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いくらなんでもヒドい言いようだが…/(C)日刊ゲンダイ
麻生発言で注目度アップ 大企業30社“守銭奴”ランキング
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/156279
2015年1月9日 日刊ゲンダイ
麻生太郎財務相の“守銭奴”発言が波紋を広げている。企業の内部留保が増加していることについて、麻生大臣は「まだお金をためたいなんて、単なる守銭奴に過ぎない」と言い放った。産業界からは、「企業経営のイロハも知らないくせに……」という恨み節が聞かれるが、サラリーマンにしてみれば「大企業は確かにため込み過ぎ」だろう。
全労連・労働総研の「2015年国民春闘白書」によれば、13年度の大企業(資本金10億円以上、金融保険除く)の内部留保は前年度より13兆円増えて285兆円。全企業では28兆円増の509兆円だ。麻生大臣は「1年で304兆円から328兆円に増えた」と言ったが、日本企業全体でみると、もっと巨額なのだ。
「東証1部の時価総額は500兆円です。企業は、それに匹敵する内部留保をため込んでいることになります」(市場関係者)
実は内部留保に定義はない。決算書の「利益剰余金」を指すこともあるし、これに「資本準備金」や「退職給付引当金」「長期引当金」などを加えるケースもあるが、要は企業の蓄えだ。
「守銭奴という表現は不適切ですが、麻生大臣が言わんとしていることは、ある程度理解できます。大企業が利益をため込んでいては、中小零細企業に資金が回りません。しかも輸出企業は、円安という予想外の外的要因で業績を回復させたのです。従業員の給与アップや設備投資に使ったほうがいい」(東京商工リサーチ情報本部長の友田信男氏)
そこで内部留保の多い大手企業を調べてみた。麻生大臣流にいえば“守銭奴ランキング”だ。
トップはトヨタ自動車が16兆226億円とぶっ千切り。2位は三菱UFJフィナンシャル・グループの10兆4094億円。以下、NTT、ホンダ、三井住友フィナンシャルグループ、NTTドコモ、日産自動車と続くが、ランク上位には自動車や電機、精密など輸出企業がズラリと並んだ(別表参照)。
「大手自動車メーカーは内部留保を吐き出すことで、下請け業者を支援するべきです。下請けは、大企業からの納入価格引き下げ圧力に苦しみ続け、業績を悪化させているところが多々あります。大手は巨額の内部留保があるのだから、受注価格を引き上げることぐらいたやすい。そうすれば、中小企業に勤める社員の給与アップにもつながるでしょう」(経済ジャーナリストの井上学氏)
内部留保の使い道はいくらでもある。経済音痴の麻生大臣に“守銭奴”などと言わせてはいけない。
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