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幅広い日用品が値上げ/(C)日刊ゲンダイ
アベノミクスの弊害 生活を直撃「値上げカレンダー2015」
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/156171
2015年1月6日 日刊ゲンダイ
あれ? いつもより値段が高くないか。昨年末にカップ麺を買ったときは170円(税抜き)だったのに、年が明けたら180円に値上がりしていた。ささいな価格アップだが、値上がりはカップ麺だけじゃない。文房具や輸入ワインなども新年になった途端に値上がりしたので、トータルではかなりの支出増となる。
「昨年まで値上げを我慢してきた企業が、年明けと同時に続々と値上げに踏み切っています。食料品が多いので、家計を直撃するでしょう」(大手スーパー関係者)
日清食品は1月1日出荷分から「カップヌードル」や「チキンラーメン」を値上げした。明星食品の「チャルメラ」、サンヨー食品の「サッポロ一番」などサラリーマンになじみ深い即席麺も同様だ。5日にも食用油やスパゲティ、ティッシュなどが値上げされた。
2月には冷凍食品やカレールー、3月はアイスクリームや冷蔵麺、オリーブオイルなどの価格が上昇する(別表参照)。
昨年、アベクロの脱デフレ路線の悪影響で円安が加速。現在は1ドル=120円水準にあり、食材や資材を輸入する企業は悲鳴を上げている。安倍政権が発足した12年末に比べ、ドル円相場は35円も円安に振れた。率にして40%以上だ。
■07年6月相場が節目
「企業努力にも限界があります。このまま円安が止まらなければ、あらゆる分野で、さらなる値上げラッシュが起きるかもしれません」(株式評論家の倉多慎之助氏)
マネーパートナーズの武市佳史チーフアナリストは、「ドル円は07年6月につけた1ドル=124円14銭を目指す」といっている。円安はますます加速し、値上げラッシュも勢いを増す可能性が高いのだ。
「パソコンは円安の影響で輸入部品が高値となり、一部製品は10%ほど値上がりしています。この先、デジカメやスマホも影響を受けることになるでしょう」(電機関係者)
給与が上がれば、まだ何とかしのげるが、14年11月の賃金は前年同月比で1.5%減の27万2726円。9カ月ぶりに減少に転じた。実質賃金は4.3%減と17カ月連続で減っている(厚労省の毎月勤労統計調査)。
電気・ガス料金にしても、東京電力、中部電力、東京ガス、大阪ガスなどが2月に値上げする。
政府・日銀の過度な円安誘導で、15年は庶民生活をどん底に突き落とす恐怖の「値上げイヤー」になりそうだ。
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