたデータによれば、「ジャナス・グローバル・アンコンストレインド・ボンド・ファンド 」の資産は昨年11月28日の12億ドル(約1420億円)から12月31日時点で13億8000万ドルに膨らんだ。この間、推計1億7500万ドルが流入した。グロース氏は同ファンドを10月6日から運用している。 同氏がジャナス入りする前、同ファンドの規模は1300万ドルだった。グロース氏は1971年に共同で創業した米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)で、世界最大の債券ファンド「PIMCOトータル・リターン・ファンド 」(資産1434億ドル)を運用していた。 関連ニュースと情報:トップストーリー:TOP JK海外トップニュースの日本語画面:TOP JI 原題:Gross’s Janus Fund Attracted About $175 Million Last Month (2)(抜粋) 記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Mary Childs mchilds5@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: Christian Baumgaertel cbaumgaertel@bloomberg.net Sree Vidya Bhaktavatsalam, Pierre Paulden 更新日時: 2015/01/10 10:45 JST http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NHXTGE6K50XX01.html 12月米雇用統計:識者はこうみる 2015年 01月 10日 02:11 JST [9日 ロイター] - 米労働省が9日発表した12月の雇用統計は、非農業部門の雇用者数が25万2000人増と市場予想を上回り、失業率は5.6%と、前月の5.8%から低下し、2008年6月以来6年半ぶりの低水準を記録した。
市場関係者の見方は以下の通り。 ●FRBの望む賃金上昇につながらず <エドワーズ・ジョーンズの投資ストラテジスト、ケイト・ウォーン氏> 予想を幾分上回り、過去2カ月分の数字も上方修正され、良好な結果となった。労働市場の回復が継続していることが示された。 一方で、賃金の伸びがマイナスとなり、11月の賃金の伸びが下方修正されたことは驚きだった。雇用が創出されても、FRBが望んでいるような賃金の上昇にはつながっていない状況があらためて浮き彫りとなった。 こうした状況を背景に、FRBは様子見姿勢を維持、インフレ率は低水準にとどまり、原油安も継続するだろう。労働市場は改善しつつあるが、全般的にはFRBが望ましいとする状況には至っていない。 ●低賃金職に雇用創出集中の可能性 <ウェルズ・キャピタル・マネジメントの首席投資ストラテジスト兼エコノミスト、ジム・ポールセン氏> 全般的には経済成長にとり、極めて良い内容だ。雇用の伸びも目覚しく、失業率もまた大きく低下した。 これだけ強い雇用統計にもかかわらず、賃金が減少するのはおかしい。テクニカルな要因が影響していると思われるが、腑に落ちない部分だ。 低賃金の雇用だけが創出されている可能性がある。この点に関して、市場はどう解釈すべきか困っている。 ただ、インフレ圧力が高まらない状況でかなりの成長を遂げていると言える。これは株式にとっては好材料で、1990年代後半の状況に似ている。 ●賃金の弱さ悪材料、年央の利上げ変更なし <キャンター・フィッツジェラルドのマネジングディレクター兼首席市場ストラテジスト、ピーター・セッチーニ氏> 緩やかながらも着実な労働市場の回復を示唆しており、良好な内容だ。だが時間当たり賃金に関し、前月分が改定されており、増加分が帳消しになった。賃金の弱さは好ましくない。 重要なのは、創出された雇用の質で、この点において満足の行く水準には達していない。必要な賃金の伸びもまだ得られていない。 とはいえ、今回の統計は米連邦準備理事会(FRB)が政策調整に向けた軌道にとどまるのに十分な内容だ。だが(利上げ開始が)年央のタイミングを変えるほどではないだろう。 ●強弱まちまち、FRB忍耐強く臨む公算 <バイニング・スパークスの首席エコノミスト、クレッグ・ディスミューク氏> 強弱入り混じる内容となった。純ベースの雇用者数は非常に力強く増加したが、家計調査に一抹の懸念が残る。 参加率が下がった。時間当たり平均賃金が低下、前月分も下方修正されたことが、最も大きな失望を誘う。失業率は、連邦準備理事会(FRB)が利上げを始める際の目安となる水準からわずか0.1%ポイントの差となった。 (FRBの)経済見通し要約に基づけば、今年のある時点で利上げに踏み切るだろう。具体的な時期は重要な問題でない。賃金の伸びが鈍化し、インフレ率が向こう数カ月でゼロかマイナスになると見込まれ、(FRBは)可能な限り忍耐強い姿勢を取る可能性がある。 http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0KI1IV20150109
ECBハンソン氏、国債購入に難色−ギリシャ債含むのは問題 (ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)の政策委員会メンバーであるエストニア銀行(中央銀行)のハンソン総裁は、ECBによる国債購入に難色を示した。導入済みの措置が効果を上げるには時間がかかるほか、ギリシャで政局が混乱する可能性などを挙げ、ECBは追加刺激を急ぐべきではないと説いた。 ハンソン総裁は8日、フランクフルトでのインタビューで、実施中の措置が「フルに効果を上げるのを待たずに数カ月ごとに過剰行動すべきではない」と言明。「ギリシャ債を対象に含む国債購入プログラムを1月に発表するのは個人的に問題だと思う」と付け加えた。 ECBは22日に政策決定会合を開く。量的緩和(QE)にはドイツ連邦銀行のバイトマン総裁も反対している。ECBが7日に開いた非公式会合では、最大5000億ユーロ(約70兆4200億円)相当の投資適格級資産を購入するモデルを政策委員会メンバーにスタッフが提示したと、この会合に出席したユーロ圏の中銀当局者が明らかにしている。 ハンソン総裁は「ECBは政府に赤字拡大を奨励すべきではない」とも述べ、いかなる資産購入も国債ではなく社債を中心とするべきだとの考えを示した。ギリシャ総選挙の3日前となる22日の会合で、ハンソン総裁は投票権を持たない。 総裁はさらに、資産購入が今月発表される場合にはいかなる計画でもギリシャ国債を対象から外すべきだと示唆。同国の世論調査で支持率1位の急進左派連合(SYRIZA)はこれまでに債務減免や反緊縮を訴えており、ハンソン総裁は国家の財政ファイナンスを法によって禁じられているECBの責務には限界があると説いた。 同総裁は「債務再編の可能性があるのに、そのような債券を買うことを約束するのはボーダーラインすれすれだ」と発言。また、19カ国が参加するというユーロ圏の特徴を考えれば、「ECBは簡単には国債を買えない」と付け加えた。 原題:ECB’s Hansson Signals Skepticism on QE as Greece Clouds Stimulus(抜粋) 記事に関する記者への問い合わせ先:フランクフルト Stefan Riecher sriecher@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: Fergal O’Brien fobrien@bloomberg.net Paul Gordon, Jana Randow 更新日時: 2015/01/10 01:30 JST http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NHWXDA6VDKHW01.html
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