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どうする?オバマ大統領/(C)AP
米国発“金融パニック”秒読み 原油安でシェール企業が倒産
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/156302
2015年1月10日 日刊ゲンダイ
下げ止まらない原油安のあおりで、ついに米国のシェール関連企業が経営破綻した。開発を手掛ける「WBHエナジー」が米連邦破産法11条を申請、負債は最大5000万ドル(約60億円)に上るという。
現在、原油価格は1バレル=46ドル台まで下落。わずか半年間で半値になっている。このまま暴落すれば、米国発金融パニックを引き起こしかねない。
経済評論家の斎藤満氏はこう言う。
「この原油安は複合的要素が絡み合っています。米国のシェール革命で供給は増えたものの、油をガブ飲みしていた中国経済が失速。その上、米国が金融緩和終了を決めたため、原油先物市場に流れ込んでいたマネーが逃げ出した。産油国の足並みがバラバラで、減産による価格維持もできない。米国のシェール産業に打撃を与えたいサウジアラビアの思惑もあり、値崩れは避けられそうにありません」
体力勝負になれば、サウジが有利になる。1バレル当たりの生産コストはサウジの3〜4ドルに対し、米国のシェールオイルは60〜70ドルといわれている。しかもサウジは20ドルまで下げても減産しない構えだ。
「〈底値20ドル〉はひとつの節目。石油メジャーのロックフェラーグループも20ドル許容姿勢を見せています。ロックフェラーと距離が近い元日銀審議委員の中原伸之氏(元東燃社長)も〈20ドル程度まで下がっても不思議ではない〉と見通しています」(商社関係者)
シェール関連企業がバタバタと倒れたら、金融パニックは必至だ。
「シェール関連企業が発行するジャンク債は2000億ドル(約24兆円)を超え、借り入れもあわせれば4000億ドル(約48兆円)ともいわれています。次々に破綻してそれがパーになれば、市場への打撃は相当なもの。どこもかしこも無傷ではいられません」(斎藤満氏)
リーマン・ショックの悪夢がよみがえる。
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